これが原因で別れを選ぶ夫婦も
離婚や恋人との別れにも、「価値観」はかかわってきます。「性格の不一致」を別離の理由としてあげるケースは多いものです。
あまりにも価値観が違うと、何もかも相手に反対されてしまうということも起こりえます。「これだけはゆずれない」と考える内容は、お互いに納得できるように話し合いましょう。価値観が合わないとしても、お互いに「自分とは違う考え方もある」と納得していれば別れの原因にはなりにくいはずです。
「自分の考えに賛同してもらえない」と怒りが湧いてくることもありますが、まずは自分で自分の考えを認め、相手の思いも受け止めてみましょう。
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友人関係や職場ではどんな問題が?
価値観の違いは、友人関係や仕事面にも影を落とすことがあります。しかし、普段から周囲の人とコミュニケーションを取り、相手を知ればトラブルは減るはずです。
価値観の押し付け
友人関係や仕事でも、自分の価値観が正しいと考える人はいます。ほかの価値観を受け入れられないと、相手に自分の価値観を押し付けてしまうことにもつながりかねません。
友人同士で単なる世間話をしている場合でも、価値観の違いによる問題は出てきます。個性的なファッションをしている人に対して、「そんな派手な服を着ているのはおかしい」と言い切ってしまうのも自分の価値観の押し付けです。
仕事の場でも、価値観の違う上司と部下が衝突することは珍しくありません。立場が強い者が価値観を押し付けると、パワハラにつながることも。ルールや法律に違反していない場合は、相手の価値観を受け止めたうえで自分の考えを伝えることが有効です。
会話のキャッチボールを大切に
一方的な押し付けは、トラブルのもとです。価値観の違う人ともうまくコミュニケーションを取るには、会話が成り立つよう努力しましょう。話をして相手を知ることで、考え方の違いがわかってくるものです。
相手の考え方を知っておくと、ふとした拍子に相手の価値観に合わない行動をしてしまう心配も減ります。さまざまな考え方の友人や職場の仲間とうまくやっていくには、相手を尊重することも重要です。
相手を受け入れる気持ちで会話をしていくと、お互いに心を許せる間柄になれるかもしれません。「自分とは異なる考え方もある」と意識して会話のやり取りを楽しみましょう。
考え方を柔軟にして、価値観の違いに対処しよう
どうしても受け入れられない価値観の相違が出てきたときは、自分の考え方を柔軟にするのも1つの方法です。相手の意見をすべて受け入れる必要はありませんが、違う考え方もあると理解するだけでも気持ちに変化が生まれるはずです。
第三者に相談する
価値観の合わない相手と2人だけで話し合いを進めると、お互いに「自分が正しいのに相手が受け入れてくれない」と思い込んでしまいます。第三者に相談し、違う視点からアドバイスをもらうのもおすすめです。
必ずしも第三者の意見に従う必要はありませんが、話を聞いてもらうだけでも頭の中が整理されます。トラブルの内容によっては、第三者からも相手に話をしてもらうなどのサポートも得られるはずです。
けんかをした相手の話が素直に聞けないときでも、間に入ってくれる人がいるとお互いに頭を冷やせるはず。冷静になるためにも、ワンクッションを置くことは重要なステップです。
本を読む
さまざまな登場人物が描かれる本には、それぞれ価値観の異なるキャラクターが登場します。本の登場人物は、自分とは異なる価値観を持ち、動いているのです。多くの本を読み、登場人物の心情を理解しようと努力してみてはいかがでしょうか。他者の価値観を許容するには、多くの価値観を知る作業も必要です。
物語だけでなく、人生の指南をしてくれるハウツー本なども役に立ちます。「仕事ができる人の考え方」や「人とコミュニケーションを取る方法」などを学ぶことで、価値観を知るだけでなく自らの成長の助けとなるかもしれません。
休日や通勤時のちょっとした合間に本を読んで、見識を広げるのもおすすめですよ。
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旅に出る
価値観は、世代や生まれた国などによっても異なります。海外に出ていくのも自分とは違う考え方を知る1つの方法です。旅をすることで、「自分の価値観」だけでなく「日本人としての価値観」以外の考え方を知るきっかけにしてみては。
海外では法律なども異なり、日本では起こりえないことも起こるかもしれません。お店でのサービスやルールなどの違いに驚くこともあります。普段一緒にいる友人や家族と離れて、1人で見知らぬ土地を歩くのもおすすめです。
旅先で出会う人は、身近な人たちとは異なる価値観を持っていることも多いでしょう。「こんな考え方もあるんだ」と、はっと気付かされることもあるはずです。
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