おすすめの切手の剥がし方
間違えて貼ってしまった切手は、水や切手剥がし液を使うときれいに剥がせることがあります。それぞれの具体的な手順を見ていきましょう。

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切手を水に浸す
切手を水で剥がす場合、まずは切手の周りを切り取りましょう。切手より少し広い範囲を切り取れば、切手そのものを傷つけにくくなります。
切手を切り取ったら、洗面器にぬるま湯を入れ、切り取った切手を浸けます。10分程度たつと切手が自然に剥がれてくるため、タオルなどを使って水気を取りましょう。
切手の水気を取った後は、未使用のコピー用紙などの上で自然乾燥させます。新聞紙や印刷済みの紙の上で乾かすと、切手にインクが移ってしまう恐れがあるため注意が必要です。
乾いた切手を分厚い本でプレスし、切手を真っすぐに伸ばせば完了です。
切手剥がし液を使う
貼り間違えた切手を剥がす場合は、切手剥がし液を使うのも一つの方法です。500円前後の商品が販売されています。
切手剥がし液のスポンジ部分で、切手の裏側から液体を軽くたたき込むように塗布するだけで、間違えて貼った切手を簡単に剥がすことが可能です。
水に浸して剥がす方法と違い、時間もかからず水気を取る手間も省けます。商品の購入代金はかかりますが、簡単かつきれいに剥がしたいなら切手剥がし液を使うのもよいでしょう。
うまくいくか分からない切手の剥がし方
貼り間違えた切手を剥がす方法として、ドライヤーを使ったり冷蔵庫で乾燥させたりする方法が紹介されることもありますが、これらはうまく剥がれるか分かりません。きれいに剥がれないかもしれないと考えられる理由を見ていきます。

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ドライヤーであたためる
ドライヤーを使って切手を剥がす仕組みは、加熱してのりを溶かすというもの。切り取った切手を水で濡らし、ドライヤーの温風を当てて水分と熱でのりの力を弱めていきます。
この方法では確かに切手は剥がれる場合もあるものの、のりが台紙に残ってしまう恐れがあり、きれいに剥がれない可能性があります。また、熱を当てすぎると切手が変色しやすくなることから、あまりおすすめできる方法とはいえません。
ドライヤーで加熱するのと似た方法に、やかんの蒸気やアイロンの熱で剥がす方法もありますが、同様の理由できれいに剥がれるか分からない点、やけどの可能性も否定できない点に注意しましょう。
冷蔵庫で乾燥させる
切手を冷蔵庫に入れて乾燥させる方法も、うまくいくか分からないとされるやり方です。冷蔵庫に30~40分入れておけば、のりがパリパリになって剥がれやすくなるといわれています。
のりの乾燥具合は外から見ても分かりにくく、切手の中央部分に近づくほどのりが乾燥しにくくなります。全てののりが乾燥したと思って剥がそうとしても、乾燥していない部分があると切手を傷つけかねません。
冷蔵庫に入れておくだけなので手間はかかりませんが、切手をきれいに剥がしたい場合はおすすめとはいえない方法です。
切手を剥がさずに再利用する方法
切手を間違えて貼ってしまっても、切手自体がきれいな状態なら、剥がさずに再利用できる可能性があります。代表的な二つの方法を押さえておきましょう。

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紙ごと切り取る
間違えて貼ってしまった場合、切手がきれいな状態なら、切手としての価値は残ったままです。紙ごと切り取って貼り直せば、そのまま切手として再利用できる可能性が高いでしょう。
ただし、のりがついていないため、しっかり貼らなければ剥がれる恐れがあります。また、そもそも汚れや破れが見られる場合は切手としての価値がなくなっています。
紙ごと切り取って貼り直す方法は、見た目が悪くなりやすい点にも注意が必要です。ビジネスシーンで顧客や取引先に郵便物を送る場合、失礼に当たる恐れがあるため新しい切手を貼った方がよいでしょう。
郵便局で交換してもらう
間違えて貼った切手が汚れたり破れたりしていない場合は、郵便局で新しい切手と交換してもらえます。手数料は1枚につき6円、100枚以上の場合は1枚につき13円です。
また、切手以外のものとも交換できます。貼り間違えた切手と交換できるのは、郵便はがき・郵便書簡・特定封筒(レターパック封筒またはスマートレター封筒)です。
これまで紹介した方法でうまく剥がせそうにない場合や、自分で剥がすのが面倒な場合は、郵便局で新しい切手に交換してもらうのも一つの方法でしょう。
参考:手紙やはがきに貼ってある切手は交換できますか? – 日本郵便
まとめ
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間違えて貼ってしまった切手は、水に浸す方法や切手剥がし液できれいに剥がせる
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ドライヤーや冷蔵庫で剥がす方法は、きれいに剥がせない可能性がある
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紙ごと切り取る方法や郵便局で交換してもらう方法なら、剥がさずに再利用できる
はがきや封筒に間違えて切手を貼ってしまっても、きれいな状態ならさまざまな方法で再利用できることがあります。切手の剥がし方や剥がさずに再利用する方法を覚え、状況に応じて使い分けましょう。
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Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
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