【目次】
・プライドが高い人ってどんな人?
・共通する特徴は?
・プライドが高くなる原因や心理
・上手な接し方とは?
・自分もプライドが高い人になってない?
プライドが高い人ってどんな人?
プライドが高い人の中には、誰もが憧れるような素敵な人もいれば、トラブルメーカーになりがちな人もいます。プライドは自分を強くしてくれる大切なものですが、プライドばかりが高くなって信用を失ってしまう人も少なくありません。
そもそもプライドとは
プライドとは「自尊心」や「誇り」のことです。ほかの人より優れていることを誇りに感じる気持ちや、能力が認められて「自分は優れた人間だ」と思うことを指します。
プライドを持つことは決して悪いことではありません。プライドの高い人は強い信念を持っており、向上心もあります。フットワークも軽く、チャレンジ精神旺盛な人も多いです。しかし、プライドばかりが高くなると、自分自身を過大評価したり周りが見えなくなったりする原因になりかねません。人間関係もうまくいかず、トラブルを招くこともあります。
共通する特徴は?
プライドの高い人は「自分は優れた人間ではない」と気づかされることをおそれています。プライドを保つために優位に立とうとするあまり、人間関係がギクシャクしてしまうこともめずらしくありません。
自分に非があることを認めない
プライドが高い人は自分に対する評価が人一倍高いため、どんなときも「自分が正しい」と思う傾向があります。意見されることや否定されることを嫌うのはもちろん、非も認めません。自分の意に反することがあれば、口には出さなくてもムスッとするなどして態度に表すこともしばしばです。心のどこかでは自分が間違っていることや悪いことに気がついていても、素直に認めるとプライドが傷ついてしまうのです。
自分の意見を曲げない上、謝罪することにも抵抗があるため、自己中心的な性格と思われることもよくあります。
冗談が通じず、いじられることを嫌う
プライドが高い人は人気者でありたいという欲求が強く、周りの人を笑顔にすることが大好きです。人望がある人もこのタイプにあてはまります。しかし、プライドばかりが高い人は、自分が冗談を言ったり人をいじったりして笑いをとるのはよくても、自分自身が冗談やいじりの対象になるのが苦手です。
悪気のないひと言でも「下に見られている」と敏感になって、機嫌が悪くなるだけでなく真に受けて反論する光景もよく見られます。場の雰囲気を壊してしまうことから、一緒にいると「やりにくい」と思われることも多いのです。
極度の負けず嫌い
勝ち負けへのこだわりが強いのも、プライドが高い人によく見られる傾向です。自分が勝つことで能力の高さを見せつけて、優位に立とうとします。学歴や職歴で勝ち負けを決めるのも好きで、自分より下の人を探して安心したり、攻撃的な態度をとったりするのも大きな特徴です。勝つことへの執念が強いのは、負けることをおそれている心の弱さの裏返しです。
失敗によってプライドが傷つくことを避けるために、積極的に行動に移せない人もいます。仕事では無難な業務を好み、恋愛でも自分からアクションを起こそうとしません。
プライドが高くなる原因や心理
【責任転嫁】する人の特徴は? 対処法や自分がならないために注意したいこと
プライドが高くなるのは、性格だけでなく生まれ育った環境も関係しています。プライドが高いほど心が強くて自信があるようにも見えますが、弱点をカバーするための手段としてプライドが高くなるケースもあります。
人一倍承認欲求が強い
プライドが高い人は、他人からどう思われているのか気になって仕方がない性格です。常に「よく見られたい」「尊敬されたい」という欲求に支配され、他人から賞賛されることで自分の価値を確認しようとします。
承認欲求を満たすためなら、スキルの向上を図ったり容姿を磨いたりするなど、努力を惜しみません。一方で、理想の自分を演じてしまい、本当の自分を見失うこともあります。無理に自分を作って心が疲れてしまう人や、ありのままの自分をさらけ出せないことに悩んでいる人も多くいます。
挫折や失敗の経験がない
生まれ育った環境や体験も、プライドが高くなる要因です。子どものころは、容姿がよい人やスポーツや勉強をそつなくこなすタイプの人は、周りから一目置かれます。同級生からは尊敬され、大人からもチヤホヤされるうちに「自分は特別な存在だ」と思い込み、プライドが高くなっていくのです。
ほしいものが簡単に手に入ったり、親が何でも手助けしてくれたりして過保護に育てられた人も「優遇されてあたり前」という感覚が大人になっても抜けません。挫折も経験していないことから失敗や過ちを直視できず、プライドを守ることに躍起になります。
自己肯定感の低さが関係していることも
プライドが高い人は自信に満ちあふれているように見えて、実は逆に自己評価が低いケースも多く見られます。自信がなくなる原因は、親に人格を否定され続けたことや、いじめ・失恋・失業など人によってさまざまです。
つらい経験によって他人からの評価に過敏になると同時に、心がこれ以上傷つかないように自分を守ろうとして、周りを見下すようになる人もいます。絶対的な権力で家族を服従させるような親のもとで育った人も、ゆがんだ価値観が植え付けられ、プライドの高さを受け継ぐことがあります。
上手な接し方とは?
プライドが高い人は、気難しいイメージを持たれることが多々ありますが、機嫌を左右するツボがわかりやすい性格です。「気分がよくなるスイッチ」の押し方を心得ておけば、上手に付き合っていけます。
意識して褒めることが大事
プライドが高い人は承認欲求が満たされると気分がよくなります。承認欲求は褒めることで簡単に満たすことができ、気持ちが前を向くことで本来の力も発揮しやすくなるのです。
ただし、何に対してもとってつけたように褒めるのは得策ではありません。プライドが高い人は繊細で頭も回るため、違和感を覚えて機嫌を損ねるおそれがあります。褒められるとグッとくるのは、専門的な知識が必要な分野や相手の得意な分野です。能力や人格を評価されたことに満足して「一緒にいると心地よい」と感じるのです。
考え方や意見を尊重する
プライドが高い人と話をするときは、どんな意見でも「その気持ちわかるよ」「大変だったね」といった風に共感してあげましょう。相手の意見に理解を示してあげることで「やっぱり自分は間違っていない」とプライドが守られます。プライドが高い人は自分の意見が絶対です。否定されると相手が折れるまで反論し続け、相容れなければ敵とみなします。
プライドが高い人でも悩んだときには誰かに相談することもありますが、アドバイスが少しでも意に反していると機嫌が悪くなるため、聞き役に徹したほうが無難です。
自分もプライドが高い人になってない?
プライドが邪魔をして人間関係や日常生活に不便を感じたら、考え方を少し変えて視野を広げてみましょう。守ってきたプライドが不要なものだと気づけば、自分はもちろん身近な人のことも大切にでき、彩りのある人生を送れるはずです。

直したいときに実践すべきことは
プライドが高い人は常に自分のプライドを守ることを優先するため、自己中心的な言動が目立ちます。協調性を育むためにも「周りの人の役に立つためにはどうすればよいか」を考え、見返りを求めずに行動してみましょう。間違いがあれば、素直に認める強さも必要です。人は失敗を繰り返しながら成長する生き物だということを忘れずにいましょう。間違いや失敗を恥ずかしがらず、成功するために必要なものだと考えてはいかがでしょうか。
もっと視野を広げれば、自分よりも優れた人がたくさんいることにも気がつきます。プライドがちっぽけなものだとわかり、過去の過ちを反省することにもつながります。
あわせて読みたい
▶独身だから言えなかったこと。遠慮されてしまうこと。井森美幸さんの30代の頃のモヤモヤが他人事じゃない
▶管理職としてのプライドは捨てる!?【私たち、昇進したくない症候群2】
写真・イラスト/(C)Shutterstock.com
Domaniの試し読み・購入はこちらへ