挫折や失敗の経験がない
生まれ育った環境や体験も、プライドに影響するでしょう。子どものころは、容姿がよい人やスポーツや勉強をそつなくこなすタイプの人が評価されます。同級生からの尊敬を集め、周りにチヤホヤされるうちに舞い上がり、「自分は特別な存在だ」と思い込んでしまって、プライドが高くなるのかもしれません。
ほしいものが簡単に手に入る、親が何でも手助けするなど、過保護に育てられた人もプライドが高くなりがち。「自分は優遇されてあたり前」という感覚が染み付き、大人になっても抜けません。挫折の経験が乏しく、自らの失敗や過ちを直視せずにプライドを守ろうと躍起になります。
自己肯定感の低さが関係していることも
プライドが高い人は自信に満ちあふれているように見えますが、実は自己評価が低いケースもあります。育つ過程で周りの大人に人格を否定され続ける、いじめ・失恋・失業などが影響するなど、原因はさまざまです。
つらい経験をしたことで、他人の目に敏感になったという人もいるでしょう。自分の心が傷つくのを避けるため、周りを見下す人もいます。また、家族を服従させようとするタイプの親に育てられた人は、偏った価値観を植え付けられてしまい、異常にプライドが高いということもあるでしょう。
上手な接し方とは?
プライドが高い人は、機嫌を左右するポイントがわかりやすいと言えます。気難しいイメージがあるかもしれませんが、実はそうでないことも。「気分がよくなるスイッチ」の押し方を心得ておけば、うまく付き合っていけるでしょう。
意識して褒めることが大事
プライドが高い人は、承認欲求が満たされることを好みます。承認欲求を満たすには、褒めるのがいいでしょう。プライドが高い人は褒められると気持ちが前を向き、本来の力を発揮しやすくなります。
ただし、やみくもに褒めるのは避けて。プライドが高い人は繊細で頭が回ります。簡単に見抜かれてしまい、かえって気分を損ねることも。褒めるなら、相手の知識や能力に触れるといいですね。自分の実力や人格を評価してくれたと感じたら、相手は満足するかもしれません。
考え方や意見を尊重する
プライドが高い人と話をするときに、気を配りたいのが「共感」です。相手の意見を否定せず、「その気持ちわかるよ」「大変だったね」と共感することを意識してください。そうすれば、「やっぱり自分は間違っていない」とプライドを傷つけずに済むでしょう。
プライドが高い人が悩みを抱えると、誰かに相談するはずです。相談をされた場合は、聞き役に徹するのが得策でしょう。アドバイスをしても、その内容が少しでも相手の意に反していると、機嫌が悪くなることも。その点は意識しておくといいですね。
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自分も必要以上にプライドが高い人になってない?
人間関係や日常生活が上手くいかないと感じたら、視野を広げることを意識してください。うまくいかない要因は、あなたのプライドにあるかもしれません。守ろうとしていることは本当に必要ですか? もし、そのプライドが不要であると気づけば、取る行動は変わるかも。自分が何を大切にしたいか、冷静に考えてみるのもいいですね。
プライドの高さを見直したいときに実践すべきことは
プライドが高い人は、自分のプライドを守ることを常に優先しようとします。そのため、周りからすると、自己中心的な言動が目立つということも。いま一度原点に帰り、「周りの人の役に立つためにはどうすればよいか」を考えるのもいいですね。見返りを求めずに行動することで、見えてくるものがあるかもしれません。
また、間違いや非を素直に認める強さも大切です。人は、失敗を繰り返す生き物。それを周囲が受け入れて指摘してくれるから、成長につながるのです。間違いや失敗に気づいても、素直にそれを認めることができなければ、成長は止まってしまうでしょう。
今よりも視野を広げると、自分よりも優れた人がたくさんいることに気がつきます。自分が必死で守ろうとしているプライドがちっぽけなものだとわかれば、執着から解放されるでしょう。
最後に
「プライドが高い人」についてまとめました。身近にプライドが高い人がいる場合は、上記を参考にうまく付き合ってくださいね。自分はプライドが高いかもしれないと感じた場合は、いま一度自らの気持ちや心を整理してみるのがおすすめです。
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