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2021.05.04

「頂戴する」の正しい意味とは?「いただく」との違いや英語表現、例文を解説

お金や品物をもらったとき、「頂戴する」と「いただく」どちらを使えば良いか迷うこともあるのではないでしょうか。今回は、「頂戴する」の正しい意味や英語表現を解説します。例文も確認しながら、正しい敬語をマスターしていきましょう。

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【目次】
 ・「頂戴する」の意味とは?類語や言い換え表現
 ・「頂戴する」と「いただく」はどう違う?
 ・これはNG!「頂戴する」の注意点4つ
 ・シーン別「頂戴する」の例文
 ・「頂戴する」の英語表現をマスターしよう
    ・「頂戴する」を正しく使いていねいな気持ちを伝えよう

「頂戴する」の意味とは?類語や言い換え表現

言葉を適切に使うためには、正しい意味を理解しておくことが大切です。まずは「頂戴する」の意味とともに、類語や言い換え表現を確認していきましょう。

頂戴する 意味

(C)Shutterstock.com

■「頂戴する」は目上の人に使える正しい敬語

「頂戴」には、ものをもらったり、もらって飲食したりする意味があります。さらに、もらったものを「顔の上に捧げ持つ」という意味合いを持ち、「もらう」という行為をへりくだって表した謙譲語です。

「もらう」の謙譲語である「頂戴」という言葉を含んだ「頂戴する」は、目上の人にも使える正しい敬語表現。ビジネスでは、物をもらうときだけでなく、相手に時間を作ってほしいときや、物事を依頼するときにも使用されています。

■「頂戴する」の類語と言い換え

「頂戴する」には、以下のような類語や言い換え表現があります。言葉のバリエーションを増やしておくことで、シーンに応じた適切な敬語を使えますのでチェックしてみましょう。

(1)「拝受」

「拝受(はいじゅ)」は、「受ける」の謙譲語です。「拝」には、頭を下げて礼をしたり、ありがたく受け取るといった意味があります。また、訓読みで「うける」と読む「受」は、受け取ったり与えられたりといった動作を意味する漢字です。

もらうだけでなく「与えられる」という意味合いを持つ「拝受」は、よりていねいな言葉として使用できます。

・来週の会議の資料を拝受しました。お忙しい中ありがとうございました。
・本日、お見積書を確かに拝受しました。ご足労いただき感謝いたします。

(2)「賜る」

「賜る(たまわる)」は、「もらう」の謙譲語と「与える」の尊敬語、ふたつの意味を持つ言葉です。「頂戴する」よりも相手を敬う印象が強くなり、格式ばった形式が求められるシーンに適しています。

そのため、必要ではない場面では多用しないように注意が必要です。相手をより敬う気持ちを伝える場面や、フォーマルな席で使用するように心がけましょう。

・この度は貴重なご意見を賜り、誠にありがとうございます。
・先日は立派なお品を賜り、感謝いたします。
・どうぞご出席賜りますよう、よろしくお願いいたします。

(3)「貰い受ける」

「貰い受ける」は、相手から品物を受け取り、自分のものにすることを意味する言葉です。書類やお金ではなく、具体的な物品を受け取るシーンに適しています。

・不要になったパソコンは、こちらの部署で貰い受ける予定です。
・アンティークの指輪は、亡くなった祖母から貰い受けたものです。

「頂戴する」と「いただく」はどう違う?

品物をもらうことを意味する「いただく」も、「頂戴する」のように目上の人に使用できる敬語です。両者の大きな違いは、使えるシーンの幅の広さにあります。

「頂戴する」は、ややかしこまったシーンに適した表現です。「いただく」は「頂戴する」に比べると汎用性が高く、ビジネスメールでも頻繁に使用されます。相手との関係性や使用する場面に応じ、それぞれを使い分けられるようにしておきましょう。

【いただくの使用例】
・結構な品をいただき、家族一同感謝しております。
・お忙しいところ恐縮ですが、お時間いただけますでしょうか?
・ご不便をおかけしますが、何卒ご理解いただきたく存じます。

これはNG!「頂戴する」の注意点4つ

「頂戴する」を使用する際は、以下の4つの点に注意する必要があります。ビジネスや実生活で活かせるよう、正しい使用法を理解しておきましょう。

頂戴する 意味

(C)Shutterstock.com

1.「頂戴」+「いたします」は二重敬語

よりていねいな表現にしようと、「頂戴」に「いたします」を合わせて使用していないでしょうか。「頂戴いたします」は、二重敬語にあたる不適切な表現です。二重敬語とは、ふたつ以上の敬語が重なる使用法のこと。敬語は以下の3種類に分類され、それぞれが重なると、回りくどい表現になってしまいます。

・謙譲語
・尊敬語
・丁寧語

「頂戴いたします」は、「もらう」と「する」それぞれの謙譲語が重なった表現です。ていねいな気持ちを伝えたつもりが、かえって読みづらい印象を与えることもあるため注意しましょう。

2.名前を尋ねたいときには適さない

「頂戴する」という表現は、相手の名前を尋ねる場面には適していません。「お名前頂戴します」という表現を耳にすることもあるかもしれませんが、名前は「もらう」ものではないからです。

相手の名前を尋ねたいときには、以下のような表現を使用します。特に、目上の人の名前を尋ねるときには失礼のないよう、適切な言い回しを確認しておきましょう。

・お名前を伺ってもよろしいですか?
・こちらの受付にて、お名前をお教えください。
・恐れ入りますが、お名前をお聞かせ願えますでしょうか。

3.お金や名刺は「預かる」が無難

取引先との初対面のシーンで必要となるのが、名刺交換です。相手から差し出された名刺を「頂戴します」と受け取ることもあるのではないでしょうか。

注意したいのは、受付担当者が来訪者の名刺を受け取る場合です。この場合、担当者は来訪者の名刺を一時的に預かる形となります。そのため、「もらう」ことを意味する「頂戴する」は、厳密には適していないのです。

受付で名刺を受け取る際は「名刺をお預かりいたします」「名刺をお預かりできますでしょうか」のように、「預かる」という言葉を使用しましょう。

また、お店のレジでお金を受け取る際も、「頂戴する」ではなく「預かる」が適していると考えられます。「預かる」は、受け取ったお金が一時的に保管されることを意味するからです。

特に、受け取ったお金に対し支払う釣銭がある場合には、「○○円お預かりします」という言葉を前置きし、釣銭を渡した後に受領するという流れが適していると言えるでしょう。

4.「頂戴」はひらがなではなく漢字を用いる

かしこまった印象も与える「頂戴」という言葉は、漢字とひらがな、どちらが適しているのか迷ってしまいますよね。

「頂戴する」は、ひらがなで「ちょうだいする」と書いても意味は変わりません。「〇〇してちょうだい」と依頼する表現も、「〇〇して頂戴」と漢字表記することができます。

しかし、本来かしこまった場面で使う「頂戴する」という言葉は、ひらがなで表記すると幼い印象を与える可能性もあります。そのため、ビジネスで使う際には、漢字表記が適していると言えるでしょう。

シーン別「頂戴する」の例文

語句の正しい意味を理解したら、注意点を踏まえながら、例文を参考に使用例をマスターしていきましょう。いくつかのバリエーションを覚えておけば、とっさの場面でも適切に使用できるようになりますよ。

頂戴する 意味

(C)Shutterstock.com

■時間をもらいたいとき

目上の人や取引先に時間を作ってもらいたいときにも、「頂戴する」という表現は適しています。自分が休みをもらいたいときにも使えるため、以下の例文を確認しておきましょう。

・お忙しいところ恐れ入りますが、打ち合わせに必要な時間を頂戴できますでしょうか。
・30分ほどお時間頂戴できますと幸いです。
・来週から3日間、お休みを頂戴したく存じます。

■相手の配慮に感謝を伝えたいとき

「頂戴する」は、相手への感謝の気持ちを伝えたい時にも使用できる言葉です。相手からもらった品物、配慮へのお礼のメッセージは、以下のように伝えましょう。

・先日はお見舞いの品を頂戴し、誠にありがとうございました。
・皆様からお心遣いを頂戴し、心より感謝しております。
・つらいときに頂戴した言葉を胸に、ここまでがんばることができました。

■相手にうかがいをたてるとき

相手が目上の人や取引先であるほど、お願いや依頼の表現は難しいものです。うかがいをたてるときも「頂戴する」を使用し、失礼のない言葉遣いを心がけましょう。

・恐れ入りますが、先日の案件に関するご意見を頂戴できますでしょうか。
・ここで〇〇様のご挨拶を頂戴したく存じます。
・〇日までに資料を頂戴してもよろしいでしょうか。

「頂戴する」の英語表現をマスターしよう

取引先や目上の人に対して使用する「頂戴する」という言葉は、英語表現をマスターしておくと、いざという時に役立ちます。「頂戴する」は、相手に対し自分がへりくだる謙譲語ですが、英語には謙譲語という概念はありません。そのため、もらうことを意味する語句で「頂戴する」を表現できます。

頂戴する 意味

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「もらう」のシンプルな英語表現は「get」です。「get」は、同僚や友人のような関係性に適しています。「頂戴する」を使用するようなフォーマルな場面では、主に「receive」が用いられます。

・We confirmed to receive.
(確かに頂戴しました)
・I received the materials the other day.
(先日、資料を頂戴しました)
・We have actually received words of praise from many hobbyists.
(多くの方からお褒めの言葉を頂戴しました)

「頂戴する」を正しく使いていねいな気持ちを伝えよう

「頂戴する」を正しく使えれば、相手によりていねいな気持ちを伝えることができます。シーンに応じて、類語や「いただく」と使い分けてもよいでしょう。またお金や名刺の受け取りには、「預かる」が適している場合もあります。仕事もプライベートも多くの人に支えられているからこそ、受け取るといった行為ひとつにも正しい敬語を使用し、相手にていねいな気持ちを伝えていきたいですね。

トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com

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