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LIFESTYLE 挨拶・マナー

2024.06.05

【頂戴する】は正しい敬語? 意味や使い方と「いただく」との違いを解説

相手にうかがいをたてるとき

相手が目上の人や取引先であるほど、お願いや依頼の表現は難しいものです。うかがいをたてるときも「頂戴する」を使用し、失礼のない言葉遣いを心がけましょう。

例文

・恐れ入りますが、先日の案件に関するご意見を頂戴できますでしょうか
・ここで〇〇様のご挨拶を頂戴したく存じます
・〇日までに資料を頂戴してもよろしいでしょうか

 

「頂戴する」の類語と言い換え

「頂戴する」には、以下のような類語や言い換え表現があります。言葉のバリエーションを増やしておくことで、シーンに応じた適切な敬語を使えます。ぜひチェックしてみてください。

「頂戴する」の類語と言い換え表現
  1. 「拝受」
  2. 「賜る」
  3. 「貰い受ける」

「拝受」

「拝受(はいじゅ)」は、「受ける」の謙譲語です。「拝」には、頭を下げて礼をしたり、おがむといった意味があります。また、訓読みで「うける」と読む「受」は、受け取ったり受け入れるといった動作を意味する漢字です。受け取ることをへりくだって表現している「拝受」は、よりていねいな言葉として使用できます。

例文

・来週の会議の資料を拝受しました。お忙しい中ありがとうございました。
・本日、お見積書を確かに拝受しました。ご足労いただき感謝いたします。

 

「賜る」

「賜る(たまわる)」は、「もらう」の謙譲語と「与える」の尊敬語、ふたつの意味を持つ言葉です。「頂戴する」よりも相手を敬う印象が強くなり、格式ばった形式が求められるシーンに適しています。そのため、必要ではない場面では多用しないように注意が必要です。相手をより敬う気持ちを伝える場面や、フォーマルな席で使用するように心がけましょう。

例文

・この度は貴重なご意見を賜り、誠にありがとうございます。
・先日は立派なお品を賜り、感謝いたします。
・どうぞご出席賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 

「貰い受ける」

「貰い受ける」は、相手から品物を受け取り、自分のものにすることを意味する言葉です。書類やお金ではなく、具体的な物品を受け取るシーンに適しています。

例文

・不要になったパソコンは、こちらの部署で貰い受ける予定です。
・アンティークの指輪は、亡くなった祖母から貰い受けたものです。

 

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「頂戴する」の英語表現をマスターしよう

取引先や目上の人に対して使用する「頂戴する」という言葉は、英語表現をマスターしておくと、いざという時に役立ちます。「頂戴する」は、相手に対し自分がへりくだる謙譲語ですが、英語には謙譲語という概念はありません。そのため、もらうことを意味する語句で「頂戴する」を表現できます。

和気藹々とした打ち合わせ風景

(C)Shutterstock.com

「もらう」のシンプルな英語表現は「get」です。ただし「get」は、同僚や友人のような関係性に適しており、「頂戴する」を使用するようなフォーマルな場面では、主に「receive」が用いられます。

・We confirmed to receive.
(確かに頂戴しました)
・I received the materials the other day.
(先日、資料を頂戴しました)
・We have actually received words of praise from many hobbyists.
(多くの方からお褒めの言葉を頂戴しました)

「頂戴する」を正しく使って、ていねいに気持ちを伝えよう

「頂戴する」を正しく使えれば、相手によりていねいな気持ちを伝えることができます。仕事もプライベートも多くの人に支えられているからこそ、「受け取る」といった行為ひとつにも正しい敬語を使用し、相手にていねいな気持ちを伝えていきたいものです。

トップ画像・アイキャッチ/(c)Adobe Stock

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