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2021.03.16

【賜る】の正しい使い方と活用方法は?|美しい日本語で品格をアップしよう

ビジネス文書やあいさつ文でよく見かける「賜る」という言葉。なんとなく意味はわかっていても、完璧に説明できるという人は少ないかもしれません。 「賜る」は格式高く丁寧な印象を与えてくれる言葉ですが、意味をしっかり理解しないまま使うと思いがけず不躾な物言いになってしまう場合もあります。今回は「賜る」の使い方や活用方法を知り、相手を不快にさせない美しい言葉遣いを心がけましょう。

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【目次】
 ・【賜る】の意味は?読み方もチェック!
 ・【賜る】の使い方を例文でご紹介!
 ・【賜る】を使うときの注意点は?
 ・【賜る】の類語は?言い換え表現をチェック
 ・【賜る】を使って品のある言葉遣いを

【賜る】の意味は?読み方もチェック!

「賜る」は普段の会話ではなかなか使わない言葉ですが、ビジネスだけでなく結婚式などの厳粛な場面でも使える丁寧な表現です。重要なシーンでよく使われる言葉のため、間違った使い方をしないよう注意する必要があります。

賜る

(C)Shutterstock.com

使い慣れない言葉を使用するときは、まず基本情報を抑えるのが大切です。さっそく「賜る」の意味や読み方について、以下で詳しく説明していきましょう。よく混同される「承る」との違いも解説していますので、比較しながら覚えてみてください。

【賜る】は謙譲語でもあり尊敬語でもある

「賜る」とは「もらう」「与える」をより丁寧にした言葉です。「もらう」の謙譲語としての「賜る」は「いただく」よりさらに丁寧な表現として覚えるとよいでしょう。

「賜る」は目上の人から物をもらったときに使えますが、品物だけでなくいただいた厚意に対しても同様の表現できます。「与える」の尊敬語としての「賜る」は「くださる」をさらに格式高く表現した言葉で、目上の人が下位の者に物を与えたときに使います。

【賜る】の音読みは?【賜わる】はNG?

次に読み方について説明していきましょう。「賜る」の訓読み表現は「たまわる」です。一方、音読みでは「し」と発音し、「恵賜(けいし)」や「下賜(かし)」などの熟語として使われます。

「たまわる」を予測変換すると「賜る」以外に「賜わる」という表記が見られますが、意味や使い方に相違はありません。文化庁の「内閣告示・内閣訓令」では、「賜る」が一般的ではあるものの、「賜わる」という送り仮名も許容表現としています。

【賜る】と【承る】の使い分け方は?

「賜る」と混同されやすい言葉として「承る」という敬語があります。「承る」は主に「受ける」または「聞く」の謙譲語として使われる言葉です。助言や厚意を受けた際に使われる表現なので、「賜る」のように品物をもらった場合には活用できません。例えば「記念品を承りました」という文章は、誤用になりますので注意してください。

ただ「受け賜る」という表記にすると、品物に対しても使用できるため覚えておくとよいでしょう。先ほどの文章を例にすると、「記念品を受け賜りました」となります。

【賜る】の使い方を例文でご紹介!

ここからは「賜る」の使い方を例文で確認していきましょう。「賜る」は文章内で、以下のフレーズで使用されるケースが多いです。

賜る

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<例文>
・賜りました。
・賜りまして、
・賜り、
・賜りますよう、
・賜りたく、

いずれも取引先に対するビジネスレターや、結婚式のスピーチなどで活用できますので参考にしてみてください。まずは謙譲語と尊敬語ごとに使い方を説明していきます。

謙譲語で【賜る】を使う場合

まずは「賜る」を謙譲語として使用する場合のポイントをご紹介していきます。繰り返しの説明になりますが、謙譲語の「賜る」は「もらう」の意味で「いただく」をより丁寧にした言葉です。目上の人に対し自身をへりくだらせて表現する言葉なので、主語はもらった側になります。

例えば「〇〇様より、素晴らしい贈答品を賜りました」、「祝辞を賜りたいと思います」のような形です。「ご指導ご鞭撻」、「ご支援」、「ご高配」、「ご意見」などの熟語とも合わせて使用できます。後ほど例文でご紹介しますので確認してみてください。

尊敬語で【賜る】を使う場合

改めて説明しますが、尊敬語の「賜る」は「与える」という意味です。尊敬語は動作主の行動に対して敬意を表す表現なので、文章の主語は与える側となります。

例えば「ご愛顧を賜り、ありがとうございます」といった感謝を表す場面に使える言葉です。ほかにも「ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします」といった何かをお願いするシーンでも活用できます。

【賜る】の例文まとめ

「賜る」の使い方を謙譲語と尊敬語に分けて説明しましたが、理解は深まりましたでしょうか? 一見ややこしいですが、謙譲語としての「もらう」と尊敬語としての「与える」は主語が異なるだけで、行為そのものは変わりません。

難しく考えすぎずに、以下の例文まとめから使い方をマスターしましょう。スピーチからビジネスメールまで幅広く使える文章をまとめてみましたので参考にしてみてください。

<例文>
・会長より記念品を賜りました。
・貴重なご意見を賜りました。
・○○様より、ご挨拶を賜りたいと存じます。
・今後もご指導ご鞭撻を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
・末永くご愛顧賜りますよう、お願い申し上げます。
・格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
・ご出席を賜りまして、誠にありがとうございます。

【賜る】を使うときの注意点は?

「賜る」は丁寧な印象を与えてくれる言葉ですが、格式ばった表現のため使用シーンや頻度には注意が必要です。例えば目上の人とはいえ年上の方や上司に対してあまりに多用すると、逆に嫌味な印象を与えてしまいかねません。

賜る

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例文からもわかるとおり、「賜る」は格別の感謝を表したり、恐れ多い気持ちを表現したりする言葉です。乱用すると軽々しく聞こえてしまいますので、状況に応じて別の言葉に言い換える方法をおすすめします。

【賜る】の類語は?言い換え表現をチェック

記事内で説明したとおり「賜る」はかなりかしこまった表現なので、普段は別の言葉に言い換えるよう意識しましょう。「賜る」に代わる言葉はいくつかありますが、なかでもよく使われる言葉を3つご紹介します。

賜る

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実際に言い換えた例文についてもくわしく解説していますので、参考にしてみてください。場面に合わせて言葉をしっかり使い分ければ、正しい言葉遣いから自ずと品格はにじみ出てくるでしょう。

類語1「拝受する」

「拝受する」は、「賜る」と同じく「もらう」という意味を持つ言葉です。ただし謙譲語のため、主語が与える側の場合は使用できません。例えば「資料を送りましたが、拝受されましたか?」という使い方は誤用になるので気を付けましょう。

活用の例を紹介すると「お祝いの品を賜りました」ならば、「お祝いの品を拝受しました」と言い換えられます。取引先からメールで資料を受け取った場合にも「資料を拝受いたしました」と使えるので、普段から活用する機会の多い表現です。

類語2「いただく」

「賜る」は「いただく」をさらに格式ばった言い方にした言葉なので、単純に言い換えるなら「いただく」がもっとも使いやすいでしょう。具体的な活用方法としては「会長よりお褒めの言葉を賜りました」を、「会長よりお褒めの言葉をいただきました」と言い換えできます。

類語3「頂戴する」

「頂戴する」という言葉も「賜る」の言い換え表現として活用できます。「賜る」と同じく、品物だけでなく厚意にも使えるため使い勝手の良い言葉です。「忌憚なきご意見を賜りたく存じます」は「忌憚なきご意見を頂戴したく存じます」と言い換えられます。

【賜る】を使って品のある言葉遣いを

「賜る」は日常使いする表現ではないため、正しい意味や活用方法を知らないと自信を持って使えない言葉かもしれません。

賜る

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誤った言葉遣いは相手に不快な印象を与えたり、失礼にあたったりする場合がありますが、格式ばった言葉をさらりと使えると品格がにじみででしょう。

ビジネスシーンであれば相手に一目置かれるなど仕事の面でもプラスに働くはずです。言葉遣いは意識すれば矯正できるものなので、今回ご紹介した内容を参考にして「賜る」の正しい使い方を習得してみてください。

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