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LIFESTYLE 挨拶・マナー

2024.10.12

【賜る】の正しい使い方と注意点は?「承る」との違いも解説

「拝受する」

「拝受する」は、「賜る」と同じく「もらう」という意味を持つ言葉です。ただし謙譲語のため、主語が与える側の場合は使用できません。例えば「資料を送りましたが、拝受されましたか?」という使い方は誤用になるので気を付けましょう。

活用の例を紹介すると「お祝いの品を賜りました」ならば、「お祝いの品を拝受しました」と言い換えられます。取引先からメールで資料を受け取った場合にも「資料を拝受いたしました」と使えるので、普段から活用する機会の多い表現です。

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「いただく」

「賜る」は「いただく」をさらに格式ばった言い方にした言葉なので、単純に言い換えるなら「いただく」がもっとも使いやすいでしょう。具体的な活用方法としては「会長よりお褒めの言葉を賜りました」を、「会長よりお褒めの言葉をいただきました」と言い換えできます。

「頂戴する」

「頂戴する」という言葉も「賜る」の言い換え表現として活用できます。「賜る」と同じく、品物だけでなく厚意にも使えるため使い勝手の良い言葉です。「忌憚なきご意見を賜りたく存じます」は「忌憚なきご意見を頂戴したく存じます」と言い換えられます。

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「くださる」

「くださる」は「与える」「くれる」の尊敬語です。「祝電をくださった」というように、その動作の主が恩恵を与える意を、恩恵を受ける者の立場から敬意を込めて表す時に使うことができます。また、「お話しくださる」「ご理解くださる」「助けてくださる」など物を受け取る以外にも使える言葉です。

「貰い受ける」

「貰い受ける」は、相手から品物を受け取り、自分のものにすることを意味する言葉です。書類やお金ではなく、具体的な物品を受け取るシーンに適しています。「不要になったパソコンは、こちらの部署で貰い受ける予定です」「アンティークの指輪は、亡くなった祖母から貰い受けたものです」など、誰かから受け取ったことを伝えたい時に使うことができます。

コーヒーを片手に颯爽と歩く女性

(C)Shutterstock.com

【賜る】を使って品のある言葉遣いを

「賜る」は日常使いする表現ではないため、正しい意味や活用方法を知らないと自信を持って使えない言葉かもしれません。

誤った言葉遣いは相手に不快な印象を与えたり、失礼にあたったりする場合がありますが、格式ばった言葉をさらりと使えると品格がにじみででしょう。

ビジネスシーンであれば相手に一目置かれるなど仕事の面でもプラスに働くはずです。言葉遣いは意識すれば矯正できるものなので、今回ご紹介した内容を参考にして「賜る」の正しい使い方を習得してみてください。

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