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【目次】
「上から目線」とはどんな意味?
「上から目線」
俗に、上の立場の者が下の者に対して示す言動。人に対して露骨に見下した態度を取ること。(小学館刊・大辞泉)
日常でも会話の中に出てくる「上から目線」と言う言葉。上記の通り、きちんとした意味としては、「上の立場の人が下のものに対して示す言葉」、「人に対して露骨に見下した言葉」と2通り。しかし、皆さんが会話の中で使う場合、後者のように使う方が多いのではないでしょうか? 実際にDomani読者の周りには「上から目線」な人はどれほどいるのか調査してみました。
【質問】あなたの周りに「上から目線」と思う人はいる?
「はい」…48.7%
「いいえ」…51.3%
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
臨床心理士が考える、「上から目線」な人の心の中とは?
周囲に「上から目線」の人がいると回答した人は約半数となりました。このような人たちはどうして「上から」な態度をとってしまうのか、臨床心理士・吉田美智子さんにお聞きしました。
意識的にあえてそうしている場合
力関係をはっきりさせたい、有利な立場でありたいと考えて、敢えて【上から目線】な態度を取るタイプ。このような人は、自分が上に立つことで、人を動かそうとしているケースが…。決して上から目線な態度が人を動かすということはないのですが、そういうタイプの人は、そのように学習してきてしまったのでしょうか。
自信のなさ・不安の裏返し
自信がなくて不安。人の目・評価を気にしてビクビクしているタイプ。その不安が攻撃性となって、上から目線な態度になるケースがあります。この場合、本人が好んで【上から目線】をしているわけではなく、無意識でしてしまっていることがほとんどのようです。
上から目線によくある強い態度が元々の性質
私たちは一般的に、相手の様子に合わせて自分のコミュニケーションを調節します。例えば、相手が具合悪そうなら、空気を読んでそっとしておく、優しく接するなどですね。しかし、相手に合わせて自分を調整するということが苦手な人もいます。このタイプの人は、誰に対しても自分のペース・態度で接しているので、よく見てると上記のふたつと区別がつきます。特に心の中に〝上に立ちたい〟などの思いはなく、ナチュラルな態度が特徴です。
「上から目線」にも色々な心理模様があるようです。では読者の皆さんが出会った「上から目線」な人とはどのような人なのでしょうか。
みんなも困ってる!? 上から目線な人にみられる特徴
読者の皆さんの周りにいる「上から目線」な人がとる態度や言葉など特徴をピックアップしてみました。
・偉そうな態度
・人を見下した発言
・自分の意思を押し通す
・自信満々
・プライドが高い
・自分語りが多い
・威張っている
・横柄な態度
・言葉がキツい
・自意識過剰
・自分の過ちを認めない
・態度はデカいが本当は小心者
・うんちくが長い
・決めつけが激しい
・威圧的
・思いやりがない
・実は自信がない
「偉そうな態度」や「見下した発言」など、ぱっと見でわかりやすいものもあれば、「実は自信がない」や「本当は小心者」といった、自分の弱さの裏返しで上から目線な態度をとっている人もいるようです。どの特徴もできることなら関わりを持ちたくないと思ってしまいそうですが、「上から目線」な人と上手く付き合うためにはどうしたらいいのでしょうか。
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「上から目線」な人とどう付き合うのが正解?
吉田さんが前述した3タイプ別に対処法を説明してくれました。
意識的にあえてそうしている場合
このタイプの人は上から目線な態度が有利に働くと思い込んでいるので、上下関係を崩していくのが必要になります。その人と少しでも信頼関係ができたり、相手に余裕がある時などに、横関係になるための投げかけをしてみましょう。例えば、ひとつの仕事を分担するなど、対等であることを示していきます。それでうまくいくことがわかると、相手が徐々に上下を意識しなくなるかもしれません。
自信のなさ・不安の裏返しの人
このタイプは何に怯え、何に不安に感じているのかを検討してみましょう。その不安を煽らないように気をつけると、上から目線の態度が和らぐことも。
上から目線によくある強い態度が元々の性質の人
このタイプは、個性としてそのまま受け入れられるといいですね。一見、付き合いにくそうに見えますが、相手によって態度を変えたりしないので、いったん信頼関係ができれば、上手にお付き合いできるのではないでしょうか。
それでは、読者の皆さんはどのように対処しているのか見ていきましょう。
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【体験談】上から目線の人にうまく対処する方法とは?
読者の皆さんにも対処法をお聞きしましたが、「上から目線」の人とは取り合わないことが基本のよう。詳しく見ていきましょう。