そもそも「威圧的」の意味とは?
威圧的とは、そもそもどんな意味なのでしょう。辞書によると「威力などで相手を押さえつけようとするさま」(出典:小学館 デジタル大辞泉)とあります。最近なにかと問題となる“パワハラ”も、威圧的な人が起こすハラスメントとも言えます。
【質問】あなたの周りで威圧的だなと感じる人はいる?
今回約100人にアンケート調査。周りに威圧的と感じる人がいるかどうかを質問してみました。
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)
なんと約46%と半数近くの人が、威圧的な人がいると回答。結構大きな数字で驚いた人も多いのではないでしょうか。
威圧的な人の特徴とは?
威圧的な人がいると回答したママたちに、具体的な理由や特徴を教えてもらいました。これはきつい…という体験談もあるようです。
自分が正しい
「なんでも自分が正しいと、ほかの人に指示や注意ばかりする」(40代・東京都・子ども1人)
「自分が絶対的に正しいと信じて疑わない。そして語気も強め」(40代・北海道・子ども1人)
「自分の意見が絶対、それ以外の人は違うという価値観。何度も何度も同じことを言ってくる」(30代・愛知県・子ども2人)
「自分の非を認めず、暴言を浴びせてくる」(30代・兵庫県・子ども2人)
上から目線
「常に上から発言してくる」(30代・愛知県・子ども1人)
「相手を見下す感じで、人の話を聞かない」(30代・沖縄県・子ども1人)
「態度が大きい」(30代・岡山県・子ども1人)
「上から目線でものを言う。自分が悪いことに対しても、相手を論破して正当化する」(40代・千葉県・子ども1人)
人の意見を聞かない
「最初から決めつけて話を進めて、意見を聞いてくれない」(30代・千葉県・子ども2人)
「周りの意見を聞かない、耳を貸さない」(40代・大阪府・子ども3人)
「全て自分の意見が正しいと周りを威圧する」(40代・栃木県・子ども1人)
「質問に答えても、納得できないというような否定的なコメントが返ってくるなど、何を言っても受け入れてもらえない」(30代・鳥取県・子ども1人)
言い方がきつい
「きつい言い方をする」(30代・奈良県・子ども1人)
「言葉が乱暴で上から目線」(40代・広島県・子ども1人)
「追い込むような言葉掛けをしたり、態度をとったりする」(30代・栃木県・子ども1人)
「『悪いんだけど』といった、クッション言葉なく人に命令する。目が笑っていない」(30代・埼玉県・子ども1人)
自己中心的
「自己中」(30代・山形県・子ども2人)
「自分の考えを譲らない俺様タイプ」(40代・兵庫県・子ども3人)
「自分中心。自分が一番正しいと思っている」(30代・長野県・子ども1人)
声が大きい
「怒鳴る」(30代・東京都・子ども1人)
「声が大きい、すぐ怒る」(40代・東京都・子ども1人)
「大声で周りを押さえつける」(40代・栃木県・子ども2人)
プライドが高い
「プライドが高く、意思を曲げない」(30代・静岡県・子ども2人)
「自分のプライドが高く、人より上に立ちたいと思っている」(40代・神奈川県・子ども3人)
「マウンティング気質が強い負けず嫌いなタイプ」(40代・長崎県・子ども3人)
否定から入る
「他人に対して批判的。融通が利かない。寛容さがない」(40代・愛知県・子ども2人)
「否定から入る」(30代・山口県・子ども1人)
「べき」と言う
「あるべき論が強い人」(40代・京都府・子ども2人)
ママたちが教えてくれた強気な発言が並ぶ一方で、実は以下のような側面もあるよう。
自信がない
「逆に自分に自信がないのだと思う」(40代・富山県・子ども1人)
「実は気が小さい」(30代・茨城県・子ども1人)
器が小さい
「器の小さい人」(30代・愛知県・子ども2人)
仕事でこんな人が近くにいたら…一緒に組んで仕事をするなんて想像できない、というような人たちが並びました。しかし、「実は気が小さい」と冷静な見方をしている人もいるという、少し意外な結果に。
【体験談】威圧的な人と上手に付き合うための対策
仕事をしていると、威圧的な人とも付き合っていかないといけない、という場合もありますよね。また、PTAなどママ・パパ同士の関係性でも同じことがいえます。ママたちの、上手に付き合うための方法を教えてもらいました。
あまり関わらない
「あまり深入りしないで、表面だけ合わせる」(30代・東京都・子ども3人)
「うまく付き合えないので距離をとる」(30代・岡山県・子ども2人)
「できるだけ関わりを避ける。威圧的な人に下手に出ると余計に調子にのりそうなので、できるだけ普通に接する」(30代・神奈川県・子ども2人)
「挨拶程度にとどめて深く関わらないようにする」(40代・神奈川県・子ども3人)
「必要最低限でしか関わらない」(30代・兵庫県・子ども1人)
聞き流す
「真面目に取り合わず、聞き流す」(30代・埼玉県・子ども1人)
「相手の話につられず、いつも冷静でいる」(40代・東京都・子ども1人)
受け流す
「特に関わる必要がなければ無視する。仕方なく付き合わなければならない場合は、相手の態度、言動をいちいち気にしないようにしてやり過ごす」(30代・沖縄県・子ども1人)
「期待しない」(30代・山梨県・子ども1人)
とりあえず返事
「とりあえず、『はい』と返事をしておく」(30代・奈良県・子ども1人)
「反論すると倍以上に返ってくるから、『はいはい』という感じで終わる」(30代・愛知県・子ども2人)
「言われたことを繰り返して、返事はしっかり。受け止めすぎない」(40代・神奈川県・子ども2人)
余計なことを言わない
「あまり余計なことを話さないようにする」(30代・埼玉県・子ども1人)
「その人の地雷を踏まないよう、付かず離れずの距離で接する」(40代・千葉県・子ども1人)
「余計なことをその人に言わない。 出来る限り言われた通りにしておく」(30代・北海道・子ども2人)
相手を立てる
「そこそこ相手を立ててあげる」(30代・岡山県・子ども3人)
言うべきことは伝える
「こちらの意見もしっかり伝えるようにする」(30代・愛知県・子ども2人)
「いつも自分が正しいわけではないことを、逆に注意し、分かってもらう」(40代・東京都・子ども1人)
「できること、できないことをはっきり言うようにする」(40代・兵庫県・子ども2人)
気にしない
「その人の言葉や態度を気にしないこと」(30代・栃木県・子ども1人)
「真に受けない」(30代・山形県・子ども2人)
「悪気がないのなら気にしない。意識して威圧的なら上手に付き合う必要はない」(40代・広島県・子ども1人)
共感
「意見を言う前に相手の言葉に同意し、共感的に傾聴してからそれを踏まえつつ話をします」(30代・鳥取県・子ども1人)
「肯定する」(30代・山口県・子ども1人)
「その人の話をとりあえず聞く」(30代・長野県・子ども1人)
圧倒されない
「あまり圧倒されないように接する」(30代・岡山県・子ども1人)
「威圧的でもこちらは通常通り対応して、弱いところを見せない」(40代・東京都・子ども3人)
笑顔
「時折ほめながら常に笑顔で」(30代・千葉県・子ども3人)
「穏やかに接する」(30代・岐阜県・子ども2人)
深呼吸
「深呼吸をして落ち着く」(30代・愛媛県・子ども4人)
「さらに上の人に言う。本人に変わってもらうよう管理職から指導してもらう」(40代・岩手県・子ども1人)
上手に付き合う方法としては、距離を取る、受け流す、という人が大多数。まともに話しても伝わらないし、という諦めの声が挙がる一方で、違うことはきちんと指摘する、という声も。自分に無理のない方法で工夫をしているようです。
威圧的な人には向き合うコツを見つけて
威圧的な人にも、大声で言う人や、意見を認めない人、上からものを言う人などさまざまでした。その人ごとに、自分の中で対応策を見つけておくのが、付き合う上でのコツかもしれません。なるべくストレスフリーに過ごしたいものですね。
写真/(C)Shutterstock.com
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