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2022.01.19

「傍若無人」の意味とは? 漢文の由来、類語、使い方、性格の特徴を解説

様々なシーンで耳にすることのある「傍若無人」ですが、正しい意味を知っていますか?また、傍若無人と言われる人はどのような特徴を持っているのでしょうか?今回は「傍若無人」の意味から由来、類義語、性格の特徴を解説していきます。

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「傍若無人」の意味や読み方とは?

「傍若無人」は、誰しも一度は耳にしたことのある言葉ではないでしょうか? 言葉の響きからニュアンスはわかるけど、正しい意味は知らないという方も多いはず。そこで今回は「傍若無人」の意味や由来、類義語、性格の特徴を解説します。あなたの身近に「傍若無人」な人はいるでしょうか。 

傍若無人

<意味や読み方>

傍若無人」とは、「ぼうじゃくぶじん」と読みます。意味を辞書で調べてみると、

人のことなどまるで気にかけず、自分勝手に振る舞うこと。また、そのさま。(<小学館デジタル大辞泉>より)

になります。周りの人に配慮せず、偉そうな態度をとったり、わがままを言って迷惑をかけているような人に対して「あの人は傍若無人だ」といいますよね。人のことを批判する時などに使われることが多い表現です

<由来>

「傍若無人」の書き下し文(訓読み)は「傍(かたわら)に人無きが若し(ごとし)」です。この言葉が、中国の『史記』という書物の中の刺客伝に記されています。秦の時代、皇帝を暗殺する刺客、暗殺者である荊軻(けいか)は、酒を飲むと人が変わることで有名でした。

毎日仲間たちと酒を飲んでは、音楽にのって踊ったり、大声で騒ぎ立てていたのです。その様子がまるで「そばに人がいないような振る舞い」だったため、「傍(かたわら)に人無きが若し(ごとし)」と言われました。このお酒を飲んだ荊軻(けいか)の姿から「傍若無人」という言葉が生まれたとされています。

使い方を例文でチェック!

「傍若無人」は、「傍若無人な態度」「傍若無人な対応」というような使い方をします。人の態度や言動について否定的な意味で使うことが多いでしょう。それでは、使い方を紹介します。

傍若無人

1:人を馬鹿にしたような傍若無人な態度に腹が立った

「傍若無人」は、「傍若無人な〜」と表現されることが多い言葉です。大抵誰かに対して怒っている時に「あの人の傍若無人な態度には我慢ができない」というニュアンスで使います。相手の行動があまりに自分勝手すぎる場合、怒ってしまうのも仕方ありませんね。

2:父は酒を飲むと傍若無人に振る舞う

いつもは真面目で大人しい人が、お酒を飲んだ途端にがらっと性格が変わってしまう、なんてこともよく聞く話です。態度が大きくなったり、乱暴な口をきくようになって周りの人も手が付けられない状態になると、「あの人はお酒を飲むと傍若無人になるから…」と陰口を叩かれてしまうかもしれません。

3:傍若無人な王様は市民からの嫌われ者だった

「傍若無人」は、小説や文学の中でも時々見かける言葉です。王様や政治家などの偉い立場の人や荒くれ者の登場人物に対して「傍若無人」という言葉はよく使われますね。

類語や言い換え表現とは?

「傍若無人」の類語には、「横柄」「厚顔無恥」「唯我独尊」などが挙げられます。いずれも自分勝手で偉そうな態度を指す言葉なので、ネガティブな意味合いを持つ表現であるといえるでしょう。それぞれの言葉の意味を詳しく解説します。

傍若無人

1:横柄

横柄(おうへい)」は、「おごり高ぶって、人を見下したり無礼な態度をとること」です。傲慢、尊大ともいうことができますね。日常生活の中でも「あの人は横柄だから」というように使われることは多々あります。偉そうな態度が「傍若無人」とよく似ていますね。

2:厚顔無恥

厚顔無恥」は、「こうがんむち」と読みます。「厚かましく、恥ずかしいことを恥とも思わないこと」という意味です。漢字の響きからその意味を汲み取ることができますね。他人に対して図々しく自慢話をしてきたり、偉そうな態度をとっている様子が思い浮かびます。自分勝手なところが「傍若無人」とよく似ていますね。

3: 唯我独尊

唯我独尊」とは「ゆいがどくそん」と読みます。もともとこの言葉は仏語で、釈迦が生まれた時に天地を指し「天上天下唯我独尊」と唱えたという説話から生まれました。直訳すると、「この世界に私よりも尊いものはいない」という意味です。

そこから転じて「自分だけが偉いと自惚れていること」を表す言葉となりました。突き抜けた才能で我が道を行く天才と独りよがりな態度の人は、案外紙一重なのかもしれませんね。

「傍若無人」な人の特徴とは?

「傍若無人」は、人のことを気にせず自分勝手なことをしたり、偉そうな態度をとることを指します。そう聞くと、一人くらい思い当たる人がいるのではないでしょうか。長年社会生活を送っていれば、このようなタイプの人に出会うことは珍しくありません。ここでは、「傍若無人」という言葉が当てはまる人の特徴を3つ紹介します。

傍若無人

1:常識やマナーに欠けている

一般的な常識やマナーを守ろうという意識がないことは「傍若無人」な人の特徴のひとつ。「時間を守る」「人を敬う」「ものを丁寧に扱う」などは、社会生活を送る上で基本的なことであると言えますが、「傍若無人」な人は違います。

遅刻しても平気な様子でいたり、目上の人に対してもため口を聞いたりと、迷惑をかけるのは当たり前です。周りの人から注意されても反省せず、態度を変えない人も多いでしょう。

2:自分が正しいと思っている

「傍若無人」な態度をとる人は、自分が正しい! と思い込んでいる傾向があります。自分の意見や価値観が絶対的に正しいと信じ込んでいるため、人の意見に耳を傾けることがありません。

大抵の人は、意見が異なれば話し合いをしてお互いが折り合いのつくところを探そうとしますが、「傍若無人」な人は、無理やり力でねじ伏せようとします。その結果、自分勝手な人、協調性がない人だと思われてしまうのです。

3:我慢ができない

「傍若無人」な人は、自分の感情を抑えることが苦手。腹の立つことがあればすぐにカッとなり怒ったり、乱暴な言葉を吐いて、感情をストレートにぶつけます。はたまた、悲しいことがあれば大声で泣いたり、わがままを言って周りの人を困らせてしまうのです。

喜怒哀楽が激しく、自分のペースに周囲の人を巻き込んでしまうところもこのタイプの特徴といえるでしょう。

最後に

「人のことなどまるで気にかけず、自分勝手に振る舞うこと」という意味の「傍若無人」という言葉。その言葉の由来は、中国の故事にあったとは驚きましたね。

「傍若無人」という言葉とは別に、「天真爛漫」や「自由奔放」など自由に振る舞うことを前向きに捉えた言葉もありますが、「傍若無人」は、基本的に褒め言葉ではないため、使う場合は配慮が必要です。お酒を飲んだり羽目を外した時ほど、「傍若無人」になっていないか気をつけたいものですね。

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