横柄
「横柄(おうへい)」は、「おごり高ぶって、人を見下したり無礼な態度をとること」です。傲慢、尊大ともいうことができますね。日常生活の中でも「あの人は横柄だから」というように使われることは多々あります。偉そうな態度が「傍若無人」とよく似ています。
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厚顔無恥
「厚顔無恥」は、「こうがんむち」と読みます。「厚かましく、恥ずかしいことを恥とも思わないこと」という意味です。漢字の響きからその意味を汲み取ることができますね。他人に対して図々しく自慢話をしてきたり、偉そうな態度をとっている様子が思い浮かびます。自分勝手なところが「傍若無人」とよく似ています。
唯我独尊
「唯我独尊」とは「ゆいがどくそん」と読みます。もともとこの言葉は仏語で、釈迦が生まれた時に天地を指し「天上天下唯我独尊」と唱えたという説話から生まれました。直訳すると、「この世界に私よりも尊いものはいない」という意味です。そこから転じて「自分だけが偉いと自惚れていること」を表す言葉となりました。突き抜けた才能で我が道を行く天才と独りよがりな態度の人は、案外紙一重なのかもしれませんね。
「傍若無人」な人の特徴とは?
「傍若無人」は、人のことを気にせず自分勝手なことをしたり、偉そうな態度をとることを指します。そう聞くと、一人くらい思い当たる人がいるのではないでしょうか。長年社会生活を送っていれば、このようなタイプの人に出会うことは珍しくありません。ここでは、「傍若無人」という言葉が当てはまる人の特徴を3つ紹介します。
常識やマナーに欠けている
一般的な常識やマナーを守ろうという意識がないことは「傍若無人」な人の特徴のひとつ。「時間を守る」「人を敬う」「ものを丁寧に扱う」などは、社会生活を送る上で基本的なことであると言えますが、「傍若無人」な人は違います。遅刻しても平気な様子でいたり、目上の人に対してもタメ口を聞いたりと、迷惑をかけるのは当たり前です。周りの人から注意されても反省せず、態度を変えない人も多いでしょう。
自分が正しいと思っている
「傍若無人」な態度をとる人は、自分が正しい!と思い込んでいる傾向があります。自分の意見や価値観が絶対的に正しいと信じ込んでいるため、人の意見に耳を傾けることがありません。大抵の人は、意見が異なれば話し合いをしてお互いが折り合いのつくところを探そうとしますが、「傍若無人」な人は、無理やり力でねじ伏せようとします。その結果、自分勝手な人、協調性がない人だと思われてしまうのです。
我慢ができない
「傍若無人」な人は、自分の感情を抑えることが苦手。腹の立つことがあればすぐにカッとなり怒ったり、乱暴な言葉を吐いて、感情をストレートにぶつけます。はたまた、悲しいことがあれば大声で泣いたり、わがままを言って周りの人を困らせてしまうのです。喜怒哀楽が激しく、自分のペースに周囲の人を巻き込んでしまうところもこのタイプの特徴といえるでしょう。
最後に
「人のことなどまるで気にかけず、自分勝手に振る舞うこと」という意味の「傍若無人」という言葉。その言葉の由来は、中国の故事にあったとは驚きましたね。「傍若無人」という言葉とは別に、「天真爛漫」や「自由奔放」など自由に振る舞うことを前向きに捉えた言葉もありますが、「傍若無人」は、基本的に褒め言葉ではないため、使う場合は配慮が必要です。お酒を飲んだり羽目を外した時ほど、「傍若無人」になっていないか気をつけたいものですね。
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