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2022.01.23

「乾坤一擲」ってどんな意味? 読み方は? 由来・例⽂・類語・英語表現も解説

一見、人の名前のような四字熟語の「乾坤一擲」ですが、なんと読むのでしょうか?今回はこの「乾坤一擲」の読み方から由来、例文、類語、英語表現も合わせてご紹介していきます。

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「乾坤一擲」の意味や読み⽅とは? 

「乾坤一擲」という四字熟語を見たことや、聞いたことはあるでしょうか。一文字違いの日本酒があったりするので、知っている方もいるかもしれません。

ただ、日常ではあまり使わない漢字を使用しているので、読み方が不安な方もいるかもしれませんね。今回は例文・類語・英語表現も含めて、一緒に確認していきましょう。

乾坤一擲

■読み⽅と意味

以前、当時の首相の発言「乾坤一擲」が新聞の見出しになったところ、「いぬいしんいちろう」という人名と読み間違える人が続出し、ネットを中心に話題になりました。正しい読み方は、「けんこんいってき」です。

「乾坤」は、「天地」「陰陽」「サイコロの奇数の目と偶数の目」「一か八か」という意味。「一擲」は「サイコロを一回だけ投げて勝負にでる」という意味になります。因みに「擲」は「なげうつ」とも読む字です。つまり「乾坤一擲」は「天下を賭けるような大勝負に出る」ことを意味します。

由来は、中国・唐の時代の詩人韓愈の『鴻溝を過ぐ』。休戦して互いに引いた直後に、劉邦が項羽を攻撃した時の場面に「一擲乾坤」と書かれています。この「一擲乾坤」も間違いではありませんが、「乾坤一擲」の方が一般的です。

■ビジネス等で使う時の注意点

「乾坤一擲」は、ビジネス関連書籍の中にも時折使われるように、イメージの良い四字熟語です。文章で使われることが多いので、読み方や意味、言い回しを把握しておくと良いでしょう。

ただし、努力が必要なタイミングで使うと印象が悪くなりかねませんので、TPOはわきまえる必要があります。

使い⽅を例⽂でチェック

次に、「乾坤一擲」の使い方を例文で、見ていきましょう。

乾坤一擲

1:「私の座右の銘は、乾坤一擲です」

「乾坤一擲」は、大勝負に出ることを意味するので、スポーツ選手をはじめ、座右の銘に好んで使われる四字熟語です。チャレンジ精神やここ一番で勝負に出られる勇気、またはプレッシャーに対して強靭なメンタルを持っていることを表すのに最適な表現ですね。

2:「乾坤一擲の大勝負に出る」

「乾坤一擲」という言葉自体に、すでに大勝負というニュアンスは含まれていますが、意味を重複している「乾坤一擲の大勝負」というフレーズはしばしば使われます。ゲーム用語で「乾坤一擲の大勝負」という言葉があるので、聞いたことがある方もいるかもしれませんね。

「天に運を任せた」意味も含まれているので、運を重視することが良しとされない時には、使うのは控えましょう。

3:「どんな時も乾坤一擲の精神で、賭けに出てみよう」

人生は基本的に選択の連続です。迷った末に選択肢を選ばずに終わったり、チャンスが来ているにも関わらず、尻込みをしてしまった経験は誰しもあるのではないでしょうか。そういった時に「乾坤一擲」という精神で、挑戦してみようと自分を奮い立たせる時にも、使える言葉です。

類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある? 

それでは「乾坤一擲」には、どんな類語や言い換え表現があるのか、確認しましょう。

乾坤一擲

1:「賽は投げられた」

「賽は投げられた」は、かの有名なカエサルの言葉です。カエサルがポンペイウスと共に軍を率いていた際に、「回帰不能地点を過ぎたので、最後までやり抜くしかない」という意味で発した言葉といわれています。

「賽」は「サイコロ」の意味。占いや勝負、賭け事などで、サイコロを振った時には、結末は決まっている、その決意を揺らがせることはないといった励ましの言葉としても使われますね。「乾坤一擲」の「賭けに出る」「行動に移す」精神に近いニュアンスを含んでいる表現です。

2:「一六勝負」

「一六勝負」は「サイコロを使った博打で目が1が出るか、6が出るかを賭けた大勝負」のことです。そこから転じて、「運に任せて勝負や冒険をすること」を意味します。

時代劇でよくある博打のシーンでは、「丁か半か」と賭けていますが、「一六勝負」とはややルールが違います。2つのサイコロの目の合計が、丁(偶数)か半(奇数)かを賭けるゲームです。

3:「伸るか反るか」

「伸るか反るか」は「のるかそるか」と読み、「結果はわからないが、天に運を任せて挑戦する」という意味です。「乗るか反るか」という表記も見かけますが、間違いです。

元々は矢作りの言葉で「伸る」は「まっすぐ」、「反る」は「後ろに曲がる」を意味しています。まっすぐでなければ、矢に竹を使えないため、型から出す時に、「伸るか反るか」と言いながら出したことが由来です。

■英語表現とは? 

最後に、「乾坤一擲」の英語表現は、どのようなフレーズがあるのかを一緒に見ていきましょう。

乾坤一擲

1:「all or nothing」

「all or nothing」は、英語圏ではポピュラーな言い回しで、映画や歌のタイトル、歌詞にも頻繁に使用されています。意味は「全てか無しか」「イエスかノーか」。日本語の「一か八か」「伸るか反るか」の意味にも近い表現です。もちろん、「乾坤一擲」のニュアンスも含みます。

2:「stake everything on」

「stake everything on~」は「~に全てを賭ける」と言う意味です。「すべて」とは「お金や生命やその他財産や持ち物」をひっくるめたもの。「乾坤一擲」の運任せのニュアンスはありませんが、「全てを賭ける大勝負」という意味は含まれているので、「乾坤一擲」の英訳としても使えます。

3:「take chances」

「take chances」は、「賭けに出る」という意味。「chances」を「risks」と表現する場合もあります。意訳として、「当たって砕けろ」「一六勝負」「思い切ってやる」とあるので、「乾坤一擲」の英語表現としても使える言い回しです。

最後に

「乾坤一擲」について紹介してきました。類語や英語表現の中には、聞いたことのある表現も多かったのではないでしょうか。普段使っている表現のレパートリーを増やすためにも、覚えてどんどん使ってみましょう。

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