【目次】
・信頼関係を築くメリットとは
・信頼関係を築くのが上手い人の特徴とは?
・信頼関係の構築テクニック
・信頼関係を上手に築くための方法エピソード
・信頼関係とは相手への肯定感と…<
【目次】
信頼関係を築くメリットとは
「〝信頼関係〟とは、『お互いに信じて頼り合う関係性』を言います。どちらもが疑いを持つことなく信頼し合うことで絆が強くなったり、関係性が深くなっていきます。ただ、これが過度なものになると『共依存』と言い、信頼を通り越して、お互いに依存し合い、寄りかかりすぎたり、足を引っ張りあったりして、共倒れとなってしまうことも」(心理カウンセラー・吉野麻衣子さん)。
では、読者が考える信頼関係を築くメリットは、どの様なことがあるのでしょうか。
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助け合える
・お互いに失敗してもカバーし合えてひとりで抱え込まずに済む (40代・山口県・子ども1人)
・とにかく真面目に働いて信頼を得て、もし子どもが熱を出したときにも助けてもらえる環境を作っておく(40代・千葉県・子ども2人)
スムーズに進められる
・信頼関係を築く事で、自分も周囲も仕事がしやすくなる。信頼関係が成り立っている相手だと安心して任せられるので、自分は別の仕事に集中できる分、作業効率のアップ、ストレスの軽減、時間の有効活用につながる (30代・東京都・子ども1人)
・お互いにお願いした事柄をきっちりやり終えるため、仕事の効率があがる。相談しやすい雰囲気でチームワークがよくなる (30代・広島県・子ども1人)
相談しやすい
・信頼関係があれば困った事が起こった時に相談したり、手を貸してくれる人が必ずいる (40代・東京都・子ども1人)
・何か困ったことが起きたときに相談しやすい (40代・熊本県・子ども1人)
発言しやすい
・自分の思っていることや考えていることが相手に伝えやすくなる(40代・愛知県・子ども2人)
心の安定
・信頼関係を築くことで何事もうまくいくし安心できる (40代・兵庫県・子ども1人)
・信頼しなくても心置きなく話せる存在がいるのは心強いと思う (40代・栃木県・子ども1人)
仕事を任せてもらえる
・仕事の進め方ややり方を任せてもらえる。いちいち進捗チェックや報告しなくていいので楽 (40代・宮城県・子ども2人)
・与えられた仕事はもちろん、自ら進んで仕事をすること。そうすることで上司から認められ、信頼されると考えています (40代・東京都・子ども2人)
たくさんのメリットが上がりました。では、信頼関係を築くのが上手な人とはどんな人なのか見ていきましょう。自分にも取り入れられることがあるかもしれません。
信頼関係を築くのが上手い人の特徴とは?
信頼関係を築くのが上手な人の3大特徴として「コミュ力が高い」、「話をきちんと聞く」、「思いやりがある」が挙げられます。信頼を築くにはやはり会話が有効。相手の話をきちんと聞きつつ、自分の話も上手に伝えられると絆は深まります。
また、「嘘をつかない」、「悪口を言わない」、「分け隔てない態度」、「見栄を張らない」などの声も多く、裏表のない言動であると信頼度は増すようです。
細かなところでは「時間を守る」、「連絡がマメ」、「笑顔で物腰が柔らかい」という回答もありました。ちょっとしたプラスポイントでも積み重なると、大きな信頼になります。
次では心理カウンセラーに、信頼関係を気付く上での注意ポイントや実践方法を教えていただきました。
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心理カウンセラーが指南する信頼関係の構築テクニック
信頼関係を築くには前提として「相手に興味を持つ」、「オープンに接する」ということがあります。それを踏まえた上で、より信頼度が増す会話のテクニックを吉野さんにお聞きしました。
1:笑顔、相槌、肯定、オウム返しで最初の壁を突破。
「人は自分と違うものに対し違和感を覚えるようにできています。信頼関係を築きたい相手との間にある違和感をなくすことから始めるといいと思います。
まずは心理的な壁を取り払うため、相手が話している間は笑顔でしっかりと相槌を打ちます。そしてこちらが話すタイミングになったら、相手の話に対して、まず肯定から入りましょう。一度、肯定をすることで相手は『人間性を受け入れてくれた』と感じてくれます。また、相手が使用していた単語を使い、オウム返しも忘れずに。特に感情に関する単語をオウム返しすることで共感度が増します。また、どんな時もひと呼吸置いてから返答すると、冷静な対応もできますし、相手に落ち着いた印象を与えることもできます」(吉野さん)
2. 関係性が少し進んだら自己開示に挑戦!
「初めましての状態から関係性が少し進み、もっと深い仲になりたいと感じたら、 自己開示をしてみてください。相手が解決できるレベルのライトな弱みを見せて相談をしましょう。『自分にだけ打ち明けてくれた。二人だけの秘密を共有』という関係性を作るのがポイントです。他にも本人のいない場所で相手を褒めてみましょう。相手は他人から『あの人、あなたの事をこう褒めていたよ』と聞くことにより、信頼度がグッと増します。ただ、話す相手を間違えると、変な誤解を生んだり、上手く効果は表れないので、話す相手選びはしっかり選びましょう」(吉野さん)
では読者の方は、実際にどの様な方法で信頼関係を深めているのでしょうか。
読者が実践! 信頼関係を上手に築くための方法エピソード
1に挨拶、2に笑顔、信頼はゆっくり築く
「プライベートでは急に仲良くなることもありますが、仕事ではひとつひとつの積み重ねで信頼関係は築くものと思っています。何はともあれ挨拶は絶対大事ですし、どんな時も笑顔を忘れないように心がけています。そこからスタートして、徐々にコミュニケーションを深めていきます。もちろん報・連・相も怠りません」 (40代・埼玉県・子ども1人)
どの様な時でも誰かが見ているをモットーに真面目に働く
「多くの人が働く職場では、それだけ人の目もあります。怠けたり、手抜きをすることなく真面目に働くことで誰かがちゃんと見てくれていて、仕事への信頼度が上がると思っています。また人の話はきちんと聞くことも重要。目を見て真剣に話を聞く姿勢を嫌がる人はいないかなと。あとは日々一緒に働く仲間なので、体調や気分の変化に気付き、気配りが出来るよう心がけています」(40代・千葉県・子ども2人)
こちらから心を開けば、自然と距離も縮まる
「職場でもそうですが、特にプライベートの時はオープンマインドでいたいと思ってます。自己開示をすると相手も安心しますよね。そして悪口は絶対言わず、どんな話でも誠実さを忘れずに会話をしています。信頼関係は小さな約束事の積み重ねだと思うので、時間を守ったりなど些細なことも大切にしたいです」 (30代・岐阜県・子ども1人)
「集団の中にいると疲れる」「相手の良い点よりも悪い点が目につく」etc.〝人嫌い〟になってしまう理由
信頼関係とは相手への肯定感と…
最後に吉野さんが教えてくださったのは
「人間が人を信頼するのは、心理学の分野では『自分を認めてくれている』、進化心理学の分野では『自分を裏切らず、守るべき存在である』からと言われています。いずれにしても、生命を脅かす存在でなく、守るべき存在。また、人間性を認めた先に構築されるものです。相手が自分の存在に対して肯定的である、敵ではない、似ているなどの親近感を持つと、それらを足掛かりとして、一緒に過ごしていく中で、それが確信になり、信頼関係を作っていくことになります」(吉野さん)
相手への肯定感と、お互いの類似点を見つけることで関係が深まっていくのかもしれません。
取材・文/福島孝代
写真/(C)Shutterstock.com
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心理カウンセラー
吉野麻衣子
「SMART BRIDAL」代表/MBA婚活心理カウンセラー/モデル「MBA(経営学)・心理学・AI・オンライン」を融合させた、科学的根拠(エビデンス)に基づいた、戦略的婚活が可能な結婚相談所を経営。43歳で14歳年下3高男子と再婚。MBAと心理カウンセラーの資格をもち、さまざまな企業で経営側に立って部下を指導した経験と、多くの婚活&キャリア指導の経験を活かし、多くの独身男女の婚活を支援中。
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