ほどけにくく臭いも漏れにくいゴミ袋の結び方

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結んだはずなのに、気付けばゴミ袋の口が緩んでいた…という経験はありませんか? 特に夏場は、ベランダや外に出していても生ゴミの臭いが漏れてくると気になるはず。
そんな状況を回避するためにも、ほどけにく密閉性の高いゴミ袋の結び方を2つ紹介します。
袋の真ん中の出っ張り(ベロ)を結んでから固結び
レジ袋のように「ベロ」と呼ばれる段差があるタイプの袋なら、そこを結んでから取っ手を固結びしたほうがほどけにくく、密閉性も増します。中身がパンパンのときには難しい方法ですが、ある程度の余裕があればできるでしょう。
1.ゴミ袋の真ん中にあるベロ(段差)を2回結んで固結びにする
2.ゴミ袋の大きい取っ手を2回結んで固結びにする
これで1回だけの固結びより密閉性が高まり、臭いも漏れにくくなりました。
口を折ってから結ぶ
ゴミ袋の口を上からくるくると折ってから結ぶのも、臭いが漏れにくい結び方の一つ。口元に厚みが出て密閉しやすくなるため、2回も固結びをするのが面倒という人におすすめです。
1.ゴミ袋の真ん中にあるベロ(段差)を持って、ゴミの入っている位置までくるくると折っていく
2.折ったゴミ袋の口が戻らないよう押さえながら、大きい取っ手を2回結んで固結びにする
この方法なら、時間をかけずに「ほどけにくく臭いも漏れにくい結び方」ができます。
パンパンのゴミ袋をスピーディーに結ぶ方法

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忙しい朝…ゴミ袋にゴミをたっぷり詰め込んだはいいものの、結べずストレスを抱えたことがある人も多いのでは? ここでは、パンパンでも時間をかけずに結べるノウハウを紹介します。警視庁がX(旧Twitter)で発信して話題になったテクニックも交えていますので、ぜひチェックしてみてください。
あらかじめ空気を抜いておく
ゴミ袋を圧迫して空気を抜くと、かさが減って袋に余白ができるため結びやすくなります。できるだけゴミ袋をパンパンにしないのがベストですが、どうしても詰め込まなければならないときは、まず圧迫して極力かさを減らしましょう。生ゴミの場合、空気を抜いておいた方が臭いも漏れにくくなります。
また、空気を抜くことで、収集した後にゴミ袋が破裂して中身が飛び散るリスクを避けられるのもメリットです。実際神奈川県では、新型コロナウイルスが流行した2020年ごろに作業員の感染リスクを減らすため、ゴミ袋の空気を抜いてから出すよう呼びかけていました。
警視庁・災害対策課直伝の時短結びを試してみよう
2023年9月、警視庁警備部災害対策課がX(旧Twitter)にてゴミ袋の結び方を発信し、話題となりました。パンパンになったゴミ袋でも時短で結べるテクニックとして、「結びやすいしほどきやすい」「簡単にがっちり縛れる」と称賛のリプライが多数ついています。
災害の現場でも使えるとされており、暮らしの知恵としても万が一の備えとしても、ぜひ覚えておきたい結び方です。方法は簡単で、取っ手の輪を指で引っ張り反対の輪に入れる動作を2回繰り返すだけ。なんと、固結びよりも時間をかけずにゴミ袋を結べます。
方法は以下のとおりです。
1.取っ手に人差し指と親指をかけるような形で袋を持つ(中身がいっぱいで持てる部分が小さいときは、指先で作業しましょう)
2.右の指で左側の取っ手をつまみ、左の指で右側の取っ手をつまむ
3.そのまま引っ張る(∞の字のような形になる)
4.その状態から、再度右の指で左の取っ手を、左の指で右の取っ手をつまむ
5.手順3と同じように引っ張る
これで時短結びが完成です。何度か試してコツをつかんでみてください。
取っ手なしのゴミ袋の結び方

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取っ手なしのポリ袋や指定ゴミ袋は結びにくくて困ることもあります。そのようなタイプでも結びやすくなる工夫や、追加でゴミが出るときに使える結び方もチェックしておきましょう。
切れ込みを入れて結ぶ
取っ手がないゴミ袋でも、簡単に簡易的な取っ手を作って結ぶ方法があります。通常、取っ手のないゴミ袋は口の部分をまとめて縛りますが、ゴミの容量が多いと上部をまとめて輪にできず結べません。
そんなときはハサミで切れ込みを入れて、簡易的な取っ手を作ってしまいましょう。具体的な手順を紹介します。
1.ゴミ袋の上部を広げて平らにし、左右どちらかから袋の幅の1/4程度の位置にハサミで切れ込みを入れる
2.切れ込みを入れた左右(簡易取っ手)をそれぞれまとめて持つ
3.太い方の簡易取っ手に人さし指を添え、人さし指と太い簡易取っ手に細い簡易取っ手を2回ほど巻き付ける
4.人さし指に巻かれた細い簡易取っ手から、太い簡易取っ手を引き出す(緩んでいても問題ありません)
5.取っ手を左右に引っ張って引き締める
こちらの方法だとしっかりと結べて、簡単にはほどけません。ただし、あまりにパンパンにゴミを詰めすぎた場合は使えない方法であると覚えておきましょう。切れ込みが浅く結びにくくなり、結べなくなってしまいます。
「スリップノット」で結ぶ
ゴミ袋に余裕がある場合は、「スリップノット(引き解け結び)」で結ぶ方法もあります。スリップノットは後からゴミが出るかもしれないが、一度口を閉じておきたいというゴミ袋におすすめの結び方です。
後から簡単にほどける結び方ではあるものの、密閉性が高く臭いも漏れにくいため、生ゴミを保管しておかなければならない場合にも使えます。
1.ゴミ袋の上部を綱のようにねじっていく
2.ねじったゴミ袋の上部を輪にする
3.作った輪から残りの部分を引き出す
4.最後まで引き出さず、途中で引き締める
スリップノットで結んでおけば、輪から出た端の部分を引っ張ればほどけるので、後からまたゴミが出る可能性があるときに便利です。
まとめ
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ほどけにくく臭いが漏れにくい結び方には、小さい取っ手も固結びする方法や上部を折ってから固結びする方法がある
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パンパンになったゴミ袋はまず空気を抜き、取っ手をもう一方の取っ手から2回引き出すだけの時短結びを活用しよう
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取っ手のないゴミ袋でも、切れ込みを入れて簡易取っ手を作る方法やスリップノットのような結び方が可能
ゴミ出しは、忙しい毎日の中でストレスになりやすい家事かもしれません。ゴミ出しの負担を減らすためにも、紹介した結び方を活かしてみてください。
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Domani編集部
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