Summary
- タオルは、ピンチハンガーや100円ショップグッズで省スペースでも効率的に干せる。
- タオルの種類や使用シーンに応じて干し方を変えると乾きやすい。
- 陰干しや風の流れを意識することで、仕上がりや時短効果が高まる。
Contents
毎日使うタオルだからこそ、しっかり乾かして気持ちよく使いたいものです。しかし、思ったより場所を取るタオル干しは、ベランダが狭かったり、室内干しが多かったりすると悩みの種になることも…。そこでこの記事では、使う道具や干し方の工夫によって、ふわっと仕上げつつ省スペースで効率よく乾かす方法を創業80余年の歴史を持つ京都発祥の染み抜き・お直し専門店である「きものトータルクリニック吉本」さんにお聞きしました。
忙しい日々の中でも実践しやすい手軽なヒントを集めましたので、ぜひ参考にしてください。
タオルの干し方で差がつく! ふわっと乾いて気持ちよく仕上げるコツとは?
限られたスペースや時間でも実践できる、干し方の工夫を紹介します。
ハンガーやピンチハンガーを使った干し方の違い
タオルを早く、均等に乾かすには、道具選びが重要です。ハンガーで干す場合は、右と左でタオルの長さを変えてかける(以下の写真参照のこと)と風の通り道ができ、乾きが早くなります。横一線にかけるだけでは、中心部が湿ったままになりやすいため注意が必要です。
一方、ピンチハンガーを使うと、タオルを縦に吊るすことで空間ができ、湿気がこもりにくくなります。洗濯物が多いときにも便利です。

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洗濯ばさみを使うときの注意点と干しムラ対策
洗濯ばさみは強く挟みすぎると、タオルの跡が残って乾きムラの原因になります。干すときは角を軽く留め、広げた状態を保つことが大切です。重なりがあると、乾くまでに時間がかかり、生乾き臭の元になりやすくなります。風の通りをよくするには、タオルの一部を少し折り返し、間に空間をつくる工夫が有効です。
100円ショップで揃う便利な道具の活用術
100円ショップには、省スペースで効率よく干せる道具が豊富にそろっています。具体的なアイテムとしては、「タオルが縦に複数枚干せるハンガー」や、「省スペース用のスリムピンチ付きハンガー」などは、狭いベランダや浴室でも活用しやすく人気があります。価格が手ごろなので、家族の人数に合わせて複数用意するのも負担になりません。忙しい家庭には心強い味方です。
タオルのふわふわ感をキープする干し方のコツ
干し方ひとつで、ゴワつきがちなタオルもふんわり感がよみがえります。乾かし方の工夫で、肌ざわりのいいタオルに仕上げるヒントをお伝えします。
風通しと干す間隔が左右するタオルの仕上がり
ふわっと仕上げるためには、タオルのまわりに空気がしっかり通る状態をつくることが大切です。タオル同士がくっついていると、湿気がこもりやすくなり、繊維が硬くなりがち。2枚以上干すときは、手のひら1枚分ほどの間隔をあけて並べると、空気の流れがスムーズになります。干す位置を少しずつずらすだけでも、風通しが改善されますよ。
柔軟剤や乾燥時間とのバランスを考えた干し方
柔軟剤は入れすぎると、繊維がぺたんと寝てしまい、ふんわり感が失われることがあります。少量にとどめ、すすぎをしっかり行うと、繊維が立ちやすくなります。また、強すぎる脱水は繊維が押しつぶされてゴワゴワの原因になりますので避けましょう。干すときは風通しのいい場所で短時間で乾かすのが理想です。
また、干す前に一度、軽くタオルを上下にふると、繊維が空気を含みやすくなり、肌ざわりの改善につながります。

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避けたいNG干し方とその理由
強い日差しのもとで長時間干すと、タオルの繊維が乾燥しすぎて硬くなることがあります。とくに夏場は注意が必要。室内で干す場合でも、窓際で太陽光が直接当たると、同様にパリパリになりやすいです。風通しを確保しつつ、日陰または半日陰で干すと、繊維がしなやかさを保ちやすくなります。色あせの予防にもつながるため、場所選びが大切です。
限られたスペースでも快適に! 省スペースで干す方法
ベランダや室内での干すスペースが限られていても大丈夫。省スペースでも効率よくタオルを干す方法をまとめました。
折りたたみ式のタオル干しスタンドの工夫
狭い場所では、必要なときだけ広げられる折りたたみ式スタンドが便利です。使わないときは収納できるのも◎。段差のあるタイプを選ぶと、タオル同士が重ならず、風が抜けやすくなります。縦方向の空間を生かすことで、横幅をとらずに複数枚干すことができますよ。