Summary
- マンションの窓掃除は、「手を外に出さない」のが絶対条件。
- 築年数が経過したマンションでは、サッシや網戸のフレームが劣化している可能性があるので注意。
- 適切な換気や結露対策は、ガラスだけでなくサッシの寿命を伸ばす。
Contents
マンションの窓掃除、特に外側は「手が届かない」「危なくて怖い」と悩む人が多いのではないでしょうか? 共働きで忙しい中でも、安全で効率よくきれいにできる方法を知っておけば、家の印象も大きく変わります。
この記事では自宅でできる窓掃除の工夫と、無理なく続けられる習慣をリフォームやインテリアの提案を通して豊かなライフスタイルを提供しているアトリエボックスの堂本さんにお聞きしましたので紹介します。
窓の外側掃除の基本
マンションの窓から身を乗り出す行為は建築基準法や管理規約の観点からも非常に危険とされています。特に転落のリスクが想定される行為は、管理組合から禁止されているケースもありますよ。
「手を外に出さない」ことは安全対策として絶対条件です。その中で無理なくできることを紹介します。
窓のタイプを確認する
マンションの窓は、「内倒し窓(内開き)」「はめ殺し窓(FIX)」「引き違い窓」など種類が異なり、構造によって掃除できる範囲も安全性も変わります。
特にはめ殺し窓は外側からしか触れないため、清掃は無理せず専門業者に任せるのが鉄則です。ご自宅の窓がどのタイプかを確認しておくと、掃除方法の判断がスムーズになります。

築年数が経過したマンションの注意点
築年数が経過したマンションでは、サッシや網戸のフレームが劣化している場合があります。強く押したり体重をかけると変形や落下の原因になるため、古い物件の場合は特に慎重に作業する必要があります。
心配な場合は、建物の点検も兼ねて専門業者に相談するのが安心です。
窓の外側は共用部分?
マンションによっては窓の外側は「共用部分」に分類される場合があります。この場合、勝手に脚立を使って作業したり、防犯上の理由から窓の外側に手を出すこと自体がNGとされることもあります。
管理規約や管理会社への確認を行うことで、トラブルを未然に防げますよ。
マンションの窓から身を乗り出す行為は非常に危険です。窓の外に手を出さないようにしましょう。
掃除を習慣に! 窓のきれいを保つコツ
きれいにしても、またすぐ汚れると気が滅入るもの。窓掃除を無理なく続けるためには、「頑張りすぎない工夫」と「汚れにくくする習慣づくり」が欠かせません。
窓をきれいに保つコツ
適切な換気や結露対策は、ガラスだけでなくサッシの寿命を伸ばす効果もあります。サッシ内部に湿気がたまるとカビや腐食につながり、開閉不良の原因になることも。窓の掃除とあわせて、日常的な湿気管理を意識することで、長く快適に使い続けられます。

掃除の頻度とベストなタイミング
「どれくらいの頻度で掃除すればいいのか」迷うことがあるかもしれません。窓の汚れは住環境や季節の影響を受けやすく、風の強い地域や幹線道路沿いでは、思った以上に汚れやすい傾向があります。
一般的には年に2〜4回、季節の変わり目や黄砂・花粉の時期がひとつの目安とされています。ただ、目立つ汚れがつく前に、こまめに拭いておくほうが結果的に時短につながることも多いですよ。
朝の身支度のついでや、週末にベランダを片づけるタイミングなど、自分の生活リズムに組み込める時間帯を見つけておくと、無理なく続けられるでしょう。数分で済む範囲から始めることが、習慣化の第一歩です。
汚れにくくするためにできること
掃除の手間を減らしたいときは、「汚れにくくする工夫」に目を向けることが大切かもしれません。窓ガラスには、空気中のチリや排気ガス、花粉や黄砂などが静電気などによって付着しやすくなります。
こうした汚れを防ぐには、拭き掃除の後に撥水スプレーや帯電防止スプレーを軽く吹きかけておく方法があります。ガラスの表面に保護膜ができることで、次に汚れがついても落としやすくなるでしょう。
また、室内の換気の仕方にも気を配ると、窓周辺の湿気やカビの発生を抑える効果が期待できます。短時間でも風の通り道を意識した空気の入れ替えを取り入れてみてはいかがでしょうか。
適切な換気や結露対策で、ガラスだけでなくサッシの寿命を伸ばしましょう。
最後に
POINT
- 窓の掃除をする前に、窓のタイプと共用部分かどうかを確認する。
- 高所で危険が伴う場合は、無理をせず業者を検討することで安心感につながる。
- 日常的な湿気管理を意識すると窓のきれいさが保てる
マンションの窓掃除は、環境や構造の制約で後回しにされがちですが、道具選びやちょっとした工夫で、きれいをキープできます。清潔な窓は、暮らしの心地よさにもつながっていきますよ。
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監修
堂本章弥(どうもと ふみや)
株式会社Atelier Box代表取締役。
リフォームやインテリアの提案を通して、お客様に豊かなライフスタイルを提供している。増改築相談員、インテリアデザイナー、空間ディスプレイデザイナー1級の資格を保有。趣味は建築物巡り。国内問わず毎年数回は旅行をし、旅先の建築物や町の雰囲気を満喫している。
構成・執筆/京都メディアライン
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