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LIFESTYLE 私の生き方

2022.10.23

乙葉さん「中学生の娘とは、読書や手紙を通じたコミュニケーションを楽しんでます」

 

1日のもち時間は誰でも等しく24時間。けれど、時間の使い方や過ごし方にはその人のスタンスや個性が現れます。この連載では子どもをもち働く女性の“1日の時間割”を軸に、ひとりの女性の中の女・妻・母の3つの顔に迫ります。

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女には3つの顔、3つの時間がある…。今回の「女の時間割。」は、子育てや家庭に重心を置きながら自分のペースでじっくり仕事を続ける、乙葉さんにお話をうかがいました。

乙葉さんの「女の時間割。」
Vol.1「女」時間〜ひとりの女性として仕事に向き合う時間〜 
Vol.2「妻」時間〜妻として夫に向き合う時間〜
Vol.3「母」時間〜母として子どもに向き合う時間〜 ←この記事
スピンオフトーク 

タレント・41歳
乙葉さん

乙葉さんの「母」時間をClose up 13:00@Living
娘は今中学生。休日の母と娘のデートの行き先が本屋さんに変わりました

「娘が小学生のころは、休日はよく一緒に遊びに出かけていました。でも中学生になってからは授業の準備の時間が必要になり、下調べに必要な本探しとか、なくなってしまった文房具の補充時間なども必要になってきました。そんなわけで、最近休日に娘と外出先するときは、本屋さんや文房具やさんに行くことが増えています」

乙葉さん正面

「母」時間 乙葉さんのとある日曜日

この連載では“ある日の時間割”についてアンケートに回答してもらい、撮影シーンを構成しています。乙葉さんの「母」時間を紹介します。

 6:00 起床、夫と協力しながら朝食準備
 8:00 洗濯物干し、トイレ掃除、玄関掃除など
    朝食
    家事が終わったら自分時間
12:00 昼食
13:00 娘と一緒に書店や文房具屋さんへ行くことも
16:00 帰宅  洗濯物畳み、アイロン、夕飯づくり
17:00 娘とお話タイム
18:00 夕食
19:00 夕食の片付け、娘入浴、自分の入浴
20:00 夫帰宅、夕食やのんびりタイム
    次の日の下準備など
23:00 就寝

クリスマスプレゼントに芥川龍之介全集をリクエストされてびっくり

乙葉さんの日々のスケジュールの中には、毎日決して欠かさない予定がある。それは娘さんとのお話タイム。“今、このときに最優先すべきこと”として、少しの時間でも向き合って話を聞くことを実践している。藤井さん譲りの読書家でもある娘さんとの最近の話題は読んだ本の感想にとどまらず、いい本をおすすめしてもらうこともあるのだとか。

「娘は小さいときから本好きで、『どこか出かけたいところはある?』と聞くと、『本屋さん』と答えるような子どもでした。気づけばお互い本の話をしていたりするのですが、好きな音楽や好きな食事と同じように、本の場合も娘は私よりも夫の読む本のほうが好きみたいです。小学校の低学年くらいに星新一さんの世界にハマって、その次は赤川次郎さんの探偵ものに。私とは読書傾向が違うと知ってはいたのですが、いちばん驚いたのは、クリスマスプレゼントに『芥川龍之介全集』をリクエストされたことでした。

『クリスマスに何が欲しい?』と聞いたらそう答えが返ってきて、これには私も『えっ、ほんとに?』と驚きました。本人はものすごく関心をもって資料館に行ってみたり、私に『この本ってこういう考え方でいいのかな? どう思う?』などと質問してくることもあります。私自身は、現代のエッセイや新刊が好きなのですが、娘は大正時代や昭和の作家の作品が好きなようで。私はすぐには的確な答えができない自分にジレンマを感じながら、これだけ私と一緒にいるのに好きなものが全然違うというのも面白いなと思いました。私のそばにいて、私が好きなものをずっと近くで見ているにもかかわらず、ちゃんと娘個人の人格があって、個人として自分の好きな世界を確立している。そう思うととても面白いし、自分の予想を超えてくることだらけの子育てってすごく楽しいなとも思います。

夫は子育ての面でも私をリードしてくれて、娘に対しては小さなころから子ども扱いをしないようにと、できるだけひとりの人間として尊重することをふたりで心がけてきました。習いごとの強制はしませんが、彼女がやりたいと望んだことはして欲しいですし、将来はなりたいものになってくれたらと思います。本人が選んだ道を実現できるように、そのための環境を整えてあげたいですね。願わくば、自分の人生を思うように生きていって欲しいです。

子育てでしないように心がけていることがあるとしたら、頭から否定することは避けています。『○○しなさい』と、押し付けるような言い方もしないですね。娘のことで何か少しでも気になることがあったときは、すぐに夫に相談したり考えを聞いてみます。子育ては正解のないものですから、いつでも頼れる存在が近くにいてくれることは大きな安心です」

これからも家族を支えていけるように、ヨガで心を整える

実は乙葉さんの娘さんは2歳のころからふとしたおりに、手紙を書いて渡してくれるという、可愛らしい習慣をもっている。最初は絵だけが描かれていたのが、徐々に文字が書けるようになり、ひらがなに漢字が増えて、自分の気持ちを伝えられる手紙が書けるまでに成長した。

「うれしかった出来事や、私に対する感謝の気持ち、“大好きだよ”と感情をそのまま伝えてくれたこともありました。どちらかというと手紙というより、メモのようなイメージかもしれません。私も娘への気持ちを手紙にしたりやりとりをすることで、会話とはまた違ったコミュニケーションがとれて、言葉では伝えきれない思いや気持ちを伝えあってわかりあえる、大事な習慣だなと感じています。

それでも、彼女ががんばりすぎているなと感じたときには、スキンシップをとって愛する気持ちを伝えます。娘をぎゅーっと抱きしめて思いっきりスキンシップをとっていると、逆に私のほうが不安な気持ちがリセットされて、穏やかになれることもたびたびです。ママのほうにもスキンシップは必要ですよね。昔読んだ育児書に“子どもが10歳になったら子育て法を変えて、これまで以上に注意深く見てあげましょう”と書かれていたことが心に残っていて、最近は娘のことをよりいっそう注意深く見るようにしています。

とはいえ、だんだんと成長していく娘に対して、最近は一線を引いて見守るように心がけています。娘が親離れをするように、私も子離れできるよう努力しています。だからといって、大きくなったからもう安心などと思える日は1日としてありません。手は離れるけれど、目は決して離さない。何かあったときには、『どうしたの?』『何かあったの?』とこちらが聞かなくても、自分のタイミングで気持ちを明かしてもらえる親でありたいと思うのです。

そのためには、年を重ねても長く健やかでいられるように、健康には十分に注意をしています。30代後半からの人生はすごく忙しい時期だけに、毎年同じように過ごしていても、1年ごとに体調が変化していくのです。これからも家族を支えていくためには、自分が元気でいなくてはなりません。最近はヨガで気持ちを落ち着かせる時間が楽しみです。日常と切り離されることで心がリセットされて、いい感じに明日への活力が蘇ってくるのです」


乙葉さんのしなやかだけれど中に1本芯が通っているような、ストイックな人生観をうかがいました。インタビューの最後に読者へのメッセージも語ってくださいました。気になるその内容は、乙葉さんによる自己分析とともに、スピンオフでお届けします。

Profile

乙葉

おとは/1981年、長野県出身。大学進学のために上京し、スカウトされて18歳で芸能界デビュー。以降テレビやCM、ラジオ、ドラマ、映画、舞台など多方面でタレント・女優として幅広く活躍。24歳でタレントの藤井隆さんと結婚。26歳で長女を出産。2015年には『いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー2015』を受賞する。現在はバラエティ番組の出演や声優など、年々その活躍の場を広げている。大塚食品株式会社「ボンカレー」アンバサダー、日本製粉「ニップンハート」CM、ジョンソン株式会社「ファミリーガード」CM、株式会社カワダ「ダイヤブロック」アンバサダー、『土曜はナニする!?』(関西テレビ)準レギュラーも継続中。
公式ブログ:乙葉オフィシャルブログ 
インスタグラム:@official_otoha

撮影/眞板由起 スタイリスト/亀 恭子  ヘア&メーク/板倉タクマ(ヌーデ)構成/谷畑まゆみ

ジャケット¥93,500(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店〈ユナイテッドアローズ〉)、ワンピース¥29,700(ELENDEEK)、〝ドレステリア〟のバッグ¥22,000〝カミナンド〟の靴¥28,600(ドレステリア 渋谷スクランブルスクエア店)、〝ココシュニック オンキッチュ〟のイヤーカフ¥14,850・リング[左手]¥11,550〝ココシュニック〟のリング[右手]¥74,800(ココシュニック)

協力社リスト
ELENDEEK 03-6853-0100
ココシュニック 03-5413-5140
ドレステリア 渋谷スクランブルスクエア店 03-6419-7115
ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 03-5786-0555

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