ランドセルや勉強机は増税前に買う!
粉ミルクや離乳食、お菓子、ジュースといった飲食品類は、10月以降も消費税8%のままなので、あわてて買う必要はないとわかりました(こちらの記事を参照)。
「でも、子どものおやつは昨年あたりからどんどん上がっていています。さらにこれから深刻なのは、子どもにも大事な紙類の不足と値上がりです。ティッシュペーパーやトイレットペーパーは、これからさらに駆け込み値上げがあるといわれています」(消費生活アドバイザー・丸山晴美さん)
「ひとりあたりの購入数に制限のある店もあって、そうなると自分も買わなきゃと、つい焦ってしまうかもしれません。でも、現実はそこまで深刻にはならないと思うので、いつもより1つ2つ多めに備えておく、という程度でいいのではないでしょうか。10月以降はポイント還元制度もあるので、買う場所によっては増税前より安くなることもありますから」
ちょっと安心しました。それなら、子どものために買っておくべきものは、あるのでしょうか。「大人のバッグ並みに高価になったランドセル、ずっとこの先使う勉強机、などでしょうか」(丸山さん)。お金の出どころが祖父母だとしても、ここは増税前に買っておいてもらいましょう。
また、今後もずっと使う大学ノートや文具なども、増税前に買ってもいいもの。ただし、子ども服は先々まで買っても、子どもの成長は早いし、結局着られないとなったらムダ買いなので、控えたほうがよさそう。
フリマやオークションは「売る側」の消費税に注意
「子どもの必需品でいえば、消費税のかからないメルカリやラクマなどのフリマ、ヤフオクなどでの買い物が、これからさらに活気づくでしょう」(丸山さん)
確かに、「買う」のに消費税がかからないので、子ども服やおもちゃを買うには、うれしいし、ますます多くなりそう。ただし、「売る」ほうは送料や梱包材に消費税がかかります。「売る」なら9月末までに発送を済ませるとか、梱包材をまとめ買いしておくとか(たくさん売る人は、この梱包材代がバカにならないと嘆いていました)、できる対策はありそうです。
さらにフリマを使うメリットとして丸山さんは、「メルカリの売り上げで得たポイントはメルペイに、ラクマのは楽天ペイに、ヤフオクの売り上げはPayPayに移行して、買い物に使うことができます。その買い物でまたポイントを得て、次の買い物に活かして、…というふうに、ポイントの循環・お得の循環ができるのです」。
これから先、キャッシュを受け付けない店も出てくるでしょうから、増税の10月をきっかけにして、今のうちにポイントの活用と循環テクニックに慣れておくと、人より一歩リードできそうです。
【べビー・キッズ編まとめ】
・増税前に買ったほうがいいもの/ティッシュ、トイレットペーパー、ランドセル、勉強机、本棚、大学ノート
・買わないほうがいいもの/粉ミルクや離乳食、お菓子、子ども服
写真/Shutterstock.com
南 ゆかり
フリーエディター・ライター。半年にわたって取材・執筆した書籍『真夏も雪の日もかき氷おかわり!』が発売中! ほかに書籍『今の私は』(後藤真希・著)、Oggi誌面インタビュー連載「この人に今、これが聞きたい!」「お金に困らない女になる!」などもぜひ読んでください