2作品とも働く女性3人が主人公。あなたは、誰に自分を投影する?
■NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち
「現代版SATC」というコピーを見て、飛びついた作品。
『Sex and the City』(SATC)のドラマは全シーズン制覇していますか。 『プラダを着た悪魔』は好きですか。2つともYes!なら絶対好きだと思います。
ニューヨークの女性誌「スカーレット」で働くアラサーの3人が、恋愛だけでなく、女性のキャリア、政治、現代の社会問題であるLGBTや移民問題、人種問題について嫌味なくメッセージを盛り込みつつも、悩みながら奮闘していく物語です。
注目してもらいたいのは、これだけでなく…ファッションも!3人がガールズトークをするスカーレットの“衣裳部屋”は女性にとって天国。このバッグどこの!?このワンピ可愛い、と、一時停止ボタンを押してしまうこともありました。
SATCにも共通していえることですが、女友達というのは、この友達がいればどんな壁も乗り越えれるかも!と思えるパワーとエネルギーがあります。女の友情の理想がここにあるのかもしれません。
どこの国でも、どの時代でも大胆不敵に生きる女性は、いつも最高にキラキラ輝いている!
※Hulu独占配信にて、シーズン1、2、3を視聴することができます。そして、この夏、シーズン4撮影がスタート!まだまだ続くようです。 ※配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況それぞれのホームページをご確認ください。
■THIS IS US
この作品の紹介文は以下のような感じでした。
誕生日が同じ36歳の男女3人。自分が演じる役に嫌気がさしているイケメン俳優、“脱肥満”を目標に努力する女性、幸せな家庭を築いているエリートビジネスマン。置かれている状況も性格もまったく異なる彼らには、同じ誕生日以外にも共通点があった。
(引用元:Foxjapan 海外ドラマ『THIS IS US 36歳、これから』オフィシャルサイトより)
2016年から始まり、北米でヒットを保っている『This Is Us』。 NHKでも放映されたのでご存じの方も多いと思いますが、人生の転換期を迎えると言われている30代後半で感じる葛藤やコンプレックスが丁寧に描かれています。
「現在」と「過去」を行ったり来たりしながら進むこのドラマ。36歳の主人公が持つコンプレックスの種がどうやって芽を出したのか、その年齢まで急に場面が戻ります。芽生えたコンプレックスに対し、両親がどのようなフォローをし、自分がそこで何を感じたのか。この悩みがどれも本当にリアルで、共感できることが多々ありました。
そのためか、自分の幼少期のことを考えてみたり、目の前にいる自分の子供の“今”がいかに大人になってからの思考や人格に影響を及ぼすかを再認識させられます。
そして、子供をもった今、子供の気持ちに加え、親の気持ちも痛いほどわかるようになり、じわじわと涙がこぼれます。
余談ですが、16歳から85歳を演じる母親役のマンディ・ムーア。大学生の時に見た映画『A WALK TO REMEMBER』での歌声で一気にファンになっていましたが、自分より年下だったとは…(35歳でした)。60歳を演じても違和感のない大物女優っぷりに、拍手を送っていました。
※Amazon プライムにて、シーズン1を視聴できます。(シーズン2はレンタルで有料)その他、U-nextやdTV等でも有料で視聴可能です。 こちらもシーズン4の放送が決定しているという情報もあり、続きそうな予感です。
※配信が終了している、または見放題が終了している可能性がありますので、現在の配信状況はそれぞれのホームページをご確認ください。
仕事や育児、そして家族や友情。働く女性の悩みはつきないものです。 この2作品の主人公たちは、悩みから目をそらさず、自分にまっすぐに向き合っている。そんな同世代の人たちを観ていると、少々寝不足でも元気が出ること間違いなし! たまには、アガるドラマを観て、自分時間を楽しんでいただきたいです。私もそんな時間を大切にしています。
Domanist
山内 梓
学生時代から女性ファッション誌のライターとして経験を積み、現在は文芸誌の編集者。息子とのお出かけが休日の楽しみで、子連れに優しいお店やプレイスポットなど、最新情報を常にチェック
IG:https://www.instagram.com/airsymphony/
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