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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2019.11.13

欲しいものは言葉にする!同僚に話したらすぐに再婚できたアラフォー女性の話〜ちえみさんの場合vol.3

人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。死別のバツイチ男性と離婚後、スピード婚した夫はモラハラで、流産…。それでも幸せになることをあきらめない、ちえみさんの物語、完結編。

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37歳で妥協ナシ、理想の相手を引き寄せられた理由

最初の結婚相手は、妻と死別したシングルファザー(結局入籍はナシ)。2度目は元カノに未練タラタラのモラハラ夫。そんな2度の結婚で「しくじってしまった」ちえみさんですが、40歳目前に素敵な男性と出会い、現在は幸せな結婚生活をおくっています。

前回のお話はこちら

そのお相手、Bさんに出会ったのはちえみさん、37歳のとき。

ちえみさん:ちょうどその時期、父に「ちえみの子どもが見てみたいな」と言われたことがあったんです。うちは、きょうだい誰もまだ子どもがいなかったので、これは私が親孝行しなきゃ!、と。だから「今年好きな人ができたら結婚しよう」って決めていました。

そうは言っても、その「好きな人」がなかなかできないのがアラフォー。

そこでちえみさんがやったことは、理想の結婚相手の条件のリストアップ。

ちえみさん:欲しいものは言葉にして書くことが大事だと聞いたので(笑)。そうすることで、何が必要で何がいらないかが整理されるんですが、それがよかったんだと思います。

その条件は以下の通り。

・ちえみさんの実家と同じ神奈川が実家であること

・バツイチ子ナシ

・長男以外

・年齢は15歳年上までO.K.

・年収800万円以上

・背は気にしないけど清潔感があること

・ちえみさんの家族を大事にしてくれる

・食べ方が綺麗

・持ち家がある

これを飲み友達に伝えたところ、「ぴったりの人がいるよ〜!」と、同じ会社の同僚を紹介してくれることに。言ってみるもんですね(笑)! というか、やはり「言霊」の力って、すごいのかも!

運がいい人の特徴は「直感を信じて行動できる」こと

ちえみさん:実は、彼に会う2日前に六本木にある出雲大社分祀で良縁をお願いしたばかりだったんです。そのおかげなのか、彼に会った瞬間、お互いに「いいな」と思い、その2週間後には付き合うことになりました。

それが今のご主人様のBさん。ちえみさんより4つ上の、アパレル関係勤務の男性。

その時期、ちえみさんは伊勢神宮や鞍馬寺など、「呼ばれてる」と感じるパワースポットに行きまくっていたそう。そして、なぜか「7月に富士山に登ろう。登頂できたら今の願いは叶う」と閃き、山登りを始めました。

ちえみさん:彼に出会ったのが6月で、富士山に登ったのが8月。9月には妊娠がわかりました。富士山の頂上でご来光に向かってずっと結婚と出産をお祈りしていたのが効いたんだと思ってます(笑)。

鞍馬寺に行ってから再婚したというバツイチさん、過去の取材でも居ました。―思うのですが、「●●したから結婚できた」という方は、自分に降りて来た直感を信じて行動に移すことで、いい流れに乗ることができたのではないかしら。

運がいい人って、タイミングを逃さずにきちんと掴むことができる人。その運を掴むには、「自分がピンと来たことをピンと来た時に、行動に移せること」が大事なんじゃないかなあと感じます。

ちえみさんの場合も、きっとそのときに富士山に行くことでいいパワーがもらえると感じ、それをめんどくさがらずに実行できたのがよかったんだろうな〜。

「この人となら結婚しても大丈夫!」

さかい:ちえみさんは前の結婚で失敗しているけれど、今の旦那さんを信用して結婚しようと思った決めてはなんだったんですか?

ちえみさん:彼とまだデートしてるだけだったときに、「今度会ったときにちゃんと話をさせてください」と言われて、その次のデートで「付き合ってください」ってきちんと申し込んでくれたこと。

さかい:大人になるとなあなあで付き合い始めることが多いと聞くけれど、「付き合って」と言葉にしてくれるのは、たしかに誠意を感じますね!

ちえみさん:それと、彼はバツイチなのですが、前の結婚で、奥さんが38歳のときに離婚していて、「38歳の女性を路頭に迷わせてひどい」と言われて、子どもはいないけれど相手に慰謝料を払い、向こうの両親にも謝りに行ったそうなんです。離婚に関して、父親にも怒られたそうで。その話を聞いて、「お父さんもしっかりした方なんだな。それに、何かあったときに逃げたりしない人なんだな」と感じました。

そのほかにも、・嫌いなものが一緒、・食べ方のマナー、・礼儀挨拶がしっかりしている、というのが、Bさんを「いいな」と感じたポイントだったとか。

さかい:前の奥さんとの離婚の原因は何だったんですか?

ちえみさん:結婚生活は6年だったそうです。奥さんは結婚後フリーランスとして仕事で独立したんですが、あまり仕事をせず、働かないのに彼の仕事に口出ししたりして、価値観がズレてきたと言ってました。

ちえみさんの望み通り、都内に一軒家を持っていたBさん。

ちえみさん:前の奥さんと暮らしていたというのはちょっと嫌ですが、都内で一軒家はありがたいです。それに、自分がバツ1.5だけど、彼もバツイチなので引け目を感じなくて済むのもよかった点。

「子どもが生まれてからも、夫がいちばん好きだと思える」というちえみさん。幸せな結婚生活のために心がけていることは?

ちえみさん:彼は言葉にするのが苦手なタイプなので、日曜の午前中は家族会議と決めて、いろんなことを話し合うようにしています。それと、夫のためにも、女性としてきれいでいる努力はし続けなきゃいけないのかなと思っていて。彼の前で着替えないようにしたり、新しい下着を買ったりしています。

もうひとつ、私がいいなと思ったのは、「夫を〝さん〟付けで呼ぶ」というもの。

ちえみさん:「さん」付けだと、喧嘩しているときでも、少し感情がセーブされて、話し方が丁寧になる気がするんですよね。

私の友人にも、夫にお願いがあるときは「さん」付けで呼ぶ、という女性がいるのですが、「さん」がつくだけで、男性を立てているように思わせることができるので夫も喜んで動いてくれていて、「これは使える夫操縦テクだな」と思いました。いつか再婚したとき、私も使ってみようと思います(笑)。

ちえみさん:お互いに過去の結婚が上手くいかなかったからこそ、今度は上手くいかせる努力を、すごくしています。何かあったとき、相手にばかり求めずに、「私を選んでくれてありがとう」って気持ちを忘れないようにしたいですね。

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。Web Domaniで離婚予備軍の法律相談に答える「教えて! 離婚駆け込み寺」連載も担当。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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