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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2019.11.06

バツイチ男性と離婚!SNSで再会した同級生と再婚するも新婚旅行で新郎の浮気が発覚するまで〜ちえみさんの場合vol.2

 

人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。死別のバツイチ男性と離婚後、スピード婚した夫はモラハラで、流産…。それでも幸せになることをあきらめない、ちえみさんの物語、第二回。

離婚後の出会いは、Facebookで突然に

妻と死別したバツイチ男性との結婚生活では夫の連れ子とうまく行かず、半年で離婚したちえみさん。その後、新たな出会いは35歳のときに訪れました。

前回のお話▶︎バツ1でもバツ2でもない!「バツ1.5」になったアラフォー女性の話

ちょうどFacebookを始める人が増えつつあった時期。ちえみさんもアカウントを開設すると、中学生時代の同級生の男性と繋がったのです。

ちえみさん:私は中学生まで鹿児島で過ごしていたのですが、そのときの同級生AくんとFacebookで繋がって連絡を取るようになりました。彼は中学時代、私のことを好きだったそうで。彼は鹿児島に住んでいたのですが、「久々に会おうよ」という話に。

ハイ来た、SNSあるある!

私が離婚後の出会いも、ぶっちゃけ8割はSNSでの同級生との再会だったし、この連載でも現在のパートナーとの出会いのきっかけがSNSだという方が、かなりいらっしゃったのです。なのでアラフォーの出会いには、SNSで同級生を片っ端から洗い出すことをかねてからおすすめしています(笑)。

−Aさんと会うと、「今もやっぱりちえみちゃんのことが好き」と言われ、ふたりは結婚を前提に交際をスタート。5月に付き合い始め、翌年1月には、ちえみさんが鹿児島に住むことを前提に入籍、と、わずか6ヶ月で電撃再婚!

さかい:スピード婚に対する不安はなかったですか?

ちえみさん:昔から知っているという安心感があったので、不安にはならなかったですね。

―結婚する相手とはトントン拍子に進むというけど、やっぱり運命の人とは展開が早いのね〜、と思いきや…!

この先にはまたまた、ダメ男トラップが待ち受けていたのです(涙)。

(C)ShutterStock

遠距離結婚の夫に、元カノの影が…!

翌年に鹿児島に転勤することを決めたちえみさんは、ひとまず入籍し、ちえみさんの住む神奈川と鹿児島で遠距離の結婚生活を続け、2月にハワイで挙式しました。

挙式後、ホノルルの空港で開いた彼のPCの画面に、ちえみさんは、知らない女性の名前のフォルダを発見。開いてみると、そこには女性とAさんとのツーショット画像がいっぱい。

ちえみさん:「どういうこと?」と問い詰めると、「元カノの写真を消し忘れていただけで、もう会ってもいないから許してよ」と言うので、その場はそれで収まりました。

しかし、帰国後、彼の携帯電話を借りていたときに受信したメールを何気なく開いたことで、Aさんの嘘が発覚してしまいます。

メールは元カノからのもの。気になって過去のメールを遡ると、Aさんは彼女に「俺たちってお互いわかりあえる仲だよね」「やっぱり●●ちゃんがいい」などというメッセージをつい最近も送っていたのです。

ちえみさん:すぐに彼に「メール見ちゃった」と告げたら、「いずれ紹介しようと思ってた。でもちえみちゃんは心が狭いから言い出せなかったんだよね〜」って言うんです。

言いわけして謝るならまだしも、Aさんはそこから、いかに元カノが素敵な女性かを語り始め…、

「●●ちゃんは国際線のCAで英語もしゃべれるけど、ちえみちゃんは英語も話せないし、世界が狭いよね。もっと世界を広げた方がいいと思う」と、まさかのダメ出し。

ちえみさん:英語が話せないっていう理由で、人格まで否定されるとは思いませんでした(笑)。

「だったら●●ちゃんと一緒になれば良かったじゃん」と言い返すちえみさんに、Aさんは「俺がちえみちゃんに付き合いたいと言い出した手前、そんなこと言えなかった」と開き直り。

その一件があってからヒステリックになり、鬱っぽくなってしまったちえみさんに対し、「そんな情緒不安定な人に鹿児島に来られても困るから、精神状態が良くなってから来て」と言い放ったそう。新婚なのに、実質上の別居宣言ですね…!

妊娠したのに着信拒否のモラハラ夫と、暴言を吐く義母

ちえみさん:でもその頃私たちは子供が欲しくて妊活していた最中だったんです。だから、「妊娠してたらどうするの?」って聞いたら、「できてるかどうかわからないし、できてから考えよう」って。

結婚してるのに、めちゃめちゃ無責任な彼。

結局ちえみさんは妊娠していることがわかり、連絡したら今度は着信拒否されて連絡がつかなくなったのだとか。

さかい:酷すぎますね…。

ちえみさん:何度電話しても出ないので、うちの親に連絡してもらったところ、「そうなんだ〜」のひとこと。ひとまず、親に説得してもらって、彼と彼のお母さんが神奈川まで来て私の家族と話し合うことになりました。兄が「もしちえみが元恋人と同じようなことをしていたらどうですか?」って聞いたら、「嫌です。でも、ちえみちゃんのために彼女との連絡を断つつもりはありません」って…。

子どもができても、全く歩み寄ってくれる気がない夫に離婚を打診すると、「シングルマザーになるのはダメだ。別れるなら堕ろせ」と、どこまでも自分勝手。

さかい:たぶんその彼、モラハラ入ってますね。言ってること、人としておかしいです。

ちえみさん:そうかも。そして実はその話し合いのあと、私、流産してしまったんです。そのときも、「お互いに辛いから、それぞれがんばりましょう。1ヶ月は連絡して来ないで欲しい」って意味不明なことを言われて、病院代も出さないし、会いにも来なかったんですよね。向こうのお母さんには「あなたの気持ちが赤ちゃんに届いたのよ」とも言われました。

もはや人間の仕打ちとは思えない、酷い暴言の数々。

だけどちえみさん曰く、「付き合っている間はレディファーストですごく優しくて、毎日『好き好き』言ってくれてたんです。私の両親にも優しかったのに、結婚した途端手のひら返しでした」とのこと。モラハラの怖いところって、結婚するまで本性を隠しているから、気づけないことですよね。

ちえみさんが1ヶ月後に連絡をすると、彼のお母さんに「なんで連絡してきたんだ」と怒られ、その後、一方的に離婚届が送られてきたのでした。

―書いてて思いましたが、今まで取材した中でも、最悪の夫かもしれません。そもそも元カノが忘れられないのに、なぜFacebookで連絡してきた(怒)?

ちえみさん:慰謝料のことを言ったら、「そっちに原因がある」と逆ギレされました。でも前回の離婚のときに調停になってすごく大変だったから、同じ思いはしたくなかった。だから納得はいかなかったけれど、離婚届に判を押して送りました。

離婚届を出す際にも、ちえみさんが判を押した新たに取り寄せたものを送ったら、「なんでこっちが送ったやつに判を押さないんだ」とキレられたり一悶着あったそうですが、今までの話を総合すると、「そんな男性と早めに縁が切れて、本当に良かった!」という感想しかないです(涙)。

ちえみさん:そうですね、私も、こんなに責任感のない人間が存在するんだ、って、勉強になりました。

長くなったので、このあとアラフォーでようやく幸せな2.5回目の再婚をしたちえみさんの話は、次回に続きます。

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。Web Domaniで離婚予備軍の法律相談に答える「教えて! 離婚駆け込み寺」連載も担当。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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