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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2020.02.19

マッチングアプリで出会い37歳で再婚。銭ゲバ元妻と離婚するまで〜政さんの場合Vol.1【バツイチわらしべ長者】

 

人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。ネットで出会った13歳年上妻に、身ぐるみ全部はがされた離婚した、政さんの物語、第一回。

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(取材データ)政(ただし)さん(仮名)、37歳。仕事はIT系。23歳のときにネット掲示板で出会った13歳年上の女性と結婚。起業してすれ違いが多くなり離婚を要求され、銭ゲバの妻側の家族に身ぐるみ剥がされ離婚。その後マッチングアプリで出会った、同い年でバツイチの女性と再婚している。

最初の結婚の出会いもネット掲示板でした

別居婚に、年の差婚に、国際結婚。さまざまな夫婦が出てきたこの連載ですが、今回はついに!イマドキの出会いのトレンド、「マッチングアプリ」で出会って再婚した夫婦の登場です。―しかも、この連載始まって以来の、まさかの夫婦同時取材。

最初にご主人の政さんに連絡したところ、「うちの妻もバツイチなんで、よかったら取材してください」とのこと。え、いいんですか!?

再婚した夫婦の、妻サイドと夫サイドの話をいっぺんに聞ける、願ってもないチャンスに飛びつき、ふたりがちゃんと本音を話してくれるよう、少し時間をずらして個別に事情聴取(笑)。そんな今回の異例インタビュー、まずは旦那さんサイドのお話からご紹介したいと思います。

マッチングアプリでどうやったら再婚相手に知り合えるのか、そして再婚したらどうだったのか。知りたいことがてんこ盛りで、鼻息荒く取材に挑んでまいりましたよ。

政さんは清潔感ある爽やかメンズ。「マッチングアプリで出会ったIT系男性」というキーワードから、私が勝手に想像するようなコミュ障気味(失敬!)なところも一切なく、たしかに婚活中にこんな男性が来たら「当たりだ!」と思ってしまいそうな、〝普通なメンズ〟いわゆる「フツメン」であります(失礼!)。

―いや、失礼って書いたけど!マッチングアプリ経験者なら、既婚者でもなくヤリモクでもなくコミュ障でもない、「フツメン」がどんなに希少な存在か、よくご存知なはず。婚活市場における「フツメン」って、最上級の褒め言葉ですから!!

ーそんな政さんは、23歳で最初の結婚をして、32歳で離婚を経験したバツイチさん。

さかい:男性で23歳で結婚って、かなり早くないですか?

政さん:そうかもしれませんね。相手が13歳年上で36歳だったこともあったし、早く家族を持ちたいなと思って、交際半年くらいで僕から結婚を望んだんです。

さかい:えっ、13歳年上!? どうやって知り合ったんですか? 結婚に抵抗はなかったんですか?

―と、矢継ぎ早に質問するワタクシ。

政さん:実家が山陰地方なんですが、その当時あった、地元のネット掲示板で出会いました。男って、年上に憧れる時期があるんですよ。ちょうど僕がそんな時期で…。大人っぽくていいなって。向こうはちょっと抵抗があったみたいですけどね〜(笑)。

(C)Shutterstock.com

独立開業したらスレ違い、「離婚したい」と…

結婚生活は10年続き、夫婦仲も良かったそう。

さかい:10年も続いたのに、何が原因で…?

政さん:彼女は安定した仕事に就いていて、僕は結婚3年目でフリーランスになってIT系の事務所を開業したんです。そうしたら忙しすぎて家にも帰れなくなって。結婚当初は「子どもはいらない」と言っていた妻が、子どもが欲しくなって不妊治療を始めたんですが、僕はなかなかタイミングも取れないし、子作りのための夫婦の営みは、義務的になってしまってきていて辛かった。

政さんが妊活に協力的でないと悩んでいた前の妻は、実家のお兄さんに相談。すると、お兄さんが夫婦の仲に介入してきて、「気づいたらいつの間にか離婚が決まっていた」とか。

政さん:前の妻のお兄さんがしゃしゃり出てきたことで、離婚するときには戦争みたいになりました。

離婚話が出たとき、奥様はすでに40代半ば。最初は財産分与の話もスムーズにできていたのですが、途中からお兄さんが「妹はこの歳で離婚してハンデを負うことになるのに、財産を半分しかもらえないのはおかしい」などと言い出し、半年ほど話し合いがこじれることに。

家に帰ったら家財道具が消えていて、銀行の口座残高もゼロに

政さんが家を出て事務所に寝泊まりする日々が続き、最終的には本人が出てこなくなったので、お兄さんと話して離婚届に判を押し、離婚が成立。その後自宅に帰ってみたら、部屋の家具も荷物もすべて持ち去られて空っぽになっていたそう。さらには携帯も勝手に解約されて繋がらないし、銀行に行ったら、なんと口座残高ゼロ!

さかい:どういうことですか?

政さん:僕が知らない間にカードと通帳を持ち出していたみたい。それが僕の全財産だったんですよ。実はその前にも、事務所で仕事していたら、義父がやってきて「車の鍵を出せ!」と。車は娘の名義だから、と持って行ってしまったので、僕は文字通りの無一文になってしまったんです。田舎で、車がないと生活できないのに、ですよ(苦笑)。

さかい:いくら夫婦でも、それって犯罪なんじゃ…(汗)。奥さん側を訴えられないんですか?

政さん:そのときにはすでに相当精神的に参っていたので、「お金はまた働いて稼げばいい」と思って、法的措置には出ませんでした。怒りよりも、反省の方が大きかったですね。10年一緒にいてこんな終わり方をするのか…。きっと僕のケアが足りなかったんだな、って。

独立して寝る間も惜しんで働いて稼いだお金をすべて奥さんに持って行かれても「ケアが足りなかった」と反省できる政さん、すごすぎる…!

それにしても、話を聞いていると、どうやら義理の家族がちょっとおかしな人たちのように感じるけれど、結婚前にその兆候はなかったのでしょうか?

そのことを尋ねると、やっぱりその予兆はあったのです…!

そんなわけで、「結婚前に結婚相手の家族をよく観察することは大事」というお話と、その後、政さんがマッチングアプリで再婚したお話は、次回に続きます。

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。Web Domaniで離婚予備軍の法律相談に答える「教えて! 離婚駆け込み寺」連載も担当。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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