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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2020.02.26

2週間に30人とデートして運命の相手とアラフォーで再婚した妻の話〜栞さんの場合vol.1【バツイチわらしべ長者】

 

人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。離婚後、マッチングアプリで再婚相手に出会ったバツイチの、「再婚活物語」、第一回。

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(取材データ)栞さん(仮名)、38歳。OL時代を経て、現在は美容関係の会社を経営する仕事人間。24歳で6年交際した相手と結婚するも、淡白すぎる夫婦関係で一緒に居る意味を見出せずに9年後離婚。その後マッチングアプリで2週間に30人ペースでデートして、出会った男性と再婚した新婚さん。

ワーカホリックなアラフォーバツイチがマッチングアプリで婚活した理由

マッチングアプリでの婚活で再婚したバツイチさん同士のインタビュー。前々回前回は夫サイドの話を紹介してきましたが、今回からは妻である栞さんの目線から、ふたりの出会いや結婚について語っていきたいと思います。

夫の政さんはどちらかというとのんびり穏やかな男性という印象だったのですが、そのあとにお会いした栞さんは、とってもチャキチャキした、いかにも仕事ができそうな女性。一瞬だけおふたりが一緒のところにい合わせたのですが、同い年なのにどうみても栞さんが主導権を握っている感じです(笑)。

まず、バイタリティがすごい。

栞さん:3年前に離婚したんですけど、そうしたら「フリーランスでやってみようかな」って、なんだかすごいヤル気とパワーが出ちゃって。2週間後には美容関係のサロンを開業してました。

その流れも、離婚する前に買ってしまったマンションがあったため、財産分与で現金の代わりにマンションをもらうことになり、「ひとりだと広すぎるな〜」と思って「サロンでもやるか」と思っていたら、たまたまフリーペーパーの『●ットペッパー』から「広告掲載しませんか?」という連絡があったので、という、色々な偶然がタイミング良く重なったから、だったそう。

1アプリ1週間の利用で30人と「面接」を繰り返す日々

「離婚すると仕事運が飛躍するって、バツイチ女性あるあるですよね〜(笑)」と栞さん。仕事が大好きで経営者である彼女は、再婚のための婚活も無駄がなく合理的。離婚直前から交際していた元彼と別れてからすぐに「時間がないから」という理由で使い始めたマッチングアプリでは、「1アプリにつき登録するのは1週間まで」(!)というルールを決めて「データ収集」。各アプリ、30人以上は「面接」をこなして行ったのです。

1週間ってものすごく短い期間だけど、それくらいの期間登録すれば、そのアプリの登録者のだいたいの感じは掴めるってことですよね。

栞さん:時間も労力ももったいないから、1日ひとり30分ずつ会って。場所も、私のサロンの近くまで来てもらってました。一回あっちゃえばだいたいわかるから、メッセージのやりとりはあまりせず、いいなと思ったら即面接、にしてましたね。

栞さんが再婚相手に求めていた条件はただひとつ。「仕事を認めてくれる人」。稼いでいる男性は「結婚したら家庭に入って欲しい」というタイプが多いため、そうでないタイプを探していたそう。

栞さん:私、本当に仕事を休みたくなくて。半年後の旅行に誘われてもスケジュールが出せない。だから「あんまり結婚とか言わない女性がいい」とか言ってた男性でも、実際私の仕事に対する態度やスケジュールの出せなさを知ると、向こうが引いちゃうんです(笑)。

アラフォーになると自信をなくして相手主導の婚活になる女性が多い中、自分主導の婚活。このエピソードを聞いただけでも私は、「この人、デキるな…!」と思ってしまいました。そしてさらに、「そっか、アプリで婚活や出会いを探している経営者系の男性もこういう考えの人が多いのかも」とも。

マッチングアプリでデータ収集してわかったこと

栞さんが様々なマッチングアプリに登録してみてわかったことは、

・ガチな婚活アプリほど、結婚に夢を抱きすぎな男性が多い→疲れる
・役職がついているなど仕事ができる系の男性は仕事に口出ししてきてめんどくさい
・いいなと思える男性はバツイチ子持ちばかり

栞さん:久々に見る独身の景色は、20代の頃のそれとは変わっていて。マッチングするのは同世代か年上の独身男性ばかり。一度も結婚してない男性って、「海外挙式したい」とか「スピード婚したい」とか、結婚に対する夢がすごいんですよね。こっちは2回目だから、そういうのはダルくて。で、バツイチで子どもがいない、素敵な男性はめちゃめちゃモテるから、市場にはまず出てこない。

さかい:わ〜か〜る〜(深い頷き)!

さて、こんな効率的な婚活をしていた栞さんがようやく出会えた政さん。一体それは、どんな出会いだったのでしょう? そのお話は次回に続きます。

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。Web Domaniで離婚予備軍の法律相談に答える「教えて! 離婚駆け込み寺」連載も担当。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。



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