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LIFESTYLE 私の生き方

2020.04.20

「人生一度きりだから楽しみながら挑戦し続けていたい」フリーアナウンサー 政井マヤさんの場合【女の時間割】

 

女には3つの顔、3つの時間割がある。一度きりの人生を楽しみながら挑戦し続ける政井マヤさんの「女」「母」「妻」の時間についてうかがいました。

Text:
谷畑まゆみ
Tags:

フリーアナウンサー・43歳
政井マヤさん

「女」時間

ラジオの仕事が大好きなんです。人の生き方に興味があるのでゲストにいらした方の魅力を少しでも多く引き出そうとついつい粘ってしまうんです(苦笑)

「〝ちょっといい話が聞けた〟とか〝あの人ってこんなに素敵な人だったんだ〟など、日常生活に思いがけない出会いを運ぶのがラジオのよさだと思っています。ゲストの方の魅力をひとことでも多く伝えていきたいですね」

「妻」時間

子どもたちを母に預けられたときに映画や美術館へ。夫とふたりの時間を楽しみます

「夫と美術館に行ったら、それぞれのペースで見て回ります。お互い視界に入っているかな?くらいがいいんですよね。合流してから『あれよかったね!』『これ絶対好きでしょ!?』などと感想を交わしあうのも好きなんです」

出産と同時にフリーに。30代はいちばんハードで楽しい日々

現在12歳と8歳と2歳のお子さんをもち、フリーアナウンサーとして活躍する政井マヤさん。3人の子育てをしながら仕事を続ける日々は、まさに余力が限りなくゼロになることもたびたび。俳優で夫の前川泰之さんも、同じように育児と家事を分担しているそう。

「長女のお弁当づくりは朝先に起きたほうがするのですが、夫のほうが多いですね。仕事で帰宅が夜中になってもご飯だけは炊いて寝てくれたり、とても助けられています。夫が不在のときはワンオペなので必死です(笑)」

局アナ時代 はバラエティから報道番組まで担当し、現場取材で生の情報を伝える仕事にやりがいを感じてきたが、30歳での結婚、31歳の出産を機にフジテレビを退社する。

「ちょうどワークライフバランスという言葉が使われ始めたころで、出産を控えて働き方に対する考え方が変わったんですね。ラジオなどテレビ以外の仕事にもチャレンジしてみたかったし、自分なりのバランスで仕事と育児の両立をしたいと考えました。上のふたりまでは保育園に預けず、仕事のときだけ母かシッターさんに子どもたちを預け、仕事が終わると飛んで帰るという生活。3人目から初めて保育園に預けました。保育士の先生がきめ細やかに成長に寄り添って下さり、家ではできないことも多く学べてとても感謝しています。何より私の気持ちに余裕ができました。

私の場合、妊娠中に何か新しいことをやってみたい! というエネルギーが出るみたいで、ひとり目のときはフリー転身、ふたり目のときは当時出始めたアプリ制作事業に挑戦しました。妊娠の週数表示や母子手帳機能、同じ週数の妊婦同士で会話できる場をもうけるなど、こだわりいっぱいの力作を友人と開発したのですが…。OSの変化に対応する難しさで、結局閉じました。デザインも含めていいアプリだったのでいつかまた復活したいです。3人目出産後の挑戦は、まだできていません。40代の私をつくる新しい何かを、今、模索しています」

「母」時間

子どもたちは〝仕事をしているママが好き〟と言ってくれます。仕事でたくさん刺激をもらった私が活き活きした顔で帰宅するからかもしれません

「器用なタイプではないので、家事をしているとどうもあくせく見えるみたいです(苦笑)。仕事で外に出た日は私のまとう空気も変わるのか、子どもたちも『今日はどんな人と会ってきたの?』と興味をもって寄ってきます」

人生は一度きりだから楽しみながら挑戦し続けていたい

フリーアナウンサーになってからは、シンポジウムの司会など、現場対応力や調整スキルが求められる仕事も精力的にこなしている。

「会の主旨に沿いながら、お客さまも登壇者の方も満足できる時間になるように尽力するのですが、予定調和ではないライブならではのものを入れたくなってしまいます(笑)。今の自分をかたちづくっている出来事として、やはり2歳で両親を亡くしていることの影響はあると思います。自分も家族をもつことへの想いは強かったですし、子育てで自分が癒されている部分もあります。育ての父や母、メキシコの祖母を始めとするファミリア(スペイン語で家族の意味)がたくさんの愛で育んでくれたので、愛情をたくさん伝えて育てたいと思っています。

でも実際は“愛情さえあれば大丈夫”、とはいかずに三人三様で、つまずくところが異なり、子育ての面白さと難しさを痛感しています。悩んだときは夫や子どもたちと何度も話し合い、少しずつ前に進んでいます。大変ですが、乗り越えることで家族の絆も深まっていきますし、学びや気づきもたくさん。無駄なことは何もないな、と思います。最近は自宅のリフォームにハマっています。子どもたちに壁いっぱいに絵を描かせて、その上から青いペンキを塗ってみたり。“楽しかったね!”と子どもの記憶に残るような体験を積み重ねていければと思います」

フリーアナウンサー

政井マヤさん

まさい・まや/1976年、メキシコでスペイン系メキシコ人の父と日本人の母の間に生まれる。2歳のときに交通事故で両親を亡くし、兄とともに神戸市に住む母方の伯母夫婦のもとで育つ。上智大学文学部在学中に1年間のメキシコ留学。帰国・卒業後にフジテレビに入社。アナウンサーとして多くの人気番組を担当する。俳優の前川泰之氏と結婚して31歳で長女を出産後、フジテレビを退社。34歳で長男、40歳で次男を出産。現在はフリーアナウンサー、イベント司会、コーディネーターとして活躍。

テキスト

谷畑まゆみ

フリーエディター・ライター。『Domani』連載「女の時間割。」、日本財団パラリンピックサポートセンターWEBマガジン連載「パラアスリートを支える女性たち」等、働く女性のライフストーリー・インタビュー企画を担当しています。

Domani2020年4/5月号(2020年2月28日発売)『女の時間割』より転載
撮影/真板由起(NOSTY)スタイリスト/鈴木仁美 ヘア&メーク/渡辺みゆき 構成/谷畑まゆみ

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