【目次】
1.肌のハリ低下には、エイジングケアよりまず「保湿」
2.30代後半の乾燥は“加齢”と“間違ったケア”が要因に
3.乾燥肌の「朝の洗顔法」が午後の乾燥につながる
4.化粧水が入っていかない!化粧水前の“ブースター”で解決
5.午後には肌カピカピ!“オイル”投入で一日中乾かない
6.岸紅子さんに学ぶ「時短と保湿」を両立したシンプルケア
7.神崎恵さんに学ぶ「朝まで乾かない」夜のスキンケア
【目次】
1.肌のハリ低下には、エイジングケアよりまず「保湿」
シミやしわ、たるみや毛穴にくすみ…と、アラフォーに近づくにつれ、若い頃には気にならなかった肌悩みが日に日に蓄積していくもの。
特に、肌のハリがなくなってくると「保湿よりも、エイジングケア!」と焦りますよね。でもこの世代の肌はとても乾燥しやすく、乾燥によるハリの低下も多いのです。
肌表面の角層には角層細胞が並んでいますが、その隙間を埋めているのが「細胞間脂質」。年齢を重ねて肌のターンオーバーが遅くなることで、細胞間脂質の量も減少していきます。つまり、肌は“スカスカ”状態! これでは水分が蒸発しやすくなるのも当たり前。
まずは、肌にしっかり水分を浸透させ、たっぷり保湿をしてあげましょう。
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2.30代後半の乾燥は“加齢”と“間違ったケア”が要因に
「肌が乾燥しているなぁ」と感じた時、肌が乾燥したままの状態にしておくという人はいないと思いますが、30代も後半になると、スキンケアで何をつけても肌のカサつきが治まらない…という日もあるはず。
これって、もともとの肌質だと諦めるしかないの?
細胞間脂質の分泌が少ない肌質は乾燥しやすいのは確か。30代後半から、角層の隙間を埋める細胞間脂質が不足する…つまり肌が乾燥に傾いてしまう原因には、加齢に加え、間違ったお手入れも影響している場合もあるようです。
「保湿のため」と思ってやっているスキンケアが、肌を乾燥させているケースもあるので、保湿に気を付けたケアをしているのに肌の乾燥が改善しない時は、スキンケア法や使っている化粧品を見直すことも大切です。
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3.乾燥肌の「朝の洗顔法」が午後の乾燥につながる
みなさん、乾燥が気になる“朝の洗顔”はどうしていますか?
寝ている間に肌の新陳代謝が行われ、皮脂は分泌されています。その皮脂や汚れは放っておくとすぐ酸化するので、朝、洗顔料を使ってきちんと落とすことも大切です。ただし、それは皮脂が出ている場合のみ。皮脂がほとんど出ない肌質の場合、朝と夜1日2回洗顔料を使うと肌がパサパサになることも。
また、乾燥した肌を洗顔料で洗うことで、朝のスキンケアでしっかり保湿しても、午後には肌が乾いてしまう原因にも。
美容家の山本未奈子さんいわく、「皮脂が出にくい乾燥肌の場合、朝、それほど肌が汚れていないのに洗顔フォームで洗うと、必要な皮脂や肌の潤いが流れ出してしまい、潤いを抱え込みにくい肌に。朝の泡洗顔をやめ、前の晩のスキンケアを化粧水で拭き取るだけにすると、乾燥がかなり改善されるはず」とのこと。
ぬるま湯で洗顔する場合も、小鼻のワキなどの凹凸も指の腹を使ってていねいにぬぐい、表面の汚れをきちんと落としてあげましょう。
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4.化粧水が入っていかない!化粧水前の“ブースター”で解決
肌悩みは人それぞれ。年齢を重ねるにつれ、ライフスタイル、スキンケア、メイクアップなどの要因も重なり、ますます複合的になっていきます。つまり、年齢や肌に合ったアイテムやスキンケアを見極めることが重要になっていきます。
「何はともあれ十分な保湿!」とお伝えしてきましたが、それでも「化粧水が肌にまったく入っていかない…」という声もチラホラ。
そんな時は、プラスワンアイテムとして“ブースター”の出番!
“押し上げる、高める”という言葉、「Boost(ブースト)」から生まれたアイテムが“ブースター”。洗顔後のまっさらな肌に、ただ「のせる」だけ。これで次に使うアイテムの力を最大限に引き出してくれるという、まさに「呼び水」的存在に。
化粧水の浸透を助けてくれるだけでなく、最近では、より目的も細分化して効果がはっきりわかるアイテムが出そろっているので、忙しい女性の救世主になってくれるはず。
(商品右上から時計回りに)資生堂インターナショナル クレ・ド・ポー ボーテ ル・セラムn 40mL・25,000円(医薬部外品)、メイクアップフォーエバー ウルトラHDスキンブースター 12mL・4,500円、コーセー ONE BY KOSE 薬用保湿美容液 60mL・\5,000(医薬部外品)、ディセンシア エンリッチ ブースター セラム 36mL・7,000円 、HACCI ハニーレディ 95mL・12,000円
【アラフォー肌お悩みあるある1】「化粧水すら肌に入っていかない…」
5.午後には肌カピカピ!“オイル”投入で一日中乾かない
洗顔後に使う“ブースター”のほかにも、乾燥が気になる30代後半の肌におすすめしたプラスワンアイテムが、“オイル”です。
「保湿には水分」という認識は間違っていませんが、大人の肌の乾燥が止まらない原因には、「水分」ではなく「皮脂」にあることも多いのだとか。皮脂が足りないと、肌を守る役割の「皮脂膜」が生成されず、バリア機能が決壊し、水分保持ができずに乾燥を招いてしまいます。
そこで“オイル”の出番! たとえるなら、靴磨きのようなもので、オイルでお手入れした肌にはツヤが宿り、リッチな質感まで手に入ります。
「オイルは、最初に肌にのせてブースター的にも、そして最後に使って肌に蓋をしても、またはほかのアイテムと混ぜたり、マッサージにも。髪や爪など、いつでも、どこにでも使えるまさに万能薬!」と語るのは、美容ライターの木更容子さん。
オイル初心者さんなら、まずは多機能かつ、さらっと軽いテクスチャーの美容液オイルがおすすめ。元気がなく、しぼんだ印象の肌も、艶やか&ふっくらと見違えるはず!
(商品右から)カネボウインターナショナル カネボウ スキン グロス オイル ウォーター 50ml・5,000円、カネボウ化粧品 キッカ ビューティグロウ オイル&エッセンス 各18ml・8,800円
【アラフォー肌お悩みあるある3】「365日、乾いて乾いて乾きまくる…」
6.岸紅子さんに学ぶ「時短と保湿」を両立したシンプルケア
季節を問わず美肌をキープしているアラフォー美容賢者たち。彼女たちの毎日のスキンケアには、乾かない肌づくりのヒントがたくさん!
まずは、ホリスティック美容家・岸 紅子さん(43歳)。「時短と保湿」を両立したシンプルなスキンケアで、日々のケアで使っているのは、4品とかなりコンパクト。
ダブル洗顔なしで、夜はクレンジングのみ。たっぷりの量をメイクとなじませ、マッサージをしながら落としていきます。スプレータイプの化粧水を、深呼吸をしながら顔全体に塗布。ローズなどの香りを取り込むことで、リラックスも兼ねているのだそう。美容液とオイルを手になじませ、ハンドプレスでていねいに入れ込みます。乾燥を強く感じる時は、化粧水とオイルを“ミルフィーユ”のように重ねづけするのがポイント!
(商品右から)HACCI クレンジングクリーム 200g・5,300円、リッチフィールド オーガニック・ボタニクス フローラル トーニングローション 200ml・4,700円、ビーバイ・イー ネロリラボタニカ インテンシブ ビューティセラム 32ml・7,000円、HANAオーガニック アーユスオイル 20ml・4,762円
時短も保湿も同時にかなえる!【美容プロの毎日スキンケア全部見せ!】
7.神崎恵さんに学ぶ「朝まで乾かない」夜のキンケア
もうひとりのアラフォー美容賢者は、ビューティライフスタイリスト・神崎 恵さん(41歳)。朝晩でお手入れ法を変えているようですが、今回は、「潤いを入れ込み、朝まで乾かない肌をつくる」夜のスキンケアをご紹介します。
キーとなるのは、「SUQQU」の“落とす”アイテムと、「ヘレナ ルビンスタイン」の“与える”アイテム4品。
混合肌の神崎さんは、クリームタイプでみずみずしい洗い上がりのクレンジングと泡立ちのいい洗顔料をダブル使い。洗顔後は、ヘレナ ルビンスタイン「P.C. スキンミュニティ」の美容液とクリームをシリーズで併用。キメ、潤い、ハリなどをまとめてケア。
ついつい疲れておざなりになってしまいがちな夜のスキンケア。肌の土台づくりとなる夜にしっかり潤いを入れ込んでおけば、翌朝まで乾かない肌が目指せます。これで、朝起きて「なんだか肌の調子がよくない…」ということもなくなるはず!
(商品右から)SUQQU コンフォート クレンジング クリーム 125g・4,800円、SUQQU エンリッチ フォーミング ウォッシュ 125g・3,800円、ヘレナ ルビンスタイン P.C. スキンミュニティ セラム 30ml・15,300円、ヘレナ ルビンスタイン P.C. スキンミュニティ クリーム 49.5g 19,000円
ビューティライフスタイリスト・神崎 恵さん(41歳)の夜のスキンケアは「潤いを入れ込み、朝まで乾かない肌を目ざす!」
ていねいにケアしているはずなのに肌が乾燥している…というなら、間違ったスキンケアをしていないか見直しを。その上で、あれもこれもと頑張らずに、今必要なアイテムだけをプラスワン! ぜひ参考にしてみてくださいね。