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LIFESTYLEいい女マナー系

2018.01.19

独身だから言えなかったこと。遠慮されてしまうこと。井森美幸さんの30代の頃のモヤモヤが他人事じゃない

第一線で活躍し続ける40代のあの人にももやもやしている時期があった!そんなもやもやとスッキリまでの道のりを語っていただきました。

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だれしも経験するモヤモヤ30代を経て、40代の今はスッキリ。そんな、少しだけ先を行く先輩たちの体験談を聞きました。

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人を緊張させていた30代。いらないプライドを捨てたら、モヤモヤの答えが見えてきた

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〝多感〞な時期ほど人の話に耳を傾ける

飾らない人柄でお茶の間に愛される、永遠のバラドル・井森美幸さん。イメージそのままに気さくで、初対面の撮影スタッフにも笑顔で話しかけ、一気に場を和ませてしまう。そんな太陽のように明るい井森さんでも、30代後半はどこか吹っ切れていなかった…と振り返る。

「一生懸命やっているはずなのに、『もっとしっかりしなきゃ』と背負い込んで、ひとりでモヤモヤを深めていた気がします。デビューして20年となれば、社会人としては中堅。でも、私は後輩に背中で見せるようなことが何かできているのかなと不安に。何もかも中途半端なのに、ちゃんとした大人に見せようとしている自分がいました。

テレビ番組には芸人さんがたくさんいますから面白いことを言おうとするのは違うし、結婚も出産もしていないから主婦の方やお母さん目線のコメントを言えるわけでもない。独身だとそれをネタにいじられるけど、グイグイ突っ込まれる感じでもなくて。最近でこそ『井森さんならこれくらい言って平気だろう』という周りからの空気を感じていますが、それを感じられるようになったのは40歳を過ぎてから。30代は、場面によってはどこか相手に近寄りにくい緊張感を与えていたかもしれませんね。

女性の30代って、思春期とはまた違う多感な時期。結婚していないと振れる話題が限られるとか、環境が違う女性同士の距離が縮まらないとか、いろいろありますよね。それぞれ触れられたくない領域があって、知らず知らずにギスギスした空気を出しちゃう。自分自身、心が不細工になるのはイヤだったので『私、気にしてません』とふるまっていたけれど、そう考えている時点で、人にどう思われるか気にしていたんだろうな」

テレビ界に新しい人が出てくる中、この先バラエティでやっていけるのかという不安も

「自分にはフレッシュさがないし、観る人にも出す側にも倦怠期なんじゃないかと。違う引き出しを探さなくてはと感じていました。お芝居なら、年齢に応じた役があるので、苦手だけどやらせていただけるなら女優にシフトチェンジしていこうかなとか(笑)。当時は、40 代になってバラエティで弾けている自分が想像できなかった。ありがたいことに今でも出させていただいているのは若いスタッフのおかげだなと感じています。

 

以前は若いとかキャリアが浅いというだけで、自分のほうがこの仕事を知っているんだと思っていたところもあったんです。だから打ち合わせでも自分から前に出て意見を言おうとしていました。でも、30代で年下のマネージャーが担当になってから、私にはない発想で凝り固まっていた頭をほぐしてくれることに気づいて。そこから自分が変わっていきました。何かモヤモヤしていても相談するといいアドバイスをくれるので、少しずつ解消されるというか。仕事とはまったく関係ない世間話をしながら、今後のビジョンが見えてくる場面もあるんです。年齢やキャリアに関係なく切磋琢磨することで楽しいものを生み出せるし、前に進めていると実感できる。若い人の話に耳を傾けるって大事なんだなと。

特に40代は貫禄のある空気を発してしまうと、若手が発言できなくてみんながイエスマンになってしまうことも。スタッフだって一生懸命考えてきたのに毎回採用されなかったら、仕事が楽しくなくなっていきますよね。やわらかい空気で相手が飛び込みやすい環境をつくりたいと意識するようになりました。年と共に固い頭をもちすぎると周りから人が離れ、孤立してしまうこともあるのかも。キャリアや年齢、自分にメリットがあるかないかにとらわれず、どんな人に会っても同じ温度でいられる人が理想ですね」

結婚を逃げにしない好奇心を忘れず全力で

実は20代のころは、結婚したいという願望も明確にあったそう。なかなか縁に恵まれず、気づいたら40代に。
「仕事につまずいていたりした時期は、相手さえいれば結婚しちゃえばいいかと思ってしまうこともありました。でも、結婚を逃げにしてしまうとこれでよかったのかとずっと悶々とし続ける気がして。それに、こう見えて平和主義者なので、モメごとが苦手。女性に家庭に入ることを望む人もいますし、好きなようにしていいよと言いつつ、実際はあまりいい顔をしない人もいますよね。

自分が我慢すればいいやと思ううちにストレスが溜まって、いい循環にならない…と思うんですよね。だれかに合わせるとか、世の中こうだからと道を選ぶとどこかで後悔する。周りからは『そろそろ嫁にいってください。トークのネタになるんで』なんて言われて笑い話にされてますが(笑)、そこは、自分がどうしたいかを大事にしたいですね」

30代までプライドをもつことが大人としてしっかり見せる術だと思っていた、という井森さん。見えない垣根をつくり出していたプライドを捨てたら、視界が開けてグッと楽しく。

「今はこれを知らないと恥ずかしいとか、何かを教えてあげようなんてかっこつけず、年下の人からいかに学んで盗むか!変なお土産を渡すんじゃなく、こっちからお土産もらって帰ろうという気持ちです。何が話題かを聞くと会話自体が刺激になるし、私の人となりをわかってくれるので次の仕事にも生かすことができます。とはいえ、業界の椅子は限られていますから〝井森枠〞は残しておいてもらえるといいのですが(笑)。

40代後半になれば大概の仕事は経験して、新鮮さはなくなっていきます。その中で大切にしているのは、好奇心を忘れずに全力であること。『これぐらいでいいか』とサボらない、あきらめない。モヤモヤしても、続けることであのとき辞めないでよかったと思う日が来るんですよね。今後も、世に自分の名前を知ってもらったバラエティ番組出演を大切に、ブレずに継続していくことができたら幸せです」

井森さんのモヤモヤヒストリー

30代のモヤモヤ
・10代からバラドルとして活躍
・結婚したい願望はあるものの、仕事との両立に難しさを感じる
・バラエティ番組での立ち位置や今後の方向性に悩む
・年下スタッフの意見を積極的に聞くようにして不安軽減

40歳を過ぎて…
・年齢やキャリアに対するこだわりを捨てる
・現在も数多くの人気番組に出演

タレント

井森美幸さん

1968年群馬県生まれ。高校1年生のときホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを獲得し、1985年歌手デビュー。バラエティ・アイドルとしてテレビに多数出演。現在でもさまざまな番組で活躍中。

Domani12月号 スッキリ40代に聞く!モヤモヤ30代の〝切り抜け方〟より
本誌構成時スタッフ:撮影/中田陽子(MAETICCO) 構成/佐藤久美子、山梨智子(本誌)

 


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