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LIFESTYLE夫婦関係

2020.06.16

あなたの苗字を名乗りたくないわけじゃないけれど…【モデル牧野紗弥の夫婦生活ホントのところ19】

モデルであり3児の母でもある牧野紗弥。実は、結婚前に漠然と考えていた「夫婦別姓」について、最近また考えをめぐらしています。そのわけは…。

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旧姓は自分のアイデンティティのひとつです

「牧野」は旧姓です。日常のさまざまなシーンで、結婚後も「通称(=旧姓)使用」で仕事をすることはよくありますよね。でも、プライベートでは多くの場面で戸籍の姓を使わなくてはなりません。

育った実家は牧野姓の本家。私たちは二人姉妹で、昔から祖父母には「牧野の姓を姉か私のどちらかに継いで欲しい」と言われてきました。今の日本では夫婦別姓は認められていないので、姉は実家の姓を残すため、入籍はせずに「事実婚」の形をとったんです。私自身は入籍によって姓が変わりましたが、やっぱり旧姓は私にとってアイデンティティのひとつ。今でも違和感を感じたり、もっとよく考えてから結婚するべきだったと後悔しています。

実際結婚するときも「結婚はしたいけど、姓は変えたくありません」と夫の家族に相談をしましたが、答えは「NO」。当時の私はそれを議論する勇気も知識もなく、なにより事を荒立てたくなかったこともあり、「いつか状況を整えてから、改めてこの話をしよう」と、自分自身の気持ちを一度おさめました。

私は夫の所有物でも便利屋でもない!

入籍するときは、幸せ絶頂なときであるとともに、相手の籍に入るほうにとっては、大切な自分の苗字とお別れするときでもあります。

なのになんとこの大切な日、前日のお酒が抜けないグダグダな夫は「結婚式の時間に間に合わないからとりあえず、(婚姻届を)ちゃっちゃと出そう」と大急ぎで済ませたんです。人生のけじめの瞬間なのに悲しくて。式場に向かうタクシーの中で感極まったわけではなくモヤモヤして号泣したのは、今でも苦い思い出です(笑)。

夫婦別姓(C)Shutterstock.com

去年あたり、夫とうまくいかないことが続くたび、戸籍をひとつにしていることもひとつの要因になっているのでは、と思うことがありました。入籍によって、夫は私を「所有している」という感覚を無意識のうちにもってしまっているのでは…? それが夫の言動からなんとなく感じられて、私から夫に「私はあなたの便利屋ではない」と言ったこともありました。

今から事実婚にするとデメリットがいっぱい…

そんな時、「事実婚」にするなら今かもしれないと思ったんです。戸籍が別なら、お互いが独立した個である意識も、お互いの尊厳も保たれるのでは、と。たまたま友人から弁護士さんを紹介していただいたこともあり、事実婚にするメリット・デメリットのお話を聞きに行きました。

話を聞いて、私は愕然としました。再び牧野姓に戻るなら、法律上は「離婚」するしかなく、それに伴うデメリットがあまりにも多いと知ったからです。私が望むのは、今の状況をできるだけ変えずに、私だけが牧野姓を名乗るということ。それには私が親権を手放す前提で話を進めるという覚悟とともに、子どもの戸籍と姓の変更手続きや、扶養の申請、現在加入している保険が事実婚でも有効なのかの確認作業など、さまざまなtodoリストをこなしていくことになります。

牧野紗弥▲今も夫婦別姓でありたいと思う私と、その気持ちを理解してくれている夫。これからどうなるかな。

現実には約96%の夫婦が男性の姓を名乗っているのだそうですし、さまざまな制度が、事実婚ではなく法律婚を対象にしてつくられているのは事実です。だから、私のように、入籍したのちにアイデンティティを理由に姓を戻すことは、子どもがいればなおさら多くのリスクや不便を生むことになります。女性の価値観や家族のありかたが多様化している今、多くの人がその現実に疑問を抱く場面も多くなっているのではないでしょうか。選択的夫婦別姓制度も検討されてはいますが、まだまだ解決への道のりは長そうだと感じています。

夫婦別姓▲こうして縁側でおばあちゃんが経験してきた思いを聞くのが好きです。また話そうね!

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モデル

牧野紗弥

愛知県出身。小学館『Domani』を始め、数々のファッション誌で人気モデルとして抜群のセンスを発揮しながら、多方面で活躍中。キャンプやスキー、シュノーケリングなど、季節に合わせたイベントを企画し、3人の子供とアクティブに楽しむ一面も。今年は登山に挑戦する予定。自身の育児の経験や周囲の女性との交流の中で、どうしても女性の負担が大きくなってしまう状況について考えを深めつつ、家庭におけるジェンダー意識の改革のため、身を持って夫婦の在り方を模索中。

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