腕の重みを利用して首まわりの筋肉をストレッチ
デスクワーカーの悩みのひとつが、首のコリ。前に突き出た“スマホ首”の状態は、頭の重さの3倍の負荷が首にかかると言われています。
「首まわりの筋肉は細かく複雑に構成されているため、さまざまな角度からのアプローチが必要です。細かく動かしながら、まんべんなくストレッチをかけていきましょう」(菅原さん)
1 イスに座ったまま姿勢を正し、頭の後ろで両手を組みます
2 次に、頭を手で押し込むようにして、おへそを見ながら背中から丸まります。気持ちのいいところで止めたら、首すじや背中が伸ばされているのを感じながら10秒キープ
3 姿勢をもとに戻して背すじを伸ばし、肩や首の力を抜きましょう。腕の力で首を静かに前に倒していきます。気持ちのいいところで止めたら、そのまま自然な呼吸で10秒キープ
4 そのまま頭をゆっくりと外側にひねり、気持ちのいいところで止めたら、首すじが斜め前に伸ばされるのを感じながら、自然な呼吸で10秒キープ。背中が丸くならないよう気をつけましょう
5 頭をゆっくりと逆側にひねって気持ちのいいところで止めたら、首すじが斜め前に伸ばされるのを感じながら、自然な呼吸で10秒キープ
6 姿勢をもとに戻します。右手は左の側頭部に、左手は背中に置いて、右ひじを下げながら、左の首すじを横向きに伸ばしていきます。気持ちのいいところで止めたら、自然な呼吸で10秒キープ
7 逆側も同様に行います。左手は右の側頭部に、右手は背中に置いて、左ひじを下げながら、右の首すじを横向きに伸ばしていきます。気持ちのいいところで止めたら、自然な呼吸で10秒キープ。終わったら、静かに体勢を戻します
「頭と首すじを、前、右斜め前、左斜め前、右、左とそれぞれの方向に向けてまっすぐストレッチすることによって、首から肩、肩甲骨にかけての筋肉を伸ばすことができます。
ポイントは首を前に倒すときに、腕の重みだけで行うこと。だらーんと力を抜いて、腕の重みがそのまま頭や首にひっかかるようなイメージで行ってみてください。硬く縮まった筋肉がゆるむことで、とどこおっていた血流やリンパの流れがよくなるので、終わったときとてもすっきりすると思います」(菅原さん)
教えてくれたのは
トレーナー&インストラクター
菅原みどりさん
すがわらみどり●NPO法人日本ウェーブストレッチ協会認定ストレッチインストラクター。サロン・ド・エンジェル・エンジェルスクールリフレクソロジーコース終了、中国上海中医薬大学国際教育学院・推拿・解剖短期教育課程修了。34歳で業界最大手のストレッチ専門店に入店し“予約の取れない人気No.1トレーナー”に。36歳で独立、開業。現在はオーナーとして「ストレッチ&トレーニング Lucky★star」を運営するかたわら、大手企業から委託を受けてビジネスパーソンに向けたストレッチのグループレッスンも定期開催。骨格模型を用いたロジカルな解説や個別の悩みに応える丁寧な指導に定評がある。公式サイト▶ストレッチ&トレーニング Lucky★star
撮影/黒石あみ
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構成・文
谷畑まゆみ
フリーエディター・ライター。『Domani』連載「女の時間割。」等、働く女性のライフストーリー・インタビュー企画を担当しています。カウンセラーやキャリアコンサルタントのスキルを活かして、YeLLのクラウドサポーターや転職フェアでキャリアアドバイザーとしても活動中。