座ったまま10秒で肩の血流がめぐり始める
1日中前かがみな姿勢で過ごしがちなデスクワークは、ガンコな肩コリの最大要因。筋肉の緊張状態は、できればこまめにゆるめたいもの。そんなときに試したいのが、デスクに座ったままでもできる肩のストレッチです。大きな動きではないので自宅はもちろん、オフィスでも実践できます。
「パソコン作業で内向きになってしまいがちな肩の関節を、外側に向けてあげるだけ。肩の関節を運動させるようなイメージです。とても手軽で簡単です」(菅原さん)
1 イスに座ったまま、よい姿勢をとってください。背すじはまっすぐに伸ばして足をそろえ、腕は自然に下しましょう
2 軽く胸を張り、小指を外に向けるように手のひらをゆっくりと外側に開きます。開ききったら、肩の力をぬいてそのまま静かに呼吸しながら10秒キープ。終わったら、静かに腕を戻します
「動きをわかりやすく伝えるために“小指を外に”と説明しましたが、実際に動かしたいのは肩の関節。手のひらを外に開きながら肩を手で触ると、前向きになっていた肩の関節がぐるんと大きく外側に動くのが確認できます。一緒に肩甲骨も動かせるので、キープしている間にじんわり血流がめぐってくるのがわかります」(菅原さん)
▲手のひらを外側に向けるときに、肩の関節が動いていることを意識して
教えてくれたのは
トレーナー&インストラクター
菅原みどりさん
すがわらみどり●NPO法人日本ウェーブストレッチ協会認定ストレッチインストラクター。サロン・ド・エンジェル・エンジェルスクールリフレクソロジーコース終了、中国上海中医薬大学国際教育学院・推拿・解剖短期教育課程修了。34歳で業界最大手のストレッチ専門店に入店し“予約の取れない人気No.1トレーナー”に。36歳で独立、開業。現在はオーナーとして「ストレッチ&トレーニング Lucky★star」を運営するかたわら、大手企業から委託を受けてビジネスパーソンに向けたストレッチのグループレッスンも定期開催。骨格模型を用いたロジカルな解説や個別の悩みに応える丁寧な指導に定評がある。公式サイト▶ストレッチ&トレーニング Lucky★star
撮影/黒石あみ
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構成・文
谷畑まゆみ
フリーエディター・ライター。『Domani』連載「女の時間割。」等、働く女性のライフストーリー・インタビュー企画を担当しています。カウンセラーやキャリアコンサルタントのスキルを活かして、YeLLのクラウドサポーターや転職フェアでキャリアアドバイザーとしても活動中。