(取材データ)マミさん(仮名)、51歳。離婚したのは5年前、46歳のとき。大学院生の息子と大学生の双子の娘を育てるシングルマザー。娘たちが小学生のときに夫と「長男が成人したら離婚しよう」と話し、それまでは仮面夫婦生活に耐えたというエピソードの持ち主。現在は既婚男性と不倫中。
結婚前から違和感を覚えるところはあった
「別れた夫は九州男児だったんです」。この言葉をこの連載で聞くのは、もう何回目でしょうか。いや、九州男児にだって素敵な男性はもちろんいるはず。それなのに、今まで聞いた感じだと、九州男児の地雷率高すぎ(涙)!
というわけで、今回取材したマミさんの元配偶者も偶然ながら九州男児。
マミさんは大学院1年生の長男と、大学4年生の双子の娘がいるシングルマザー。現在長男は地方でひとり暮らし、マミさんは娘たちとの3人暮らしです。
会社の同僚だった5歳年上のAさんと結婚したのは、26歳のとき。
マミさん:私はスピリチュアルな感覚を大事にしているんですが、彼と初めて会ったときも、「この人と結婚する」って感じたんです。
最初はマミさんの友人がAさんのことを好きで、Aさんはその友人と付き合ったのですが、途中で友人がAさんの友人のことを好きになって乗り換えたので、結果的にマミさんとAさんが付き合うことに。
「様子がおかしい」と思い始めたのは、実は交際中から。
マミさん:ものすごくケチな人で、交際してからすぐに、デートは毎回彼の部屋で私がご飯を作る、みたいなデートばかり。しかもその費用は何故か年下の私が出していました。家まで送ってくれることもないし……。そのときは何とも思ってなかったけど、友達に話していて「あれ?」って思うことはありましたね。
結婚前に大事にされなかったら結婚後も大事にされることはない
交際段階で大切にしてくれなかった男性が、結婚してから大事にしてくれるワケがない。普通に考えたらわかることが、恋愛バイアスで見えなくなってしまって不幸な結婚をしてしまう女性の、何と多いことか(嘆)。
マミさんも一度は大事にされていないことに気づいて別れたのですが、ダメンズの彼を「かわいそう」と思ってしまい、結局よりを戻して結婚してしまったのです。
結婚してさらに「あれ?」と思う事件が勃発。それは、結婚してから彼の九州の実家に行ったときのこと。
マミさん:彼が運転する車に家族で乗り込むとき、私が助手席に座ろうとしたら義母が私を突き飛ばして助手席に座ったんです。びっくりして夫にあとから言ったら、「お前は嫁なんだから当然だろ。お母さんは悪くない」って。
そこからは、常に義母と夫の取り合いのようなライバル関係に。そして子供が生まれてからは子供を巡って夫のマウンティングに悩まされるようになって行くのです。――両親がおかしい人だと、だいたい息子もおかしい。だから皆さんも、結婚相手の家族には「結婚する前に」必ず会っておくことを、心から勧めたい(切実)!
そんなワケで、結婚してからのマミさんの苦悩のお話は次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。