結婚後は夫の理不尽さがエスカレート!
結婚前から大事にされてない感はあった夫。一度は別れたものの、「ひとりにしたらかわいそうかな」という理由で結婚したのですが、私は声を大にして言いたい。それって「情」で、愛ではないから!
前回のお話▶︎「子供が成人したら離婚しよう」と約束して6年続けた仮面夫婦生活
そして結婚にはやっぱり「愛」や「尊敬」がないと、長くは続かない。愛が情に変わることはあっても、情だけで繋がっている男女って、どこかいびつな気がします。
案の定、結婚後、家族になったマミさんに対し、安心からなのか夫のAさんはさらにないがしろにする態度を取ってきたそう。
マミさん:自分の母親にはお金を渡したりするのに、私には収入額も知らせず、生活費しか渡さずに、何も買ってくれない。母の日に「TVのCMみたいに、カレーを作って欲しいな」とリクエストしたら、「は?俺の母親はお母さんひとりだから。お前は母親じゃねーし!」と一蹴されました。「俺の家族は、子供たちと俺の家族だけだから」って、私のことは他人扱いするんですよ。そして大手企業勤務だから稼ぎはあるはずなのに、旅行に行きたいと言っても、実家の福岡にしか連れて行ってもらったことはありませんでした。
さらには結婚してからはマミさんを支配しようとする言動が多くなり、「家では飲むな」「タバコは吸うな」など、禁止事項ばかり押し付けて、ふたことめには「この生活は誰がさせてやってると思ってるんだ」と言って来る。
失礼ながら、話を伺っているだけでも、「こんな不自由な結婚生活なら独身の方が自由で楽しいな」と思ってしまった私。結婚はやっぱり、すればいいってもんじゃなくて、誰とするかが大切なんですよね。
クリスマスの日に夫が仮面夫婦宣言
マミさん:私も、そんな生活に嫌気がさして、いつも「離婚したい」と夫に対して口癖のように言ってたんです。そしたら、双子の娘たちが小学4年生の時のクリスマスに、突然、夫がキレて。「お前はいつも離婚したいって言うけど、本気なのか。本気なら、子供が成人したら離婚しよう」と告げられました。
実はマミさんの「離婚したい」は本気ではなく、愚痴のようなものでした。けれど気が強い彼女は、そんな夫に「本心ではないのよ」と言うことができず。「本気だよ」と答えてしまったところ、その日からマミさんに対し敬語になり、必要最低限のことしか話しかけてこない仮面夫婦生活に突入。
そんな日々から逃れるように、マミさんは働きに出るようになり、そこで出会った上司と不倫の関係になったのです。
スピリチュアルな世界に目覚め、離婚後も既婚男性ばかりと関係を持つマミさんのその後のお話は次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。