世界で年間約500万トン!「廃棄残布」から産まれた服がすごい
もうかれこれ1年ほど経つでしょうか?とあるファッション雑誌で特集されていた記事で偶然目にした時から、その存在が気になり、ひそかに応援し続けている一人の女性がいます。
その女性は、株式会社coxco(ココ)代表の西側愛弓(にしがわあゆみ)さん。まだ20代ながら、フィリピンの貧しい子どもたちをモデルに起用したファッションショーを開催したりと、幅広い社会貢献事業を行っている女性です。
そんな彼女が今年5月に立ち上げたファッションブランド〝coxco(ココ)〟は、「服のかたちをしたメディア」がテーマ。私たちの日々を彩るのになくてはならない〝ファッション〟の裏側で起こっている様々な社会問題を取り上げ、課題解決を目指すブランドです。
ブランドデビューからずっとチェックしてきましたが、先日、念願叶って展示会にお邪魔させて頂きました。
インスタグラム等でずっと気になっていた〝Vol.1〟コレクションの洋服をついに実物を見られる日が!ワクワクしながら拝見したこちらのシリーズのテーマは、〝廃棄残布〟問題。
〝サンプル生地〟と聞いて、あまりピンと来ない方も多いかもしれませんが、洋服を量産する前の開発段階でおそらくどの会社でも必ず作成されるこちらの生地。あくまでも〝サンプル〟用なので、洋服のサンプルを作成した余りはそのまま生地屋さんやメーカーの倉庫に眠ったままのことも多いんです。
うーん、まだまだ若輩者ながら、かれこれ10年以上この業界一筋で働いている者としては、身に覚えがあり過ぎる…!実際に生地をサンプル作成用にカットしながら、「そういえばこの余った生地はどこに行くんだろう?」なんてふと考えたことはありましたが、特に深く追求しなかった自分がお恥ずかしい!
ちなみにそのコレクションの一部がこちらのプルオーバー。ぱっと見はただの色違いに見えるかもしれませんが、実はそれぞれ生地は全く別もの。どちらも裏毛(スウェット)素材ですが、倉庫に眠る残布を使用しているので、パターンは同じでも生地の表面感や厚さが全然違うのが面白い!
2歳半の娘に汚される悲劇を恐れつつも、生地が柔らかくてきれいめなブラウス感覚で着こなせそうな白を購入しました。
ブランド初コレクションのワンピースもとってもキュート♡ちなみに、こちらは古着や残布を原料にして再生した再生ポリエステルを使用して作られた商品。一つ一つにぎゅっと作り手の想いが大切に編み込まれているようで、ワードローブの中でも特に価値ある1枚になってくれそうです。
代表の愛弓さんと。写真で拝見していた通り、実物もとってもキュートな方でした!(撮影の時だけマスクを外させていただきました)
大切な我が子の未来に責任を持つ母として、女性として、そして1人の人間として。まずは〝知る〟ことから第一歩!ぜひ検索してみていただきたいブランドのご紹介でした。
Domanist
杉本 緑
1児の母。洋服への愛が高じてアパレル業界へ飛び込み、某アパレル会社で企画、生産に携わる。舞台や落語などの芸術鑑賞で自らの感性を刺激。娘との日常を描いたユニークなイラストもSNSで発信中。
Instagram:https://www.instagram.com/green_sgmt/
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