異変に真っ先に気づいたのは実家の母だった
前回のお話▶︎同居義母のいじめに耐えられず、ついに胃炎でダウン!
今回の梢さんシリーズ、離婚の原因は義母との同居だと皆さん思っていますよね? ところが実は、最後の決め手になったのは全く別の事件だったのです。
義母の嫁いびりに耐えられず、急性胃炎になり一度は実家に戻った梢さん。けれど母親に心配をかけまいと再び自宅に戻り、同居生活を再開します。
梢さん:そこから1年くらいは我慢してたんです。ただ、実家に帰る回数が徐々に増えて、1週間に1度は帰っていました。あるとき、リビングで母とお茶を飲んでいたら、母が言ったんです。「もういいわよ。離婚したいんでしょ? あなたはまだ27歳だしまだ若いんだから、今別れないと次の出会いも生まれないわよ」って。
前回書いたように、梢さんの母親は美容室経営で、幼いときから娘よりも常に仕事優先。そのせいで梢さんは母親に対していい感情を持っていなかったけれど、結局娘の異変に、そして「離婚したい」という思いに真っ先に気づいたのもお母様でした。
梢さん:この人やっぱりすごいなって。
さかい:お母さんって、やっぱり偉大ですよね!
自分を厳しく育ててきた母親がこう言ってくれたことで、責任感の強い梢さんもようやく、「もうがんばらなくていいんだ」と思うことができたそう。
さかい:ところで、旦那さんはお母様から電話で叱られてから、態度に変化はあったんですか?
梢さん:改まったところもあるけど、基本は変わりませんでした。ただ、彼よりもお義母さんのほうが「梢さんが入院したのはもしかして私のせい?」と気づいたみたいで、3人で外出するときも「ふたりで行ってくれば?」と気を使うようになりました。
けれど、血が繋がっていないからこそ、一度嫌になってしまったら、嫌いになるスピードは早かった!
夫が仕事で梢さんが義母と家でふたりきりになるときは、話したくないので一歩も自分の部屋から出ないようになり、「離婚したい」という思いは急ピッチで加速。
そして、そんな中、梢さんの堪忍袋の緒が切れる事件が起こったのです。
同居や嫁いびりよりも耐え難かったその事件とは!? その内容については、次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。