(取材データ)秀子さん(仮名)、47歳。フリーアナウンサー。27歳で同僚と結婚。結婚式準備中に彼の浮気に気づくも後に引けずそのまま挙式→入籍。結局結婚後にも浮気が発覚し、その後29歳で離婚。
TV局勤務のエリートの彼は女性に優しいタイプ
結婚前に彼の浮気に気づいたけれど、後に引けず結婚した。そういう話って結構聞く気がします。
浮気が許せない私のようなタイプからすると、長年連れ添った倦怠期夫婦ならまだしも、恋人期間中に浮気だなんて、そこでもう「ナシ!」と判断してしまう事案なのですが、意外と許す派の方も多いんですね。「まあ、結婚したら浮気癖も直るだろう」と思うのでしょうか。そして、実際、結婚したらどうだったのか。気になりますよね?
今回の秀子さんは、まさに結婚式準備期間中に彼の浮気が発覚。
秀子さん:私が地方局の契約アナウンサーだったときに、同じ局の制作部署で働いていたのが3歳年上のAさん。ふたりともお笑い好きで笑いのツボが合うので、話していて楽しくて。外見は全く好みではなかったけれど、いろんなセンスが似ているから気が合うところに惹かれて、どちらかと言えば私のほうが好き好き!ってなって付き合い始めました。
付き合っているときから感情がわかりづらいタイプだったAさんは、秀子さんのことも好きなのかどうかよくわからず、約3年にわたる交際の間も、突然テンションが低くなって疎遠になることがあり、2度ほど別れたことがあったそう。
秀子さん:そういうときはメールも少なくなるし、ふたりで会おうと言っていた休日も、みんなで会うことになったりして、わかりやすいんです。今から考えると、ほかにいいなと思う人がいたんでしょうね。
アラフィフの今、私は「結婚するなら情緒が安定している人!」と恋愛コラムで推奨しているのですが、若かった秀子さんは、彼の気分屋なところを気にしなかったそう。
さかい:交際中から、女性にだらしなかったりモテるような様子はあったんですか?
秀子さん:う〜〜〜ん。モテるというよりは、人当たりがよくて女心を汲み取る優しい人で、女子会とかにいても違和感なく馴染めちゃうタイプ。女性に警戒心を持たせない、というんですかね。
それ、いちばんモテるやつじゃん!
Aさんはテレビ局勤務で女性に警戒心を持たせない、いわゆるフツメン。これって婚活市場にいたら、いちばん人気の層ですよね。
そんなAさんと結婚したらどうなったのか。そのお話は、次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。