愛が冷めきった仮面夫婦のリアルな実態とは!?
前回のお話▶︎結婚わずか1週間後に夫の浮気が発覚して愛は冷めました
まだ27歳だった秀子さんは、子供が欲しいと思っていましたが、浮気を白状した夫とは妊活する気にもなれない。そんなわけで、「今は子供のことを考えるのはやめよう」と思いながら、単なる同居人と化してしまった夫と仮面夫婦生活を続けていました。
さかい:仮面夫婦って、どんな感じなんですか?
秀子さん:休日には一緒にご飯行ったりもするし、年1回は旅行にも行くし、普通に仲はいいんですよ。旅行貯金として毎月1万円ずつ一緒に貯めたりもしていたし…。だけどもう夫婦生活はないし、愛情はない。「これを何十年も続けることができるだろうか」と考えてしまいました。もし今、彼が転勤になったら、私は着いて行かないだろうな、と。ほんと、ただただ、「邪魔にならない同居人」というだけの存在。
そんな生活に虚しさを感じて「これからの人生、どうしようかな」と思っていたところに好きな人が現れたのです。その相手と食事に行ったりしていると、夫もそれに気づいて「俺に何か言うことない?」と聞かれました。
秀子さん:正直に「今、会ってる人がいる」と答えました。実はその少し前に「子供どうする?」と、急に聞かれたときがあったんです。「3年くらいはいいかな」と答えたけれど、今思えば、あれは彼が私の気持ちを確かめるために入れた、軽いジャブだったのかもしれません。
秀子さんに好きな人ができたことをきっかけに、ふたりは離婚。元々冷めきった夫婦だったので、離婚自体はスムーズに成立したのですが、その後Aさんは1年以内に再婚し、秀子さんは「やっぱり他に誰かいたんだな」と思ったそう。何だか切ないですね。
さて、めでたく(?)仮面夫婦を卒業した秀子さん、好きな人とは上手くいったのでしょうか? その気になる恋の続きは、次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。