カカオ廃材にフォーカスした新スイーツ「ECOLATE(エコレート)」
環境問題に関心の集まるなか、間伐材や竹害から生まれた放置竹林の竹を食材として使おうとする取り組みが始まっているのをご存知でしょうか。
食べることが地球のためになる、新たな食材を見つけるプロジェクト、LIFULL Table Presents「地球料理-Earth Cuisine-」では、第3弾としてカカオ廃材にフォーカスした新スイーツ「ECOLATE(エコレート)」が登場!
世界中で愛されるスイーツの一つ「チョコレート」の原料である“カカオ”。長年にわたり生産体制と環境への配慮が十分になされておらず、農地拡大による森林伐採で環境破壊を招いたり、さらにはカカオ農家の貧困問題や児童労働問題などカカオを取り巻く社会課題が重なっています。
このままでは2050年までにチョコレートの原料であるカカオ豆が絶滅の危機があり、大好きなチョコレートが食べられなくなってしまうかもしれないのです。
そんなチョコレートが抱える課題の持続的な解決を目指し、カカオから出る大量の廃材を活用した新しいカカオスイーツ「ECOLATE(エコレート)」が開発されました。
「ECOLATE CARRE(エコレート カレ)」
▲¥2,200(税込)
「SUGALABO」「THIERRY MARX」など、数々の名店でシェフパティシエを歴任した江藤英樹さんによる「ECOLATE CARRE(エコレート カレ)」は、カカオ豆の殻や、枝、葉を使用したひと口チョコレートです。
カカオ豆の殻を50%含む一枚は、カカオ豆の殻を感じる食感とビターな香ばしさが楽しめ、カカオの枝を20%含む一枚は、ほのかな枝の香りと食感で、舌の上に木々を感じる味わい。さらに、カカオ豆の殻・枝・葉を30%ブレンドした一枚は、まるで森にいるような香りと今まで味わったことのない新しい食感が楽しめます。
カカオ豆の殻、枝、葉をパウダー状にし、グラニュー糖とココナッツオイルだけを加えて撹拌したというシンプルな構成なので、素材そのものの味わいやワイルドな風味が楽しめ、全く新しいアプローチでカカオの世界観が体験できますよ。
「ECOLATE TABLETTE(エコレート タブレット) 」
▲¥1,760(税込)
「クリオロ」「パティスリーキャロリーヌ」などを経て、「Social Kitchen」でディレクターを担う上妻正治さんによる「ECOLATE TABLETTE(エコレート タブレット)」は、パウダー状にしたカカオ豆の殻を33%使用した板チョコレートです。
殻独特の渋味や苦味を和らげるためにキビ糖やココナッツオイルなどを使用し、マイルドでなめらかな口どけと共に殻の食感も楽しめる仕上がりに。カカオマスを使っていないのにチョコレートのような香りや酸味、ほろ苦さなど、複雑で奥深い味わいには驚きです。
〜 環境・社会の問題を知るきっかけに 〜
カカオの廃材から生まれたサスティナブルなスイーツ 「ECOLATE(エコレート)」は、今まで当たり前のように食べていたチョコレートの背景に、いろいろな問題があるということが知れるきっかけでもあります。新たなカカオの魅力が楽しめる「ECOLATE(エコレート)」、ぜひ注目してみて下さいね。
※文中の価格は全て税込価格です
こちらの記事もたくさん読まれています
お取り寄せして食べたい!「フェルム ラ・テール 美瑛」絶品スイーツ2選
「アルマーニ / リストランテ」のコースメニュー〝LOSS FOOD MENU〟って?
チョコレートアドバイザー
西村 裕子
学生時代からアルバイトで稼いだお金で、海外ブランドの菓子類につぎ込むなど、ショコラ愛好歴は20年以上。2011年よりチョコレートに関する情報ブログを運営。2014年、チョコレート鑑定家クロエ・ドゥートレ・ルーセル氏が講師をつとめた、日本コネスール デュ ショコラ協会認定のシニアアドバイザー(チョコレートアドバイザー)の資格を取得。