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LIFESTYLE インタビュー

2021.06.10

竹内由恵さん「子どもが生まれてからの悩みに、みんながすごく親身になってくれて。ママ友たちに救われています」

 

女には3つの顔、3つの時間がある…。人気連載「女の時間割。」はアナウンサーからタレントに活動の幅を広げ、静岡暮らしをしながら子育てと仕事を楽しむ、竹内由恵さんの母時間についてお届けします。

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1日のもち時間は誰でも等しく24時間。けれど、時間の使い方や過ごし方にはその人のスタンスや個性が現れます。この連載では子どもをもち働く女性の“1日の時間割”を軸に、ひとりの女性の中の女・妻・母の3つの顔に迫ります。

竹内由恵さんの「女の時間割。」
Vol.1「女」時間〜ひとりの女性として仕事に向き合う時間〜 
Vol.2「妻」時間〜妻として夫に向き合う時間〜 
Vol.3「母」時間〜母として子どもに向き合う時間〜 ←この記事

タレント・35歳
竹内由恵 さん

竹内由恵さんの「母」時間をClose up 12:00@Street
コロナ禍なので十分に対策しながら、子どもに外の世界を見せたくてお散歩へ

「子どもはまだ3か月ですが、家の中でずっと私とふたりきりだときっと刺激が少なくてつまらないだろうなと思うんです。何か目で追うようなものをたくさん見せてあげたくて、なるべく散歩に出かけています。たとえば公園で野球をする中学生の姿を見せたり、鮮やかな色のお花を顔の近くへもっていったり。いい刺激のある環境をつくってあげることを大切にしています」

「母」時間 竹内由恵さんのとある水曜日
この連載では事前に“ある日の時間割”についてアンケートに回答してもらい、撮影シーンを構成しています。竹内さんの「母」時間を紹介します。

 5:30 授乳のタイミングで起床、コーヒーを飲み、コンフレークを食べる
 6:00 洗濯1回目(子どもの衣類)、シャワー、身支度
 7:00 オンライン英会話を30分
 8:00 夫は仕事へ、子どもの授乳、洗濯2回目(大人の衣類)
 9:00 子どもにシャワーを浴びさせて、保湿クリームを塗る
 9:30 子どもと遊ぶ、歌を歌ったり床で体を動かしたり
10:00 授乳
12:00 授乳してから、子どもと外出
(スーパー、カフェ、お菓子教室、ヘアサロン、役所など毎日どこかしらに外出して気分転換。カフェでは漫画を描いたりパソコンで調べものをしたり、メールを打つなど自分のことをする。その間子どもはベビーカーの中でわりとおとなしく寝ている)
14:00   買い出しのためスーパーへ
15:00 帰宅してすぐに授乳、子どもと遊ぶ、テレビで映画やYouTubeを見て過ごす
16:00 洗濯物を取り込みたたむ
17:00 夕方日がすこし落ちてきたら、子どもを連れて近所の公園まで抱っこ紐でお散歩
18:00 夕飯の準備をしながら子どもの相手
19:00 子どもと一緒にヨガの動画を見ながら軽く体をストレッチ
20:00 シャワーを浴びてから子どもをお風呂に入れ、終わったら保湿剤を塗る
21:00 授乳後、子ども就寝、夜中に1、2回起きるのみ
22:00 夫帰宅、一緒に夕食を食べる
23:00 白湯を飲んで私だけ先に就寝

“焦ることはない”と諭してくれた、先輩ママの愛ある励まし

竹内さんがインスタグラムで展開しているエッセイ漫画は、飄々としたタッチの中にひとさじのはっとする視点が感じられて味わい深い。率直な打ち明け話があったり、赤ちゃんを“赤さん”と呼ぶなど独特の世界観も。中でも、新米ママとしての心のうちを繊細に深堀りしている回があって、思わずスクロールする指が止まってしまう。それは“先輩ママさんの言葉で気が楽になった”というエピソード。

「子どもと一緒にいると、これまで味わったことのないような幸せがこみ上げてきます。ただ今は子どもから本当に目が離せないのでほかのことが何もできないというストレスはあります。夕方になると“ああ。今日も1日が終わっちゃうんだ”という、なんともいえない焦りを感じることもありました。たとえばこれまで何か悩みがあったらすぐ友達に相談していたのですが、今はそんな時間すらとれません。

少しうつうつとした気分になっていたとき、静岡で知り合った先輩ママとやりとりする機会がありました。その方に“自分にとっては無意味に感じる時間も、赤ちゃんのための時間になっているんだよ。今は赤ちゃんのために自分の時間を使っているんだと割り切ってみたら?”と言われて、気持ちがとても楽になりました。すごくしっくりきたので、それをエッセイ漫画で描いてみたんです。彼女の言葉で私も救われましたし、今自分が感じているモヤモヤはみなさんが通ってきた道。それを伝えたいなという思いもありました。

もうひとつ、友人の言葉で印象に残っていることがあります。それは“人生はマラソンだから、短距離での競争は関係ない。それぞれのタイミングがあるのだから、自分は今子育てしかできていない、周りは仕事でこんなに活躍しているのに、とか比べることはないんだよ”という言葉。ああ本当にそうだなと。長い目で見れば今のこの時期だって貴重な時間だったと思えるはず。焦らずに人と比べず、自分が今大切だと思っていることを一生懸命にやっていこうと、前向きな気持ちになれました」

子育てに関しては対照的な夫婦かもしれません

“メールや電話はしづらくなったものの、ママ友と何かのタイミングで連絡をとりあい、LINEで励ましあっていると一気に気持ちが軽くなる”と笑顔を見せる竹内さん。それぞれの仕事を頑張っていた時代にはそれぞれに異なる事情があり、話す機会は多くても悩みに役立つ情報をシェアするまでは至りにくい。しかしママ友の場合には同じような経験や通ってきた悩みという共通体験があり、それが人と人とを改めてつなげてくれる。

「ふと感じたんですけど、子どもが生まれてからの悩みって、同じ立場のママ友がみんな親身になってくれるというか、連帯感がすごいんです。まったく同じ悩みを経験しているから、たとえば保育園の悩みに対して丁寧な長文でアドバイスを返してくれる。“ベビーシッターさんが見つからなくて”と話すと、周りの友達に聞いてくれてまで情報を集めて送ってくれるんです。なんとかして助けてあげたいという気持ちがうれしくて。ママとしての仕事はある程度共通しているから、知識や情報が役に立つ。大変な思いをしているからこそ気持ちもわかる。このつながりを大切に、私もいつかお返ししていきたいなと思っています」

先輩ママの言葉通り、人生はマラソンであるように子育ても短距離ではなく長距離走。この先どんなふうに子育てをしていきたいか、竹内さんにたずねてみると…。

「まだ小さいので具体的なことは考えていません。でも、私の母がそうしてくれてきたように、子どものやりたいことを尊重していくんだろうなとは想像しています。母は専業主婦でしたが、父の仕事で海外生活をしていた時代もあったことから、イタリア語や英語のレッスンを受けるなど向上心のある女性でした。受験も就職も私の気持ちを尊重してくれて、“いいね”“頑張ったね”“すごいね”とほめてくれる。それがうれしくて私も母に報告をしていました。おそらくそんな母の影響を私も多分に受けているような気がします。

感謝しているのは、両親が私にとってよい環境を整えてくれたこと。私も子どもに何かしてあげられるとしたら、できるだけ環境を整えてあげることかなと思っています。いろいろなところに目を向けて、自分で自分の可能性を広げてほしい。そのためには、守るというよりは刺激的な世界に送り込むことを私はしたいなと思っています。一方で夫は“手厚く守るタイプ”で、私とは対照的。たとえば今だと、外出時に子どもに外の世界を少しでも見せたい私がベビーカーのフードを上げると、まぶしいんじゃないかと心配する夫がフードを下げる。上げたり下ろしたり忙しくて(笑)、でもその対照的なところがいい効果をもたらすのではないかと期待しています」


アナウンサーとして“伝える”仕事に従事してきただけに、ひとつの質問に対して慎重に言葉を選びながら、考えや気持ちを丁寧に率直に伝えてくれた竹内さん。本編で紹介しきれなかったお話はスピンオフにてお届けします。そちらもチェックしてみてくださいね。

竹内由恵さん

1986年、東京都生まれ。子ども時代に父の仕事でアメリカやスイスで海外生活を5年経験後、高校は日本の進学校で学び、慶應義塾大学に入学。2008年にテレビ朝日アナウンス部に入社。同年『ミュージックステーション』のサブ司会に抜擢され、『やべっちFC』や『世界水泳2011』などスポーツ番組のキャスターを経て、『スーパーJチャンネル』や『報道ステーション』などのニュース番組のキャスターとして活躍。33歳で結婚を機に退社し、夫の勤務地である静岡での暮らしをスタート。35歳で長男を出産。妊娠中からインスタグラムでマタニティライフや静岡での暮らしをイラストエッセイとして発信。その率直でユニークな内容が注目を集めている。趣味はカフェ巡り。大好きなコーヒーについて学ぶため、昨年UCCドリップマスター資格も取得。
インスタグラム:https://www.instagram.com/yoshie0takeuchi/

撮影/眞板由起 スタイリスト/瀬上裕香 ヘア&メーク/窪田健吾(aiutare) 構成/谷畑まゆみ 

ブラウス¥30,800(LE PHIL NEWoMan 新宿店<ル フィル>) アメジストのピアス¥26,400(anapnoe 渋谷ヒカリエ ShinQs店<アナプノエ>)リング(竹内さん私物) スカート、スニーカー(スタイリスト私物)

<協力社リスト>
anapnoe 渋谷ヒカリエ ShinQs店 03-6434-1772
LE PHIL NEWoMan 新宿店 03-6380-1960
ニューウェルブランズ・ジャパン ベビー事業部 お客様サポートセンター 0120-415-814

※政府や自治体のガイドラインに基づき、感染症対策を徹底して撮影を行なっています。

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