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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2018.03.04

束縛は愛情表現?再婚してわかったモラハラ夫の正体・・・【バツ2の美魔女・藍子さんの場合Vol.2】【連載:バツイチわらしべ長者】

 

人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生き、幸せになることをあきらめない人生のサバイバーでもある。バツという離婚経験が、幸せな結末=マルになる日を夢見て。そんなバツイチたちへのインタビュー。

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「年収3千万以上で一緒に事業ができる+自分の母親を大事にしてくれるオトコ」を求めて、23歳の若さでバツイチになった藍子さん。

実は藍子さん、離婚直前に今ご活躍されている某業界に転身されています。もともと上昇志向が強かった藍子さんは、営業販売の仕事=売れば売るほどお金が入ってくることから、売り上げ目標を達成するため、今まで以上にがむしゃらに仕事に打ち込むように。

連載過去記事:第1回「年収3千万円以上ないと理想の生活は成り立たないんです」

14歳年上の好条件男性と出会って3か月で電撃再婚!

そんなときに飲み屋で出会って意気投合したのが、14歳年上の2番めの夫、Kさんでした。

ハイ、ここでのちに、モラハラ夫であることが発覚するKさんについてまとめます。

・大手商社勤務
・一流大学卒
・38歳バツなし独身
・都内に地下1階付き3階建ての持ち家&高級外車を所有
・優しくていい人(に思えた、そのときは)
・外見は友達に「なんであんな人がいいの!?」とびっくりされるくらいの非・イケメン

藍子さん(以下、あ):「私、自分が『素敵!』と思うスイッチが入っちゃうと、本当に周りが見えなくなるタイプなんです。年上で物知りな彼は、当時仕事で伸び悩んでいた私の話をよく聞いてくれて、的確なアドバイスをくれる、頼もしい存在に見えた。だから友達に彼の外見のことを言われても気にならなかったし、もう、『この人は私の世界のたったひとりの理解者だわ!』と思い込むくらい彼にのめり込んでいました」

16歳のときからお金に苦労して働いてきた藍子さんは次第に、「こういう人に身を委ねてみるのもいいかもしれない……」と思うように。

——ってアレ? 藍子さん、あんなにやりたいと願っていた、ビジネスはど〜したっ!?

あ:「頑張ってるのに疲れちゃって、急に『ラクしたいな』って思っちゃったんですよねぇ。彼も38歳で、そろそろ結婚したいという意思がありましたし。——そんな矢先に、妊娠が判明したんです。離婚したばかりだし、普通ならここで慎重になるんでしょうけれど、1度目の離婚がスムーズだったから、『ダメだったらまた別れればいいや』という軽い気持ちでした。でもそれがすべての失敗の元だったんです…」

「その人と結婚するなら、親子の縁を切ってちょうだい」

付き合ってすぐ一緒に暮らし始めたふたりでしたが、3か月後には藍子さんの妊娠が発覚。このとき、藍子さん24歳。そう、離婚してから1年未満で起こったことなんです。 展開早っ!!

藍子さんはお母様に「会ってほしい人がいる」と連絡しますが、なぜかこのときお母様は、「私は絶対に会いたくない」、と会ったこともないKさんのことを拒絶。その理由は「話を聞いた限り、第六感でその人とは合わないと思うから」。しかも、「親が反対する相手と結婚するなら、今後一切私に連絡はしてこないで」とまで言われてしまいます。「振り返れば、あのときの母の直感は正しかった。やっぱり親の勘というのはバカになりませんね」と藍子さん。

あ:「仕方なく、両親との縁を切って彼と駆け落ちするようにして結婚しました」

さかい(以下、さ):「!? あれだけ大事にしていたお母様なのに?」

あ:「昔から、トラブルが起きると逃げるクセがあるんです、私。衝突するよりもその方がラクだから。ちゃんと説得して結婚を許してもらう方法だってあったはずなのに、そのときは彼と一緒になりたかったから、親子の縁を切ってしまった」

さ:「そう言えば、前回の記事でもおっしゃってましたね。ケンカするのがイヤだから自分の意見を言わない、って」

——実はこの「自分の意見を言わない」、一見、優しいともとれる藍子さんの性格が、ダメンズを引き寄せる原因ともなっていたのです。それにしても前回の離婚の理由のひとつでもあったほど、大事だったお母様を捨てて、今度は駆け落ちだなんて、藍子さん、なんというか人生の振り幅が大きい(笑)。

さて、藍子さんは知り合って3か月のスピード婚で息子を出産し、生まれて初めて専業主婦に。何不自由ない生活でしたが、やはり藍子さんのなかにある「仕事したい」DNA(笑)は根強く、子供が1歳になる頃には仕事を再開。仕事熱心な藍子さんは、たった1か月で1千万円を売り上げる、社内のスーパーカウンセラーとなったのでした。

さ:「ちなみに、Kさんのモラハラの兆候って最初からあったんですか?」

あ:「そんなことに気づく間もなく、知り合ってすぐに同棲→妊娠→結婚→出産だったんですよね。だけど最初の結婚のときと同じで、だんだん束縛が強くなっていって。彼は、とにかく私のスケジュールをすべて管理したくてしょうがないみたいでした」

激化する、夫からの束縛、「これは愛情表現?」

その束縛の内容とは、

・家で藍子さんが電話で友達と話していると隣りに来て会話の内容をチェック
・藍子さんの仕事帰りに家の最寄駅まで車で迎えに来てくれるが、途中でトイレに寄ったりして電車の到着予定時刻より少しでも遅れると「今日は○分遅れたね」と言われる
・町内会の付き合いで遊歩道掃除をする藍子さんのことを窓の隙間から覗いて様子をうかがっている

などなど、アラフォーの今となって聞くと「これ、あかんやつや……(ダメンズ的な意味で)!」とすぐに気がつくものばかり。でも、若かった藍子さんは「ちょっと気持ち悪いな」と感じつつも、それらの束縛をKさんの愛情表現だと勘違い。「きっと彼の愛情の度が過ぎるんだわ」と思っていたそう。

さ:「それにしても、そんなに束縛する旦那さんがよく働きに出させてくれましたね!」

あ:「基本的に私には優しかったんですよ。いつも『お前は何もできないんだから』、『お前はバカだから』と言われて、家事も結構彼がやってくれたし、デパ地下でお惣菜を買ってきてくれたりして。子煩悩で、子供のことは可愛がってくれていました。これはバカなフリしてたほうがラクだなって思って、『Kさんはすごいわね〜!』と彼をアゲるようにしてました」

なるほどなるほど。モラハラ男性って女性を下に見たがると聞きますが、こういう言動も一種の兆候なのかもしれませんね。

そして、親子の縁を切るほどKさんを嫌っていた藍子さんのお母様ですが、孫が生まれたことで態度が軟化し、藍子さんと孫の顔を見に、自宅に通ってくるように。けれど、勘当されている間に、脳梗塞で入院していた父親が亡くなっていたことを後から知り、このことは後々まで藍子さんとお母様の間の確執の要因となるのでした。

ここで藍子さんが衝撃の事実を口にします。

あ:「実は、彼の持ち家だと思っていた戸建は、義母の所有財産。おまけに初婚だと言っていたのに本当はバツ2で、子供もふたりいたんですよ」

さ:「えぇ〜〜〜〜!! それって詐欺じゃないですか……!」

あ:「それも、離婚する1年前に知ったことだったんです」

長くなったので、気になるこの後の展開はさらに次回に続きます。

※プライバシー保護のため、記事内の一部を実際の内容から変更しております。

イラスト/naotte 取材・文/さかいもゆる

さかいもゆる/出版社勤務を経て、フリーランスライターに転身。——と思ったらアラフォーでバツイチになり、意図せず、ある意味全方位フリーダムなステイタスになる。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛ける。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信 」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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