人妻だった私がイケメン大富豪に見初められ…
前回のお話▶︎家事は一切せず婚外恋愛も自由。ちょっと変わった結婚生活
経営者の夫のトロフィーワイフとして何不自由ない暮らしを送っていた佳菜子さんですが、セックスレスになり、結婚生活には冷め気味。そんなとき、ある高級フレンチレストラン併設のバーで運命の出会いを果たします。
佳菜子さん:当時よく通っていたそのバーの支配人と仲良くしていて、その日は彼に電話したら「佳菜子さんのご友人のA子さんがヨーロッパの美容クリニックの社長と一緒に飲みに来てますよ」って教えてくれたんです。
そのメディカルスパの社長が、のちに再々婚相手となるBさん。ヨーロッパ人でブロンドで青い目をしたBさんは超・お金持ち。親から受け継いだ世界的に有名なメディカルスパを経営する御曹司でした。Bさんは出張に来ていた日本で佳菜子さんのことを見初めたのです。
佳菜子さん:背も高くて、私の好みどストライク。そのときは連絡先を交換して別れたのですが、その後、旅行に誘われて1週間一緒に過ごしたんです。そのときに当時の夫だったAさんが信仰していた宗教の話をしました。その宗教は「仏は自分の中にいる」という理念で、私は夫にその宗教の合宿に連れて行かれて1ヶ月くらい山籠りしていたのですが、その話をしたら、 Bさんが食いついてきて。
ネイティブアメリカンやアボリジニーの哲学に興味を持っていたBさんは、それらで言われる「自分の中に神はある」という話と同じ理念を持つその宗教に共感。「僕もそういうスピリチュアルな話に興味があるんだ」と、ますます佳菜子さんに惹かれていったそう。恋愛って、本当に思いがけないことがフックになって盛り上がったりするんですよね。これがご縁の不思議なところ。
旅行中にすっかり意気投合したBさんから「ヨーロッパに来ない?」と誘われたので、まだAさんと婚姻関係だった佳菜子さんは、「ヨーロッパに行くなら、結婚しないとビザが出ないから困る」と伝え、結婚することになったのだとか。
って、婚活で悩む女性がたくさんいる中、結婚ってこんなに簡単にできちゃうものなの!?と私は驚愕。しかも、ハンサムなヨーロッパの大富豪から人妻なのに求婚されちゃうだなんて、なんだかもうハーレクインロマンスのラブストーリーみたいに出来すぎじゃないですか?
聞けば、2番目の経営者の夫・Aさんとも、出会ったとき佳菜子さんが別の恋人と同棲していたのに、Aさんと知り合って一緒に住み始めたところ、佳菜子さんの母親に「また別の男性と同棲してるの? そんなだらしないことしてるならちゃんと結婚しなさい!」と激怒されて、その流れで結婚。Aさんは元々結婚願望はなかったそうなのです。
何というか、世の中に婚活マニュアルは山ほど溢れているけれど、そんなマニュアルとか関係なく、結婚できる人はこうやって何度でも結婚するんだなあと、私は思ってしまいました。佳菜子さん自身、特に結婚願望が強いというわけでもないのに3度も結婚しているなんて、これはもう結婚する星の下に生まれたかどうかの差なのでは…。
そんなわけで、佳菜子さんに大富豪にモテる秘訣なども聞きつつ、ヨーロッパでの大富豪との結婚生活のお話は次回に続けたいと思います。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。