40代は「洗いっぱなしで放置」から卒業すべき。
目が届きにくいパーツだからこそ毎日きちんと保湿ケアを!
デリケートゾーンのお手入れが大きく広まったのは、つい最近のこと。今のアラフォーが10代20代の頃は、デリケートゾーンのお手入れといえば脱毛や黒ずみ対策くらいで、毎日で気をつけることといえば「洗って清潔に保つ」くらいだったはずです。しかも、デリケートゾーンはつねに湿り気があり「保湿する必要あるの……?」と思う人もいるのではないでしょうか。
30代半ば頃までなら洗い方を間違えなければ“肌自らのうるおう力”で健やかさを保っていましたが、アラフォーからは話が別。きちんと保湿ケアする必要があるんです。
デリケートゾーンの肌も、年齢とともに乾燥しやすくなる
年齢を重ねるとともに顔やボディの肌が乾燥しやすくなりますが、デリケートゾーンも同じです。肌そのものの潤い力が低下するため、乾燥しやすくなります。とくにデリケートゾーンは、下着や衣服、ナプキンなどによるムレ、月経やおりものなどの刺激を受けやすい部分で、乾燥しているとかゆみやにおい、ヒリヒリ感などが起きてしまいます。
40代からは膣の乾燥ケアもスタートしたい
さらに、40代から目を向けて欲しいのが「膣」です。その理由を婦人科医の福山千代子先生に伺いました。「膣は閉経を境に老化します。粘膜が薄く硬くなって膣萎縮(ちついしゅく)という状態になり、膣内が乾燥しやくなります。おりものの異常やにおいが強くなるほか、セックス時に痛みや出血が起こりやすくなります。対策として今のうちから取り入れるなら、膣マッサージがおすすめです。うるおいを与えながら、指で膣の伸び感や柔らかさを出すケアで膣に適度な刺激を与えましょう」
膣マッサージの方法(お風呂上がりなど清潔な状態で行います)
- デリケートゾーン専用のオイルを手にとり、膣の入り口全体にやさしくなじませます。
- 指の第一関節までを膣に入れ、膣の下半分(肛門近くの側)を少し伸ばすようにしてマッサージします。
【デリケートゾーンの保湿&膣マッサージは専用のものを使ってケア】
デリケートゾーンは刺激を受けやすい部分のうえ、下着や衣服でムレやすいのでボディ用のクリームやオイルだとトラブルを起こすことも。デリケートゾーン専用のものを使いましょう。
▲(左)みずみずしいミルクタイプで、VIOゾーンから脚のつけ根まで使えます。ハチミツエキスや保湿力が高いオーガニック植物エキスを配合。やさしく円を描くようにマッサージして使うことで血行がよくなり、透明感のあるしっとり肌に。ピュビケア オーガニック フェミニン マッサージ ミルク 125mL ¥2,530
(中)イギリス発のオーガニック・デリケートゾーンコスメブランド。ヒマワリやシアバター、アーモンドオイルなどを使用した、99.8%オーガニックのオイルローションで潤いやしなやかさを長時間保ちます。潤滑剤としても使えるので、膣マッサージにもおすすめ。YES インティメイト・オイルローション OB 80mL ¥3,850/ラブピースクラブ
(右)植物性スクワランやマカデミア、ホホバなど厳選された8種類のオイルを独自ブレンド。デリー使いはもちろん、産前産後のケアとしても使えます。パルマローザやゼラニウム、ラベンダーなど天然精油をブレンドした女性らしい香りも人気の理由。ワフィト インティメイト オイル 30mL ¥8,800
【粘膜の保湿ケアができるサプリメントも!】
肌のうるおいを保つサプリメントは多いけれど、肌とは構造が異なる膣内は効果外……。膣ケアできるサプリメントを探している人におすすめなのが、シンプリスの「センシュアル ネンマク ケア」です。
▲栄養豊富なスーパーフード「シーベリ」「アグアヘ」から抽出したオイルなど8種類の成分を厳選。膣だけでなく、鼻や口腔内などに、内側から潤いをサポートします。シンプリス センシュアル ネンマク ケア 30袋¥9,396
教えていただいたのは…
福山千代子 先生
「アヴェニューウィメンズクリニック」院長。金沢医科大学卒業。日本産科婦人科学会専門医。生理のトラブルや月経前症候群(PMS)、更年期症状など、女性特有の悩みに真摯に向き合い診察を行う。※アヴェニューウィメンズクリニックは10月末で閉院いたします。
●この特集に使用した商品の価格はすべて、総額(税込)価格です。
撮影/高橋一輝(近藤スタジオ) 構成/片山幸代 トップ画像・アイキャッチ/Shutterstock.com