プロポーズされた彼の勤務先がブラック過ぎ!
前回のお話▶︎SNSで出会った7歳年下彼氏と結婚!
7歳年下の彼Aさんから、同棲1年を機にプロポーズされた、アラサーのすみれさん。
しかし、結婚を決めてからすでに暗雲が。
すみれさん:5月にプロポーズされて10月に入籍予定だったのですが、両家の顔合わせについて、全部私に投げっぱなし。私は毎日22時過ぎまで残業してクタクタになって帰ってくるのに、ですよ。彼はゲームと筋トレ三昧。自分のことしかしていないのに、「親と話す時間がない」って言うんです。
さらに、地元の新潟からすみれさんを追って上京したAさんの勤務先は、個人経営のクレープ屋さん。その店の雇われ店長として働いていたのですが、きちんとした就業規定もないような会社で、有給休暇すらない状態。
すみれさん:たとえばウイルス性の急性胃腸炎になったとしても、「明日出勤できないならクビね」と言われるような会社だったんです。
いわゆる、ブラック企業というやつですね。もしそんなことが仮に本当に起これば、店に食中毒が出た場合、Aさんの経歴に傷がつく。そう考えたすみれさんは、「家族になるならそんな店で働いて欲しくないし、よくそんな状態でプロポーズしたな」と思ったそう。
うんうん。プロポーズされるまではお花畑状態でも、いざ結婚となると急に現実を見出すのが女性という生き物なんですよね〜。
実は交際中に、このブラック企業の社長とすみれさんがバトルを交わすという事件が起きていました。夫でもない、恋人の勤務先の社長とケンカになるって、それだけでもヤバい会社だという香りがぷんぷん匂いますが、一体何でそんなことに?
すみれさん:お盆の夏季休暇前に彼の会社の社員旅行があって、帰宅してから社長が「昨日の社員旅行の感想を送ってきてね」とグループLINEで送ってきたんです。そのLINEの画面のスクショを彼が送ってきたので、「ダルいね〜。もう、家にスマホ置いて実家に帰省しちゃったことにすれば?」って言ったんですよね。
社員旅行後に、新潟の実家に帰省していたAさんは、すみれさんの助言通りに社長のLINEを既読スルーして放置。
そうしたら、その後、すみれさんにAさんの会社の女性社員から連絡が入り、「Aさんって携帯なくしたりしました? なんか今、彼が行方不明になったって店で問題になってますよ」と言われたんだとか。
すみれさん:それでつい、「スマホ置いて実家に帰っちゃったみたいですよ。普通お盆ってみんな帰省するでしょ。そんなことで騒ぎになるなんて、みんなヒマなんですね」って返信したら、それを社長にチクられたようで…。社長から彼に、私に向けた超長文のLINEが送られてきたんです。
その画面を見せられた途端、Aさんと付き合う前に、仕事のストレスで鬱になったときのことがフラッシュバックしたというすみれさん。そんな会社をよしとしている彼のことが、不安になったそう。
すみれさん:だけど彼のことが好きで、仕事を辞めて新潟に帰って欲しくはないから我慢しちゃったんですよね。
そのような「あれ?」と思うことがある時点で、結婚を思いとどまれたらよかったのですが、そこで立ち止まらずになし崩しに突き進んでしまうから、みんなバツイチになるのだと、今までこの連載でたくさんの離婚経験者に話を聞いてきた私は思うのでした。
すみれさんの場合もそう。
入籍して約2ヶ月が過ぎた頃、Aさんと他愛もない会話の中で、「俺、将来のことなんて何も考えてないもんな〜」というセリフを耳にして、「え?」と固まったそう。
ほかにも、いろいろ「騙された!」と思う事実が判明するのですが、その出来事については、次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。