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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2021.11.06

「家に帰りたくなくて死のうと思った」〜すみれさんの場合Vol.6

「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。年下の塩顔イケメンと結婚したけれど、外面だけいい二重人格で離婚した、すみれさんの話、最終回。

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離婚したのに粘着されて恐怖!

前回のお話▶︎結婚後豹変した夫の言動がストレスで、適応障害に

外では社交的で愛想のいい夫が、家では筋トレとゲームにしか興味がない。自分には一切合わせてくれない。ストレス発散にお酒を飲んで帰れば「酒臭い」と蹴られる。そんな辛い状況に、「もう家に帰りたくないし、かと言って離婚を切り出すのもしんどいから死のうかな」と思い詰めるようになったすみれさん。

自然に夫とは距離を取るようになった頃、夫のAさんから「別れたいんでしょ」と離婚を切り出されたそう。

すみれさん:「ただし、離婚届を出すまではいがみ合うのではなくて仲良く過ごしたい」と言われて、私もその意見には賛成だったんですが、彼の要望には、「恋人だったみたいに過ごすこと。毎日セックスもする」というリクエストが含まれていたんです。3週間後に離婚するということは決まっていて。ほんとはもうしたくなかったけど、穏便に離婚するために、最初の2日間はセックスにも耐えました。とにかく離婚したかったんです。

けれど3日目にはすみれさんの精神崩壊。号泣して、「もう勘弁して。離婚するのに恋人みたいに過ごすなんておかしいよ」と訴えたのです。

「離婚届さえ書いてくれれば離婚できる」と思い、それまでは波風立てずに過ごしたいと願っていたという心情、想像つきますよね。

離婚届提出の日に有休を取得していたすみれさんですが、Aさんもその日に合わせて有休を取得。離婚する夫婦で一緒に区役所に行く羽目になり、それについても「離婚するのにどんだけロマンティストかよ!」とドン引いたのでした。

ようやく念願の離婚届を提出し、家を出て行った夫。離婚を祝して友人が合コンを開いてくれ、嬉しさのあまり泥酔したすみれさんに女友達ふたりが付き添って一緒に部屋に泊まってくれることに。が、しかし…!

すみれさん:朝6時ごろに、玄関のドアを開けようとする音が聞こえたんです。元夫に鍵は返してもらっていたので入れずに帰ったようですが、そのあとすぐに電話がかかってきて。「ドア開けてよ、俺その部屋に財布忘れてきたんだよね」と。仕方なくドアを開けて「友達が泊まってるし、財布取ってくるからここで待ってて」って言ったら、その間に寝室を覗いて男が来ているんじゃないかと確認したみたい。

結局お財布は見つからず、Aさんは警察に紛失届を提出すると言って出て行ったのですが、その30分後には「財布出てきた」とLINEが来たのです。

すみれさん:これ、たぶん家に入る口実でしたよね? 

ほかにも様々な口実を作っては家に入ろうとする元夫を何とか阻止していたのですが、ある日「離れてみてすみれの大事さがわかったからヨリを戻したい。すみれに新しい相手ができるまでの間でいいから恋人になれない?」と聞かれたそう。いや、怖い怖い! 別れた妻にその粘着ぶり、怖いから!

その後も帰宅したらポストに花が投函されていたこともあり、怖くなったすみれさんは、そろそろ引っ越ししようと考えているそうです。

離婚して1年半が経つすみれさんですが、新しい出会いもあり、現在では交際中の彼と再婚予定。

さかい:どこで出会ったんですか?(食いつく)

すみれさん:知り合いの店で飲んでいるときに、隣りの席で飲んでた人たちに声をかけて、その人たちのひとりなんです。

離婚後、マッチングアプリを再開しいろんな人たちと会ったけれど、飲みの席で出会った3つ下のBさんと友人として話しているうちに、いちばん心を開けるようになったとすみれさん。最初は仕事のことを相談しているうちに、年下だけど頼りになる彼の包容力に惹かれていったとか。

すみれさん:ポストに元夫からの花が投函されていたときも怖くて彼が家にいてくれたのですが、そのときに手を出してこなくて。「すみれの気持ちが落ち着くまで手を出すつもりはないし、すみれと将来を共にしたいから、俺は何年でも待つよ」と言ってくれたそう。

まだ30代後半のすみれさん。次は幸せな結婚になるといいですね! そんな彼女が再婚相手に求めるものはひとつ。

すみれさん:自立してる人がいいです。精神的にも、物理的にも。前回の結婚は、私がちょっとお母さんみたいになっているところがあったのかなって。

離婚して1年半で、「男の傷は男で癒す」を地でいく彼女。最初の夫は「見た目が好み」という一点で欠点を見ないようにして結婚してしまったのですが、今回は今の彼の精神性に惹かれているとか。やっぱり結婚って1回くらいで上手くいくことは稀で(特に若い頃は)、いろいろ経験して2回目くらいで自分にフィットする相手をようやく見つけられるようになるのかも。そんなことを思ってしまったのでした。

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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