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LIFESTYLE 夫婦

2021.12.11

「年上妻」であることに不快感を示し続ける義母…嫁姑関係に妻が下した決断は

息子よりも妻が「年上」であることを快く思わない義母は、結婚後数年経っても、そのことに触れてくることもあるようです。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、“年上妻”であることを理由に義実家との関係にわだかまりを抱えている女性の苦悩、そしてそんな関係に妻が下した決断をご紹介します。

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結婚して数年経っても「妻の年齢」が気にくわない義母

阿佐美さん(仮名・42歳女性)は、4歳年下の夫と結婚6年目を迎えました。ふたりの間に子どもはおらず、新婚当初から夫婦ふたりで生活をしています。

「義母は、夫が私と結婚すると言ったときにも、私の年齢を理由に猛反対したそうです。けれど夫の意思が固く、義父の助言もあって、義母が折れる形で結婚を認めてもらい入籍しました。義母は古風な価値観の持ち主で、“妻は夫より年下のほうがいい”と考えていて、私が4歳も年上なことで孫ができないんじゃないかという懸念もあったようです。

結果的に、今でも私たちは子宝に恵まれず、義母が懸念した通りになってしまっているので、それも、義母が私を“息子の妻”として認めようとしない理由のひとつなんじゃないかなって思っています」

子宝には恵まれなかったものの、夫婦仲は良好で今でも新婚当初のように仲が良く、デートにも頻繁に出かけている阿佐美さん。夫婦関係には何ひとつ不満はないものの、義母が自分を認めてくれないことが、結婚生活における大きなストレスになっていたと、ため息をつきます。

コロナ禍で「義母と疎遠」になったのが転機に

「年齢ばかりは努力をしてもどうしようもないことなので、もはや義母との関係で改善は見込めないかなって諦めている気持ちもありましたね。でも、これまでは思い切った行動には移せなかった。本音では今でも、もう6年も経っているのでそろそろ私を認めてもらいたいっていうのがありますけど、ここまでいろんな努力をしたものの無意味でしたから、無力感も強かったです。

夫は『阿佐美ちゃんを認めないなんて、母さんはバカだ』とまで言ってくれていて、義母との関係が良くなるよう何度も働きかけもしてくれたのですが、ダメでしたね。私は夫のことが大好きなので、その夫を産んでくれた義母に対しては感謝の気持ちも強いですし、できればいい関係を築きたかったのですが…」

何をしても改善が見込めない関係に、いよいよストレスの限界を迎えた阿佐美さん。そこで最近になって阿佐美さんは、義母とはこれまでとは違う関係性を築いていこうと方針転換をしたそうです。

「結論として、関わるのを一切やめました。年末年始の帰省もしないし、日々の連絡もとるのをやめたんです。ちょうどコロナ禍に入ったこともあって帰省を見送ってみたら、こんなにも気が楽なのかって。それをきっかけに、今では義母とは一切連絡をとらなくなり、自分でも驚くほどストレスがなくなりました。コロナ禍が明けても、もはや義母との関係に対して、私が何かの努力をすることはないと思います。もっと早く、思い切った決断をすれば、無用なストレスにさらされることもなかったかもなぁと、今となっては感じますね」

嫁姑問題は、相手のあることだけに理想通りの関係が築けなくても無理はありません。「こうあるべき」「こうでありたい」という思いにとらわれすぎてしまうと、それこそがストレス源になってしまうため、義母との関係がうまくいかないときにほど、一歩引いた視線から関係性を見つめ直すことも大事。「義母と距離を置く」というのは決して「逃げ」ではなく、時にはそれこそが唯一の自衛策になることも珍しくありません。

取材・文/並木まき
画像(C)Shutterstock.com

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