蛍光灯がつかない原因
部屋を明るく照らしてくれる蛍光灯は、私たちの生活になくてはならない必需品です。しかし、何らかの理由で蛍光灯がつかなくなってしまうことがあります。原因として考えられるのは、蛍光灯や点灯管の寿命、安定器の故障です。それぞれ具体的に解説します。
蛍光灯が切れている
蛍光灯が切れたとき、はじめに疑いたいのが「蛍光灯の寿命」です。私たちは毎日何気なく電気のスイッチを入れたり消したりしていますが、その度に蛍光灯には相当な負荷がかかっています。使用頻度にもよりますが、蛍光灯の寿命は約6000~1万2000時間、年数で表すと2~4年。
蛍光灯の端々に黒ずみがあったり、口金部分に焦げや変色が見られたりする場合には、蛍光灯の寿命が切れている可能性が高いでしょう。この状態では、何度スイッチを入れても明かりはつきません。
点灯管の寿命
「点灯管」は、グロー管・グロー球・グローランプなどとも呼ばれ、電気を構成する重要なパーツのひとつです。蛍光灯を発光させるための、いわば着火剤のような役割を担っています。寿命が迫ると接触不良などを起こし、蛍光灯がつかない原因に。一般的に点灯管の寿命は4~8年といわれており、寿命が切れると蛍光灯を新しいものに取り換えても明かりはつきません。
点灯管は、LED蛍光灯やインバーター式蛍光灯を除くほとんどの蛍光灯に装備されています。点灯管が見当たらない場合は、家庭で使用している蛍光灯の種類を確認してみましょう。
安定器の故障
蛍光灯が安定した明かりを灯すためには、一定時間バランスの取れた放電を行う必要があります。「安定器」とは、そのバランスを調整する役割を担っているパーツです。蛍光灯や点灯管を交換しても明かりがつかない場合は、安定器に何らかの問題があると考えられます。
安定器の寿命は約4万時間、年数で表すと8~10年といわれており、不具合が生じると蛍光灯がつかなくなったりチカチカと細かな点灯を繰り返します。絶縁体・コイル・コンデンサーといった、安定器の中に組み込まれている部品の故障が原因として考えられるでしょう。
蛍光灯がつかないときの対処法
蛍光灯がつかないときは、「蛍光灯のはめなおし」「蛍光灯の交換」「点灯管の交換」「業者への依頼」の順に対処することをおすすめします。感電やさらなる故障につながる恐れもあるため、1つひとつ慌てずに確認していきましょう。
蛍光灯のはめなおし・交換
蛍光灯がつかなくなったら、まずは部品の接触不良を疑ってみましょう。何らかの原因により接続部が緩み、正常に電流が流れていない可能性があります。電気のスイッチを切った状態で蛍光灯を取り外し、再び元の位置に取り付けます。しっかりと固定されていることを確認したら、再び電気のスイッチを入れて状態を確認してみましょう。はめなおしても明かりがつかない場合は、正しい型番の蛍光灯を購入し、古いものと交換します。