「往々にして」の例文
「往々にして」の例文は以下のとおりです。
・切羽詰まった状況であっても、判断を急ぐと【往々にして】間違うことがあるため慎重に考えましょう。
・人間は【往々にして】失敗するものなので、落ち込み過ぎないでください。
・緊張してミスしてしまうことは【往々にして】あるものだ。
・日曜日は大変混みやすいため、お待ちいただく場合が【往々にして】ございます。ご注意ください。
・集客には【往々にして】時間がかかるものです。長い目で対策をとりましょう。
使い方を例文でチェックして、言葉を正しく使えるようになりましょう。
「往々にして」の英語表現
次に、「往々にして」の英語表現について解説します。
英語で表現する場合には、「often」が挙げられます。「often」には、「しばしば」や「たびたび」といった意味がありますね。「all too often」とすると、「(よくない出来事などが)あまりに頻繁で」という意味になります。
「あまりにも度々」と言いたい場合には、「once too often」と表現しますよ。
(例文)
・I often visit the local coffee shop.(よく地元のカフェに行く)
「往々にして」を使う際の注意点もチェック
「往々にして」を使う際の注意点もチェックしていきましょう。注意するポイントは以下のとおりです。
・「往々にしてよくある」は二重表現にあたること
・ネガティブな場面でよく使われる言葉であること
また、「往々にある」と「往々にしてある」のどちらが正しいのか考えてしまうケースがあるようですが、どちらも正しい使い方です。それでは、「往々にして」を使う際の2つの注意点についてチェックしていきましょう。
「往々にしてよくある」は二重表現
「往々にしてよくある」という表現についてですが、「往々にして」だけでも何度も起こっていることを表しているため、この表現は厳密に言えば二重表現にあたり、注意が必要です。
しかし、「往々にしてよくある」という使い方は、一般的に使われる表現になってきているため、ビジネスシーンなどで避ける程度に気を付ければいいでしょう。
ネガティブな場面でよく使われる
「往々にして」という言葉は、基本的にネガティブな場面で使われることが多いという特徴があります。
したがって、いい話を伝える時に「往々にして」を使うと、聞き手によっては「そのことが起こるのを望んでいないのかな?」と捉えられる恐れがあることを認識しておきたいところです。
最後に
「往々にして」とは該当する物事がしばしばあり、多く起こる傾向にあるさまを指す言葉だということがわかりました。類語は「しばしば」「よく」「ひんぱんに」などがあるので、物事が起こる頻度にあわせて言い換え表現を適切に使いたいですね。
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