『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』の魅力を教えて! 声優の寺島拓篤さん&下野 紘さんにインタビュー
仕事、家事、育児…毎日頑張っている女性の皆さんに、日々の疲れが吹き飛ぶようなご褒美を。そんな想いから企画がスタートした、大人の男性声優の皆さんへのインタビュー連載『女は耳から恋をする』、略して〝耳恋〟。今回も、姉妹メディア・Oggiとコラボレーション! 現在発売中のOggi11月号と連動してインタビューや撮りおろしポートレートをお届けしています。それぞれで異なるインタビュー内容・写真を掲載していますので、まだOggi本誌を読んでいない方は、そちらもぜひ合わせてチェックしてくださいね。
▲WEB Domaniでしか見られない撮りおろしポートレートとともにインタビューをお届けします!
今回ゲストにお迎えしたのは、現在公開中の『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』に出演されている、声優の寺島拓篤さんと下野 紘さんです。ゲームやアニメ、キャスト声優によるリアルライブなど、多彩なアプローチでファンを魅了し続ける『うたの☆プリンスさまっ♪』の作品内アイドルグループ〝ST☆RISH〟のライブを映画として楽しめる同作品。〝ST☆RISH〟の一十木音也を演じる寺島さん、そして来栖 翔を演じる下野さんにインタビュー!
まずは今回の映画で「ここを見てほしい!」というポイントを教えてください。
寺島さん(以下、敬称略):音也に関していえば…ストレートに楽曲がかっこいい! 間違いなく推せるポイントですね。この映画は全編がライブで構成されているんですが、彼の仕上がりがすごくいいんです。かなりのリハーサルを重ねたんだろうし、舞台演出も相当考え抜いたんだろうなと思いましたね。
音也は、寺島さんの中でそうやって生きているんですね。
寺島:ときに現実離れした演出もありますが、あの世界は現実ですから。ヘアスタイルもいつもと違うものになっていたので、そのヘアアレンジも演出のひとつとしてヘアメイクさんと相談したんだろうな、なんてことも考えていました。
下野さんはいかがですか?
下野さん(以下、敬称略):翔はバチバチにかっこいいというよりも、可愛いとか面白いといった方向性にいくことが多いんです。でも、個人的にはステージを全力で楽しんでいる姿を見てもらいたいなって思っています。各メンバーのソロステージは、必ず他のメンバーの誰かが関わる演出になっているのですが、翔のソロステージの演出にぐっときましたね。他のメンバー全員が一瞬登場するんですけど、それが声優キャストのリアルライブを初めてやったときのことを思い出させる内容だったんです。
寺島:そうでしたね!
下野:メンバーの中で僕がいちばん緊張していて、頑張らなきゃ…と固くなってしまっていたんです。そうしたらサプライズでみんながステージに出てきてくれて!
寺島:サプライズというか、なかば勝手に出て行きました(笑)
下野:でも僕は、そんなみんなの姿が見えた瞬間に嬉しくなって、すごく心強かったんですよ。このステージを全力で楽しまなくちゃ!って気持ちを切り替えられたんです。今回の映画のソロステージをみて、あのときの気持ちを思い出しました。メンバーみんなが僕を見守ってくれていることが嬉しくて、鳥肌がたったなぁ。
なんてアツいエピソード…! 寺島さんもそのときのこと、覚えていらっしゃいますか?
寺島:めちゃくちゃ覚えてますよ! 本番中、誰からともなく「みんなでステージに出ようぜ!」って声があがって。下野さんが歌っているときにみんなでタオルを回しながら出て行って、みんなでゲラゲラ笑いながら戻っていくという…(笑)。
下野:リハーサルで僕がタオルを振っているのを見て「何それ! めちゃくちゃ面白そうじゃん!」って言ってくれてたんだよね。だけど本番は一人でやるんだな〜なんて思ってたから、本番のステージでみんなが一緒にやってくれて胸アツでしたよ。
示し合わすことなく、そういったことができる。改めて素敵なグループだなと思わされます…!
寺島:すごくいいグループですよ! それ以降、同じようなことをやろうとすると止められますけど(笑)。
下野:(笑)
寺島:でもそれがアニメの中では出来たりしますから。ゲームだったりアニメだったり、いろいろな展開があって、さまざまな楽しみ方ができるのが『うた☆プリ』。今回の映画で『うた☆プリ』をはじめて観た人は、気になる演出のポイントがあったら、ゲームやアニメシリーズを振り返って〝演出の答え合わせ〟をしていくのも楽しいと思うんです。
包括的に作品を楽しめるのは大きな魅力ですよね。
下野:いろいろな展開があるけれど、必ずその全部をカバーしなきゃいけないわけじゃないですしね。自分にあった方法で『うた☆プリ』の世界を深めてもらえたら嬉しいです。
では続いて、おふたりが演じていらっしゃるアイドルについてお話を聞かせてください。せっかくの対談なので、寺島さんには〝下野さんが演じる来栖 翔〟について、下野さんには〝寺島さんが演じる一十木音也〟について、それぞれ語っていただきたいなと思っています。
下野:じゃあまずは音也について語りますか! 音也は一見頼りなさそうな雰囲気があったり、どこかあっけらかんとしているんですけど、いざというときはすごくしっかりしている。言葉と行動に説得力があるんですよ。それは、彼なりにいろいろ悩んで考え抜いて、ここまで進んできたから。決して平坦な道ではないけれど、アイドルとしてたくさんの人たちを笑顔にしたい。だから悩んでしまうし、アイドルとしてぶつかってしまう壁もある。でも音也は、どんな壁も乗り越えるんだろうなって信じさせてくれるんですよね。そして、そんな音也が中心に立っていることが〝ST☆RISH〟を象徴しているなとも思います。
寺島さん、とても嬉しそうに下野さんのお話を聞かれていらっしゃいますね。
寺島:音也はもう10年以上一緒にやってきているパートナーですから。その音也が褒められると、やっぱり嬉しいですね。
そんな寺島さんから見た〝下野さんが演じる来栖 翔〟とはどんな人ですか?
寺島:パフォーマンス力、センス、創造性…『うた☆プリ』のアイドルたちは、基本的にみんなハイスペックなんですよ。もちろん翔も同様なんですが、それに甘んじることなく、とことん努力する。もちろんみんなが努力をしているんだけど、誰よりも努力に対する気持ちが真っ直ぐで誠実なんです。そんな翔を見ることで、ほかのメンバーも「自分も努力しよう!」と思える。そうやってグループのレベルを底上げしてくれる存在ですね。持っているスペックやまわりの評価より、自分を低く見積もってしまうところがあるのかな…?
下野:それは確かにあるかも(笑)。「男気全開!」って走っていくのに、すぐ精神疲労起こしちゃったりもするしね。
寺島:強いところと弱いところ、その両方を兼ね備えているのもまた魅力的なんですよね。
★インタビュー<後編>では、おふたりのパーソナルについて深掘りします。お楽しみに!
寺島さんと下野さんの取材現場の様子をイラストレーターの奥田直子さんがコミカルにレポート!
◆『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』大ヒット公開中!
人気ゲームソフトを原作として、2011年にテレビアニメ化、2019年に劇場アニメを公開。昨年10周年を迎えた『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE』シリーズの劇場版第2弾。心躍る、全編ライブアニメーション!
【メインスタッフ】
原作:上松範康/ブロッコリー
監督:永岡智佳
キャラクターデザイン原案:倉花千夏
キャラクターデザイン:藤岡真紀
CG ディレクター:中島 宏
サブ CG ディレクター:大川 威
キャラクターモデリングディレクター:宮嶋克佳
音楽:Elements Garden
制作:A-1 Pictures
配給:松竹
製作:うた☆プリ劇場版ST製作委員会
【キャスト】
一十木音也:寺島拓篤
聖川真斗:鈴村健一
四ノ宮那月:谷山紀章
一ノ瀬トキヤ:宮野真守
神宮寺レン:諏訪部順一
来栖 翔:下野 紘
愛島セシル:鳥海浩輔
© UTA☆PRI-MOVIE ST PROJECT
声優
寺島拓篤
てらしま・たくま/12月20日生まれ。『創聖のアクエリオン』アポロ役でTVアニメデビュー。代表作に『ウルトラマンタイガ』タイガ役、『東京リベンジャーズ』千堂 敦役など。アーティスト活動も行っており、今年でアーティストデビュー10周年。
声優
下野 紘
しもの・ひろ/4月21日生まれ。代表作に『進撃の巨人』コニー・スプリンガー役、『鬼滅の刃』我妻善逸役、『僕のヒーローアカデミア』荼毘役など。また、『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)、『超無敵クラス』(日本テレビ系)のナレーションなど幅広く活躍中。
[寺島さん分]〝KIIT〟のカーディガン¥36,300・〝RYU〟のシャツ¥25,300・〝Wizzard〟のパンツ¥33,000(ティーニー ランチ) [下野さん分]上にはおった〝remer〟のシャツ¥6,600・〝Et baas〟のシャツ¥18,150(Sian PR) ネックレス¥44,000(ティーニー ランチ〈JOHAN SILVERMAN〉) その他/スタイリスト私物
撮影/高木亜麗 スタイリスト/青木紀一郎(寺島さん分)、ヨシダミホ(下野さん分) ヘア&メイク/坂本沙織(アートメイク・トキ/寺島さん分)、飯島恵美(下野さん分) 構成/旧井菜月