「茉」という漢字の意味や成り立ちとは?
「茉」とは、「茉莉花(まつりか)」と書いてジャスミンの花を表します。ジャスミンはモクセイ科の常緑低木のことで、アラビア、インドの原産です。とてもいい香りがすることから、中国では、花を早朝に摘んで乾かした後、お茶に入れて飲んでいました。そう、ジャスミンティーです。
「茉」は音読みで「マツ」「バツ」と読み、「くさかんむり」が形を、「末」が読みを表す形声文字です。
「ジャスミン(茉莉花)」とはどんな花?
ジャスミンは先述した通り、アラビア、インドの原産で、白色や黄色の花を数個枝先につけます。ハワイなどでは、ジャスミンでレイを作ることも。レイとは、頭や首、肩にかける装飾用の輪のこと。日常のものから宗教儀礼など、様々な場面で使用されます。
芳香のある花が多く、香料原植物として栽培されることもしばしば。日本に野生種はありませんが、鉢植えにして観賞用に栽培されたものが楽しまれています。また、ジャスミンは香油としても人気です。
ジャスミンの花言葉は諸説ありますが、「愛らしさ」「愛想の良い」「温順」「柔和」「優美」「優雅」など。愛らしいジャスミンの見た目にふさわしい花言葉が並びます。
「茉」という漢字は名前にもおすすめ?
高貴で洗練された香りを放ちながらも、愛らしい見た目を兼ね備えるジャスミンを表す「茉」という漢字は、名前として使われることも多いです。特に、「茉」を使った女の子の名前は、2017年から2021年の「たまひよ赤ちゃんの名前ランキング100」にランクインしています。
かわいらしい花を意味する漢字ということもあり、どうしても女の子の名前というイメージが強いかもしれません。しかし、上品で清らかな人に育ってほしいという願いから、「茉」が使われている男の子の名前も最近では人気が高まっています。