厳しい残暑を乗り切るため、そしてデニムスタイルのこなれ度を上げるために、知っておきたいまとめ髪のHOW TO。
まずは、ベーシックなひとつ結びを素敵に見せるテクニックを伝授します。シンプルだからこそ、“ひと手間”が仕上がりを大きく左右するのです。まずはひとつ結びをクラスアップする3つの“ひと手間”のかけかたを伝授。
※まずはひと手間テクニック1、2からスタートしましょう。
【目次】
ひと手間テクニックその3
手ぐしを入れてトップに立体感とボリュームを出す
素敵に見えるひとつ結びに不可欠なトップのボリューム感やサイド正面の毛流れを出すのに欠かせないのが手ぐし。ブラシやコームを使わずに、手でラフに質感&ボリューム調節を。
1.手ぐしでトップに ふわっとボリュームをつくる 楽ちん逆毛を立てる
前からはもちろん、サイドからのシルエット にも重要なトップのボリューム。先に逆毛を立てておくことで簡単にふわっとさせることができる。頭頂部の髪を持ち上げて、写真のように指を毛束に差し込んで上下に動かして。
2.髪全体は手ぐしで かき上げるように集めて ぺたんこにならないように
トップにボリュームが出たら、そのまま前からかき上げて後ろへ。サイドの毛も同様にして、指を使ってかき上げながら集めて、表面に 凹凸感が出るようにしながらまとめる。このとき、手のひらで表面をつぶさないように。
3.トップはふんわり、サイドはタイトに、を意識してまとめる
髪をすべて後ろへまとめたら、トップはふんわり感をキープし、サイドは凹凸感を残しつつもキュッとタイトになるよう調整する。結んでしまう前に、片手で結び目を押さえなが ら調整するとやりやすい。
結ぶ位置とサイドとトップのボリュームのバランスも重要です!
頭の印象を決めるふんわりとタイトのバランス
ひとつ結びをしたときに、おざなりにしがちな頭の部分のあしらい。素敵に見せるには、ここでもメリハリが重要。 トップはあくまでふんわり感を維持しつつ、両サイドは キュッとタイトに抑えるのが好バランス。
髪を結ぶ位置は、頬骨と耳上の端を結んだ延長線上に設定すると、大人っぽさもあり、夏らしく涼しげな印象に仕 上がる。まとめたら、結ぶ前に鏡で位置をチェックして。
仕上げにトップの毛を部分的に引き出して立体感を
手ぐしでかき上げた感を 〝引き出し〟で再現
理想は、手ぐしでかき上げたときにできた髪表面の凹凸 感が全体に表れている感じ。一見ランダムに見えて、ほぼ 等間隔に引き出しがつくられている。引き出しがあることで、今っぽいこなれ感がグッと演出できる。
こなれて見える引き出しかたのポイント
1.正面から見て等間隔に、指先でひとつまみを目安に引き出していく
まず正面から見て、等間隔に引き出すのがコツ。引き出す量は、指先でひとつまみだけでOK。それを1.5cmほどの間隔でつくり、サイドからもう一方のサイドへ引き出していく。全体がゆるむのが不 安な場合は、結び目を逆の手で押さえながら行うと安心。
2.結んだ毛束の毛先は裂くようにして、 ゆるさを出す
表面を全体的に引き出し、ほどよいゆるさをつくったら、毛束にも同様にゆ るさをつくる。写真のように、結んだ毛束を少しずつ分け取って、ひと束を裂くようにしてボリュームをもたせて。
3.仕上げにスタイリング剤をつけながら アウトラインを整える
形をフィックスさせるため、指先にベースで使用したワックスをつけて、引き出した部分をなぞってアウトラインを整える。最後に全体にスプレーをふりかけて、よりしっかりとキープ力をもたせたら完成。
Domani8月号 別冊付録「ひとつ結び」見本帖より
本誌撮影時スタッフ 撮影/当瀬真衣(TRIVAL/人物)、金野圭介(静物) ヘア&メイク/河島 希(io) スタイリスト/城長さくら(kind) モデル/葛岡 碧 構成/たんろ・山梨智子(本誌)