厳しい残暑を乗り切るため、そしてデニムスタイルのこなれ度を上げるために、知っておきたいまとめ髪のHOW TO。
まずは、ベーシックなひとつ結びを素敵に見せるテクニックを伝授します。シンプルだからこそ、“ひと手間”が仕上がりを大きく左右するのです。まずはひとつ結びをクラスアップする3つの“ひと手間”のかけかたを伝授。
【目次】
素敵に見えるひとつ結びのポイントは!?
1.トップにふんわりとしたボリューム
2.結んだ毛束に揺れ感やボリューム
3.かきあげたようなサイドの毛流れ
この3ポイントが、シンプルなひとつ結びを素敵に見せる秘訣です。
ニット¥11,000(マイストラーダ)
ひと手間テクニックその1
ベースの髪に動きをつけておく
続いて、ひとつ結びを素敵に見せるために不可欠な3つの“ひと手間”テクニックをレクチャー。まずは、ヘアアイロンでベースの髪に動きをつけておくことがマスト。
1.上下2段に分け、下段をまずフォワード(前向き)に巻く
髪はクリップなどで上段を分け取り、下段からアイロンで巻いていく。顔周りの毛束を写真程度の量を取って、アイロンを毛束の中間付近に当て毛先へ向かって前方へ巻いてそっと引き抜く。これをフォワード巻きという。
2.少しずつ毛束を取り、 リバース(後ろ向き)に巻く
1で巻いた毛束の後ろ側の毛束を適量取る。1とは逆、後ろに向かって同様にアイロンを毛束の中間付近に当て、毛先へ向かって引き抜く。これをリバ ース巻きという。毛束を順に取りながらフォワードとリバースをくり返す。
3.同様に、上段もリバースとフォワード交互に巻く
1で留めておいたクリップを外し、上段の毛を巻いていく。顔周りの毛はリ バース巻きから始め、同様にフォワード巻きと交互になるように。ここでも、 アイロンを毛束の中間付近に当て、毛先へ向かってそっと引き抜く。
4.全体の巻きが一方向にならないようランダムに巻いて仕上げる
フォワード巻きとリバース巻きをミックスすることで、毛流れがランダムに混じり合い、自然な動きが生まれる。毛束ごとに巻く方向を変えることを意識して巻くとやりやすい。
中間~毛先にかけての毛の動きや、それがもたらすボリューム感で、一気に華やか&リッチな雰囲気に。ダウンスタイルではやや華美 と感じても、結ぶとちょうどよいバランスに。
ひと手間テクニックその2
スタイリング剤でニュアンスを出す
「スタイリングは必要…?」はい、必要です。髪につけた動きをキープしながら毛束感などのニュアンスを出し、さらにまとめやすさも格段にUP。
髪の動きをフィックスするソフトワックスと、仕上がりをキープしてくれるソフトなホールド力のスプレーを!
左から/ゆるい粘着性で軽やかにキ ープ。ミルボン ニゼル ド レシアコレクション スウ ィングムーブヴェール 180 g¥1,600 (サロン専売品)
大人にぴったりの自然な毛 流れとまとまりを与えてくれる。ナンバースリー デュ ーサー ソフトワックス 2 80g ¥1,400
ソフトワックスは髪を結ぶ前になじませること!
1.巻いたあと、 何もつけずにくずす
髪をすべて巻き終わったら、まずは何もつけずにくずす。指を首元から入れ込み、外側にとかし上げるようにしてふんわりと。こうすることで、巻いた毛束がほぐれて自然な空気感を出すことができる。
2.ワックスを手に取り、手のひらをこすり合わせてなじませる
素髪の状態で全体を軽くくずしたら、ワックスを手になじませる。ワックスの量は、指の第一関節の半分、およそパール粒大程度。両手をこすり合わせるようにして、手のひら全体に薄く広げておく。
3.髪を上下2段に分けて、中間~毛先になじませる
5ページと同様に、クリップ等で髪を上下段に分ける。くずれやすい下段からワックスをなじませる。なじませるときは、毛の中間〜毛先を軽く指先で包むようにして軽く塗布し、べったりつかないように注意する。
4.上段にも同様になじませる
下段の髪全体に塗布したら、手に残ったワックスで上段にも同様に中間〜毛先になじませる。上段はふんわりと引き出す部分でもあるので、つけすぎ て重たくならないように気をつけたい。
ひと手間テクニックその3に続く
Domani8月号 別冊付録「ひとつ結び」見本帖より
本誌撮影時スタッフ 当瀬真衣(TRIVAL/人物)、金野圭介(静物) ヘア&メイク/河島 希(io) スタイリスト/城長さくら(kind) モデル/葛岡 碧 構成/たんろ•山梨智子(本誌)